唾液を増やす方法を徹底解説!ドライマウスで口臭がきつい人の悩みを一発で改善!!

口臭の原因は乾燥にあり?ドライマウスを徹底対策!

口の中の渇きが気になると唾液の量が少なくなっていることに気付くと思います。唾液の量が少なくなってくるとドライマウスという症状になります。

ドライマウスは口が乾くだけでなく口臭の原因になってしまいます。ドライマウスは簡単に改善できそうな気もしますが意外と厄介で、様々な対処法を試しながら改善していく必要があります。そのためには唾液とドライマウスと口臭の関係性を理解して唾液を増やして口臭を改善することが大切です。

この記事ではドライマウスを改善するために唾液を増やす方法を徹底解説させて頂きます。

目次

あなたは口臭はドライマウス?簡単セルフチェック

まずは口臭の原因がドライマウスなのか、そうでないのかを簡単にセルフチェックしてみましょう。

  • 慢性的なストレスがある
  • 口の中がネバつきやすい
  • 1ヶ月単位で口の中が乾いている
  • 無意識に口が空いていることが多い
  • 喉が渇きやすい・寝ている時も喉が渇きやすい

上記の項目が2つ以上当てはまる人はドライマウスの可能性があります。より多く当てはまるという人は、ドライマウスの可能性がかなり高いです。

ではここからドライマウスを改善するために唾液を増やしていくことが必要となりますので、それらについて詳しく解説させて頂きます。

唾液の少なさが口臭の原因になる理由

唾液は口内環境を整えるためのたくさんの働きをしています。唾液が少なくなると口内環境は悪化してしまい口臭を発するようになります。

通常口内はさらさらの唾液で潤っていますが、何らかの原因で唾液量が少なくなると口内はねばついて口臭を発します。

これは口内が細菌の温床になっていて、繁殖した細菌が硫黄化合物、硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイドなどの悪臭ガスを発するからです。

唾液が臭う理由とは

唾液が臭う時は唾液中の細菌が繁殖している時です。唾液の成分の99.5%は水分です。残りの0.5%の中には食べ物の食べカス、口の中の粘膜が剥がれ落ちたもの、出血や膿などの血液、酵素などが含まれています。

人間の口の中には400種類、1000億個もの細菌が生息しています。歯をあまり磨かない人の口の中には6,000億個~1億個もの細菌が居ると言われています。

唾液で潤っている口内では、唾液中の酵素により細菌は生きられないのですが、唾液の分泌量が減ると唾液中の酵素の量も減るので細菌が繁殖しやすくなります。

細菌は唾液中に混ざっているたんぱく質を分解し悪臭ガスを発します。これが原因で唾液が臭くなるのです。

唾液を増やせば口臭は軽減できる?唾液の役割について

唾液は顎下腺(がくかせん)、舌下腺(ぜっかせん)、耳下腺(じかせん)という口の下にある唾液腺から分泌されます。

唾液には口内環境をきれいに保つための自浄作用や抗菌作用があります。1日に唾液は1L~1.5Lほど分泌されています。

唾液には様々な役割があり、これらがちょうど良いバランスを保つことで口内を清潔に保ってくれます。どのような役割があるのかをご紹介します。

抗菌作用

生体防御反応としての抗菌作用もあり唾液の成分であるリゾチームは細菌から体を守っています

殺菌作用

その他ラクトフェリンやぺルオキシターゼなどの殺菌物質も含まれています。

保護作用

粘液物質のムチンは、菌を塊にして体外へ排出する作用があります。ムチンは口腔内の粘膜の保護もしており、固いものやとがったものを食べても口内が痛みを感じないのは、唾液成分のムチンのおかげなのです。

神格消化促進

消化を助ける役割もあり、唾液に含まれるアミラーゼという酵素が炭水化物を分解して、体内で消化しやすいようにサポートしています。

虫歯予防

また歯の保護と虫歯予防として歯の再石灰化もしてくれています。唾液は弱アルカリ性なので、酸性の虫歯菌に対応する力があるのです。

細菌の活動を抑制

通常人の口内はpH6.8~7.0で保たれています。

pH7より上の数値の場合はアルカリ性、7より下の数値の場合は酸性です。

糖分を摂取するとpHの数値も変化します。

pHが酸性に偏った時にpHを一定に保ちながら、細菌の発生しやすい酸性に傾いた状態を中和させます。

唾液は口臭の原因となる細菌をコントロールしてくれる

ここで紹介したように唾液には多くの抗菌作用があり口臭原因となる細菌をコントロールしてくれてるという機能があります。

つまり、唾液が減少してしまうと口内の細菌をコントロールできなくなってしまい、細菌が繁殖してしまいます。これが唾液の減少(ドライマウス)による口臭の原因なのです。

唾液が減少し口臭の原因になるドライマウスとは

唾液の分泌量が低下して口内が乾燥してしまう症状をドライマウス症と言います。ドライマウスは加齢とともに出てくる症状なのですが、ストレスや更年期障害も影響するため現代では3,000万人のドライマウス患者がいると想定されています。

ホルモンの分泌も関係してきますので男性より女性に多い症状です。ドライマウス症は、緊張などで一時的に口が乾燥する状態になるのではなく、常に口の中が乾燥した状態で2~3か月続くこともあります。

ドライマウスが口内環境を悪化させる

ドライマウスになると口内の唾液量が減ってしまい口内環境は悪化します。すると口臭原因となる細菌が繁殖して唾液が本来の働きをしなくなるため、口臭だけでなく口内の様々なトラブルに繋がるようになります。

また、口内環境は体内環境と同じで口内環境が悪化すると体内にも影響します。ドライマウスになることで以下のようなデメリットがあります。既にこれらの症状が発生している可能性もありますのでまずはドライマウスによって起きる症状を理解しましょう。

ドライマウスになると虫歯になりやすくなる

ドライマウスになると口内に細菌が増えますが、細菌の中には虫歯菌の代表格であるミュータンス菌も含まれます。

虫歯は歯に付着した歯垢に虫歯菌が棲み、食べカスに含まれる糖分を栄養にして酸を作り出します。この酸が歯の表面のエナメル質を溶かして歯に穴を空けます。歯の成分はカルシウムが多いため酸にとても弱いのです。

唾液はナトリウム、カリウム、炭酸水素、無機リン、カルシウムなどが含まれるため弱アルカリ性です。唾液には酸性を中和する働きがあり、唾液が減少すると酸を中和することができなくなり口内は酸性に傾きます。

細菌は酸性の状態で最も活発になり繁殖していくので、虫歯になりやすくなってしまいます。

ドライマウスになると歯周病になりやすくなる

唾液が減少すると歯周病になりやすくなります。歯周病菌も歯垢や歯石に棲みつきますが唾液には歯垢を除去することが出来る殺菌作用が含まれています。

唾液がしっかりと分泌されていると口内環境は整えられて歯周病菌が活発になるのも抑えられます。唾液の分泌量が低下すると口内に歯垢の量も増えるため歯周病菌が活発になり繁殖してしまいまので歯周病にかかりやすくなってしまいます。

ドライマウスになると口内炎ができやすくなる

口内は唾液に含まれるムチンの保護作用で保護されています。唾液が減少すると唾液による保護作用も低下してしまいます。すると口内の粘膜が傷つきやすくなるため口内炎ができやすくなってしまいます。

【噛み合わせの問題】や【歯ブラシが衝撃的に当たってしまった】、【固いものを食べた】などの物理的損傷でも、唾液が減少すると口内の粘膜が傷つき口内炎が出来てしまいます。

ドライマウスになると口臭が出やすくなる

唾液の量が少なくなると口内の細菌を洗浄できなくなるため様々な口内トラブルを引き起こします。虫歯、歯周病、歯垢や歯石の増加、それらのトラブルは細菌が繁殖することが関係しています。

症状別に特徴のある口臭もありますが繁殖した細菌は悪臭ガスを発するので口臭もさらに出やすくなってしまいます。

ドライマウス原因別の対処方法

口臭の原因となるドライマウス症はさまざまな原因によって引き起こされています。口内トラブルだけでなく心因的なストレスなどもドライマウスの原因となります。

ドライマウスには様々な原因があり、それぞれの症状により対策方法が異なります。ご自身の症状を理解して適切な対処をしていきましょう。

高血圧や、花粉症の薬による副作用

ドライマウスは薬の副作用で引き起こされる場合もあります。花粉症の薬を飲んで、口の中が乾いてしまった経験がないでしょうか?

風邪薬、鼻炎薬、降圧剤、抗うつ剤、精神安定剤、睡眠誘導剤、胃酸を抑える薬、頻尿を抑える薬などの薬には、唾液分泌を減らす副作用が出るものがあります。

薬を飲み始めて急に口が乾くようになったという人は、薬の副作用により唾液の分泌量が低下している可能性があります。

その場合は医師に相談して薬を変えてもらうのも一つの手段です。しかしその前に薬を飲んでからの水分補給をしっかりすることをおすすめします。

高血圧や花粉症の方が水分補給するのにおすすめはなた豆茶です。単純に水で水分補給をするのではなく根本から改善していくことが最も大切です。

ストレスなど心理的な要因

ストレスが多い現代社会では、ストレスを抱えていない人の方が珍しいです。

ストレスがかかると自律神経に影響します。

自律神経は、体の無意識で作用する働きをつかさどっています。

唾液の分泌も自律神経がつかさどっているため、ストレスがかかると唾液の分泌をする自律神経にも影響が出てしまうので、口臭の原因となります。

ストレスが多い時は交感神経が優位に働き、唾液の分泌が抑えられてしまいます。

常にストレスがかかっている状態では、ドライマウス症が長く続きます。

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加齢やホルモンバランスの乱れ

加齢による身体変化、更年期障害などのホルモンバランスの乱れにより、唾液分泌機能が低下してしまいます。

そのため口が渇く症状が出る場合があります。

口呼吸が原因で口腔内が乾燥している

口呼吸をすると、口の中にダイレクトに空気が通るため唾液が蒸発して口腔内が乾燥してしまいます。

すると、口腔内はますます唾液の分泌量が低下するため、口臭の原因となります。

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病気や、病気の治療が原因に

国の難病指定の病気であるシェーグレン症候群という自己免疫疾患の病気は、唾液腺が破壊されるため口が乾くようになりドライマウスの症状が出てきます。

これは体内に入った異物を排除する働きをする免疫機構に乱れが出て、体内の組織を排除しようとするようになる症状です。口腔内にその症状が発症した場合は唾液腺に症状が出て唾液の分泌を阻止しはじめます。

40~60歳の中年女性に多く発症します。

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薬の副作用

花粉症の時期に鼻炎薬を飲んで、喉が渇いた経験がある人もいるのではないでしょうか?鼻炎薬やアレルギー症状を抑える薬、一部の風邪薬、血圧降下剤、抗うつ剤の中には、副作用として唾液が出にくくなるものがあります。

そのため口の中が渇き、口臭の原因になることもあります。

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ドライマウスを治す!唾液を増やす方法

ドライマウス症を改善するには、唾液の分泌量を増やすことが重要です。

以下の方法を実践して、唾液の分泌量を増やしていきましょう。

睡眠時に閉口テープ・マスクを使用する

日中は鼻呼吸を意識することが出来ても、眠っている時は口呼吸になってしまいがちです。

そんな時は、口を閉じるためのテープを口に縦向きに貼り、開口を予防できます。

閉口テープはドラッグストアなどで販売されています。

寝ている時の口呼吸を予防するには、マスクをして眠ることもオススメです。

マスクをしていると、仮に口呼吸になってしまっても、マスク内のスチーム効果で口内が乾燥することはありません。

カフェインや、アルコールなど体の水分が減るものに気を付ける

カフェインやアルコールには利尿作用があるため、体の水分を奪われて脱水症状になります。

体内が水分不足になると、唾液の分泌量も低下してしまいます。

またアルコールは肝臓で分解される時、体内の水分を使って分解されます。

このためどんどん体内の水分は奪われてしまうので、唾液の分泌量が減少していきます。

意識して水分補給をするようにしましょう。

うがいの頻度をあげる

ドライマウスの人は、うがい薬を使ってのうがいがおすすめです。

唾液に変わって、うがい薬が口内の細菌を除去してくれます。

寝る前もうがい薬で軽くうがいをしてから眠ると、口が渇いて目が覚めてしまうことも少なくなります。

うがいで予防!臭い玉の原因と正しい取り方

唾液分泌促進薬を服用する

症状がなかなか改善しない場合は、医師の指導の下で口腔内乾燥の改善薬を服用するのも一つの手段です。

口内に潤いを与え、ドライマウスの症状を改善する人口唾液・保湿剤が配合されたうがい薬やスプレー・保湿ジェル等があります。

唾液の分泌を促進する内服薬もありますが、ステロイドが含まれているため、多汗・頻尿などの副作用もあります。

医師と相談しながら考えてみてください。

唾液腺のマッサージや、よく噛むようにする

唾液の分泌を促すために、唾液腺のマッサージをすることはとても有効です。

食事前に唾液腺マッサージをしてみましょう。

耳下腺
上の奥歯のあたりを後ろから前へくるくる回しながらマッサージする
顎下腺
耳の下から顎の真下までを、両手の親指でプッシュしながら移動して刺激する
舌下腺
舌の下(顎の下)ああたりを軽くプッシュしながら刺激していく

また食事の時はよく噛んで食べることも重要です。

特に近頃はあまり物を噛まないで済むような柔らかい食事をする人が多くなったため、顎の発達が悪く唾液の分泌が悪いケースも多いです。

厚生労働省の指導でも、食事の時は1口30回を目標にしてよく噛んで食べるように提示されています。

よく噛んでゆっくり食事をするようにしましょう。

糖尿病などの病気が原因の場合は、治療を行う

糖尿病の自覚症状の一つとして、口内の乾燥があります。

これは糖尿病を発症することで、口内の唾液の分泌量が低下してしまいます。

糖尿病になると、血糖値が上昇して血液の浸透圧が細胞よりも高くなるので、細胞内の水分量が低下してしまうためドライマウスを引き起こすのです。

また血糖値が高いと排尿量も増えるので、体内からはどんどん水分が失われていきます。

たくさんのお水をこまめに飲むようにしましょう。

意外と不足している水分を取る

唾液の主な成分は水分です。

体内の水分量が減少すると、唾液の分泌量も連動して低下してしまいます。

成人の1日に必要な水分摂取量目安は1.5L~2Lです。

1度に沢山の水を飲むのではなく、少量の水を小分けしながら、口の中を潤すように水分補給をしていきましょう。

トイレに行くのを遠慮したり、なかなかトイレに行けないからと水分摂取を減らす人がいますが、これは絶対にNGです。

水分補給はこまめにきちんと行いましょう。

水分補給と口内環境の整え、口臭の原因ドライマウスを防ごう

唾液の分泌量が低下すると、口内環境は悪化していきます。

唾液の成分の元である水分をしっかり補給して、唾液の分泌を促していきましょう。

水分補給は、お茶やコーヒーではなくお水を取るようにしましょう。

お茶やコーヒーは利尿作用があり、さらに脱水を引き起こす原因となりますのでNGです。

口内の渇きを感じたら、こまめに水分を補給して口内が潤っている状態を保ちながら、口臭の原因となるドライマウスを予防していきましょう。