口臭の原因!バクテリアが増える原因と簡単で効果的な対策方法!

口臭の原因!バクテリアが増える原因と簡単で効果的な対策方法!

バクテリアとは何でしょう?バクテリア、それは、人間の中に棲む細菌のことです。

大人の口の中に潜むバクテリアは300~700種類あり、歯磨きをする人で1000~2000億個、歯磨きをあまりしない人だと4000~6000億個生息していると言われています。

口の中のバクテリアは、主に舌の表面や、喉・扁桃に棲みついています。

この中には虫歯の原因となるバクテリア、病気を引き起こしてしまうバクテリアなど様々な菌が居ます。

これらを放置しておくと、口臭の原因になってしまうことがあります。

バクテリアが増えて口臭が発生する5つの原因!

口の中のバクテリアが作り出すガスは揮発性硫黄化合物と呼ばれます。

これは口臭の原因となる成分で、メチルメルカプタン・硫化水素・ジメチルサルファイドなどが含まれています。

それぞれが特有の臭いがあり、メチルメルカプタンは血生臭く、野菜や魚が腐った臭い、硫化水素は卵が腐ったような臭い、ジメチルサルファイドは生ごみのような臭いがすると言われています。

それらが混ざった臭いが揮発性硫黄化合物なのです。

口の中からそんな臭いがしているとしたら、とても残念です。

臭いの原因となるバクテリアが、お口の中で増えるのはどんな時なのでしょうか?

朝起きた時の口の中はバクテリアでいっぱい!

夜眠っている間は、唾液の分泌が抑制されて、口の中が乾燥しています。

口の中が乾燥すると口内は自浄の力が低下してしまっているので、口の中のバクテリアはどんどん増加していきます。

口の中のバクテリアの数は、睡眠後3時間で爆発的に増えていき、8時間後にはバクテリアが飽和状態まで増えてしまうのです。

歯周病や虫歯もこの時に悪化してしまいます。

起床直後の唾液1ccの細菌数は、糞便1gの細菌数のおよそ10倍量と言われています。

そのため、朝起きてすぐの口の中のバクテリアは、1日のうちで最も多いのです。

これらのバクテリアは特有のガスを発しているのですが、寝起きは口の中が乾燥しているため、そのガスが濃縮されてさらに臭いが濃くなってしまいます。

そのため口臭がきつく感じられるのです。

これは生理的口臭として多くの人に起こる現象です。

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口の中が乾燥するとバクテリアが繁殖!

口の中が乾燥してしまうと、バクテリアにとっては繁殖しやすい環境になります。

ドライマウスと呼ばれる口の中が乾燥してしまう症状は、唾液の分泌量が減少してしまうので、口の中を清潔に保つ力や免疫力が低下してしまいます。

そうなると唾液の中の新鮮な酸素が欠乏してしまい、バクテリアが活発に活動するため口臭が強くなってしまいます。

空腹時の唾液減少によってバクテリアが繁殖!

空腹な状態も唾液が減少してしまいバクテリアが繁殖しやすくなります。

とくにダイエットのために朝食を抜いている人は、睡眠中も唾液の分泌量が減る上に、そのまま朝食を抜くと更に唾液の分泌量が減り、バクテリアにとってはとても繁殖しやすい環境になってしまうのです。

このことから、無理なダイエットや朝食を抜くことは、口臭の原因となってしまうこともあるのです。

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緊張時の唾液減少によってバクテリアが繁殖!

精神的緊張は、口臭と深く関係しています。

人は緊張している時は精神的ストレスから体がこわばってしまって、唾液分泌を行う副交感神経の働きを即座に抑制してしまいます。

その結果自然と口の中の唾液量が減って喉が渇いてしまいます。

唾液が減ると、バクテリアにとっては増殖しやすい環境になります。

バクテリアが繁殖すると、ガスを発生させ口臭の原因となってしまうのです。

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口呼吸による乾燥でバクテリアは増えてしまう!

口呼吸をしていると、口の中は空気が通りやすくなってしまうため乾燥してしまいます。

口の中が乾燥すると、唾液の分泌量が減ってしまうので、口臭がしてしまうのです。

口呼吸の習慣がある人は要注意です。

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飲食後のケア不足でバクテリアが増殖する原因に!

   
食事の後に、口の中に残ってしまった食べカスが口内のバクテリアのエサとなり、バクテリアの活動が活発になります。

バクテリアは食事や甘い飲み物に含まれるデンプンや糖質をエサに繁殖していきます。

飲食後は食べカスが残らないように、きちんと歯磨きをすることが大切です。

またマウスウォッシュなどでうがいをして殺菌することも効果的です。

バクテリアは糖分・デンプンの他にアルコール・コーヒーなども大好物です。

お酒を飲んで寝ると、夜中に喉が渇いて目覚めてしまう経験がないでしょうか?アルコールが分解されるときに、体内の水分を沢山使うために水分量が減ってしまい喉が渇くのです。

お酒を飲む時は水分補給を忘れずにしていきましょう。

コーヒーを飲むと、口の中が酸性に傾いてしまい、コーヒーの成分が舌苔に付着して口臭の原因になってしまいます。

食後のコーヒーが習慣になっている人は注意が必要です。

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口臭の原因になるバクテリアを増やさない簡単な対処法!

バクテリアを増やさないための対策として、大切なのは口内環境を整えてあげることです。

意識的に以下の対策をしていきましょう。

朝の歯磨きと朝ごはんで繁殖を抑える!

睡眠中は、口の中の唾液が少なくなってしまいます。

唾液の量が減ると口の中が乾燥してしまいバクテリアの繁殖が活発になります。

睡眠中に発生したバクテリアを洗い流す意味でも、起床後はしっかり歯磨きをしましょう。

夜寝る前に歯を磨いたからと言って、朝歯磨きをしなかったり適当に歯磨きをすませてしまうことはNGです。

その後朝ご飯をしっかり食べることで、空腹時の口臭も防げますし、よく噛んで食べると唾液の分泌量も増えるため、口の中が潤ってきます。

起床後の丁寧な歯磨きのあと朝ご飯を食べることで、しっかり唾液を出してバクテリアを繁殖させないようにしましょう。

口の中の乾燥を抑えて口臭を抑える!

口の中が乾燥してしまうと、唾液の分泌量が減ってしまいます。

口の中が乾燥するとバクテリアが発生して繁殖しやすくなりますので、いつも口の中が清潔な唾液でいっぱいになるようにしておくことが大切です。

また、鼻炎薬・アレルギー剤などの抗ヒスタミン薬剤を服用していると、口喝という薬の副作用で口の中が乾燥することがあります。

鼻炎薬で口の中が極端に渇いてしまう人は、医師に相談してみてください。

過度なダイエットを控えて適度に食事をする!

無理な食事制限や断食は口臭が強くなることがあります。

おなかがすいて空腹状態になると、唾液の分泌が低下して口の中がカラカラになってしまいます。

また過度なダイエットは、基礎代謝をダウンさせてしまいます。

基礎代謝が落ちると口臭だけでなく体臭もするようになります。

無理なダイエットは控えて適度に食事を取るようにしながら、スローペースのダイエットをしていきましょう。

ダイエット中に食べ物としてレモンや梅干しなどの酸っぱいものは、口の中が刺激されて唾液が出やすくなるので、バクテリアの繁殖も抑えてくれるためオススメです。

また仕事などの関係でタイミング良く食事ができない場合も、空いた時間に軽食を取ったり、適度に水分を補給しながら、意識的に口内が潤うようにしていきましょう。

口内を刺激すれば唾液が分泌されるようになります。

ノンシュガーガムやキシリトールのガムを時々噛んだりするのも唾液の分泌を促し口内を潤してくれるのでオススメです。

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緊張時も適度に水分を取って口内を潤わす!

緊張時は唾液分泌をしている副交感神経の働きが抑制されるため、唾液の分泌量が低下して口内が乾燥してしまいます。

適度な水分補給は、口の中の感想を防ぐだけでなく、唾液の分泌を促進してくれます。

水分補給に適した飲み物は、水がベストです。

砂糖と炭酸を含まないスポーツドリンクでもよいでしょう。

水分不足は口臭の原因に!水分不足と口臭の関係

鼻呼吸を意識して口の中の乾燥を抑える!

口呼吸は、口で呼吸をするために唾液が蒸発してしまい、口の中が乾燥してしまいます。

すると唾液の分泌量も減るため、バクテリアが繁殖してしまい口臭がしてしまいます。

また口呼吸をしていると口からダイレクトにその口臭を放ってしまいます。

以下のことに思い当たる節がある人は要注意です。

  • 気付くと口が開いている
  • 鼻が詰まりやすい
  • 口を閉じると顎に梅干し状のしわが出来る
  • 二重顎がきになる
  • 唇が渇きやすく、リップクリームが手放せない
  • 睡眠中いびきや歯ぎしりをしている
  • 口内炎ができやすい
  • 歯磨きをちゃんとしているのに、前歯が黄色く着色している

この中で1つ以上当てはまったら、口呼吸をしている可能性があります。

鼻呼吸になると、口の中も潤うため乾燥を防ぎ、バクテリアの繁殖を抑えられます。

また口周りの筋力もアップしていきます。

無意識の口呼吸を改善して、鼻呼吸に移行していくようにしましょう。

口臭の発生源!口呼吸の治し方

食後の十分なケアでバクテリアの繁殖を抑える!

食後は唾液が多く分泌されます。

唾液が多く分泌されるときは細菌を洗い流してくれるので、食後はすぐに歯磨きをするのではなく、食後30分~1時間ほど経過してからしっかりと歯磨きを行うのが理想です。

この時も歯ブラシだけではなく、歯間ブラシやデンタルフロスを使って歯と歯の間まできちんと洗浄するようにしましょう。

清潔な口内環境を保ち、バクテリアを発生させないようにしましょう。

まとめ

口の中の唾液が不足すると、口の中が乾燥してバクテリアが増えてしまいます。

普段からよく噛んで食事をして、唾液の分泌を促しながら規則正しく食事をしましょう。

また、口呼吸も口内が乾燥してバクテリアが増える大きな原因の一つです。

口呼吸を意識的に改善して鼻呼吸にしていくようにして、口内環境を整えるようにしていきましょう。