お酒を飲んでいる人の口臭が臭い、お酒を飲んだ翌朝の口臭が臭い、という経験がありませんか?
しかもその臭いはアルコールだけでなくなんだか強烈な臭い。
お酒を飲んだ時の口臭はなぜあんなに臭いのでしょうか?
翌日に大切な予定が入っているのについお酒を飲み過ぎてしまって口臭がきつい、と後悔することがないように、しっかり対策をしていきましょう。
目次
飲んですぐ口臭がきつくなる原因はこの3つ
お酒を飲んだら、すぐに口臭がきつくなるのはなぜでしょう?
これには原因があるのです。
アルコール・お酒自体が臭う
お酒のもととなるアルコールは、それ自体にも強い臭いがあります。
飲酒は、その臭い成分をそのまま体に取り込むので、口臭がしてしまうのです。
分解中のアルデヒド
お酒を飲むと、お酒の成分であるアルコールは体内で分解されてアセトアルデヒドという物質になります。
このアセトアルデヒドが悪臭なのです。
アセトアルデヒドは有害物質なので、肝臓で分解されて酢酸へ変化するのですが、多くお酒を飲みアルコールの摂取量が多すぎると、肝臓での分解が間に合わずに体内に残ってしまいます。
体内に残ったアセトアルデヒドは、血液に取り込まれて全身を巡り、肺に達して気化され呼吸になり、きつい口臭になるのです。
アセトアルデヒドは、二日酔いの原因にもなる有害物質であり、強烈な臭いです。
体重60キロの人が日本酒1合のアルコールを分解するのにかかる時間は3時間と言われています。
大量に飲酒をした時は、アルコールの分解には何時間も時間がかかってしまうのです。
アセトアルデヒドが体内に残っている間は口臭がずっと臭いので、飲酒の量によっては翌日まで口臭がきつくなってしまいます。
水分不足
お酒を飲んだ日の夜に、喉が渇いて目が覚めてしまうという経験がありませんか?
お酒に含まれるアルコールは、蒸発しやすい性質がありますので、口の中の唾液と一緒に蒸発して口内は乾燥します。
アルコールは利尿作用もありますので、体の中の水分をどんどん排出しようとするため、体内は水分不足になります。
また、肝臓でアルコールを分解する時にも、体内の水分を使って分解していくので、お酒を飲むときは体内でかなりの水分が奪われていきます。
そのため、口の中の唾液の分泌量が低下して、口の中がどんどん乾燥してしまうので喉も乾いてしまうし、口内に細菌が繁殖して口臭が発生してしまうのです。
水分不足は口臭の原因に!水分不足と口臭の関係慢性的に飲みすぎで口臭がきつくなる原因はこの3つ
いつもお酒を飲んでいる人や慢性的にお酒を飲み過ぎている人は、口臭だけでなく、気が付かないうちに体の不調や内臓機能が低下していっている可能性があります。
食生活の乱れ
内臓機能が低下する原因として、食生活の乱れがあります。
以下の項目にいくつ当てはまるでしょうか?
- 暴飲暴食をする
- 飲酒をする
- 偏った食事をしている
- 時間がないのでいつも早食いになる
- 脂っこい食事が多い
- お菓子をよく食べる
- 外食やコンビニのお弁当を良く食べる
- インスタント食品をよく食べる
- 寝る直前に食事をする
以上の項目に3つ以上当てはまる人は、内臓機能が低下している可能性が高いです。
食生活を改善するようにしましょう。
歯周病の悪化
歯周病は、歯と歯茎に炎症が起こる病気です。
進行していくと歯周病菌は歯の根まで溶かしてしまうので、最悪の場合歯を失う可能性がある病気です。
お酒を飲み過ぎると、歯周病が悪化する可能性があります。
お酒に含まれるアルコールは、お肉を柔らかくする性質があるのですが、人間も同じでお酒を飲むと体の肉が柔らかくなります。
そして歯茎も柔らかくなってしまうのです。
歯茎が柔らかくなると、歯と歯の間の溝もどんどん柔らかくなり、食べカスが溜まりやすくなってしまい、細菌が繁殖していきます。
歯茎が柔らかい時に入り込んでしまった食べカスは、歯磨きなどではうまく取り除けないため、歯周病菌にとっては快適な口内環境になり、歯周病が悪化していくのです。
またアルコールに含まれる活性酸素も歯と歯の間に入り込みやすくなり、この活性酸素が歯を攻撃するため、歯周病は進行しやすくなります。
歯周病は強烈な口臭も放ちます。
歯周病の症状が出ている人は飲酒後に口臭が悪化してしまうので、気付いたら早めに歯科を受診して歯周病の治療しましょう。
歯石を放置すると歯槽膿漏の原因に。その対策方法はこれ!!内臓機能、とくに肝機能の低下
お酒を飲み過ぎると内臓に負担がかかるのですが、臓器の中でもとくに肝臓に負担がかり肝機能が低下します。
肝臓は臓器の中でもとても大切な役割をしています。
体内に取り込まれた有害物質を分解して無害物質に変換したり解毒をする役割をしているため、肝機能が低下すると体内に有害物質が残ってしまい、体にとって大きなダメージになるのです。
口臭もその中の1つです。
肝機能が低下する1番の原因は、お酒の飲み過ぎです。
肝臓が原因で起こる口臭は、ドブ臭い臭い、ネズミの臭いとも例えられるくらい強烈な臭いなので、スメルハラスメントになり周りの人にも迷惑をかけてしまいます。
【手遅れになる前に】肝臓が原因の口臭セルフチェックと4つの対策飲み会のその場でできる飲酒時の口臭対策
お酒による口臭を予防するには、早めの対策が肝心です。
飲み会のその場でできる飲酒時の口臭対策を3つご紹介します。
氷を口に含んで口の中を冷やす
氷を口の中に入れると、口の中の温度が下がります。
温度が高い場所では速く食材が腐るのと同じで、口の中の温度が高いと口臭も臭いのです。
氷を口の中に入れて口臭を緩和しましょう。
お酒を飲むときは、水分を一緒に取ったら体内で中和されるのですが、口の中に氷を入れることで水分補給にもなります。
水分補給
お酒を飲むときは、体全体から水分がなくなっていきます。
そのため口の中の唾液も減少していくので口臭がしてしまいます。
お酒を飲むときは、いつもよりたっぷりめに水分を補給するようにしましょう。
お酒も水分だから大丈夫、と思う人は大きな間違いです。
アルコールが水分を蒸発させる働きがあるので、いつもの2倍はお水を摂る必要があるのです。
お酒と一緒にお水を飲むようにして、口内と体内が乾燥しないようにしましょう。
100%のりんごジュースもしくはリンゴ酢を注文
リンゴに含まれるポリフェノールは、消臭効果があるため、お酒による口臭を抑制してくれます。
飲み会の時に、100%果汁のリンゴジュースかリンゴ酢を注文して飲むと、お酒による臭いを緩和してくれます。
リンゴに含まれるビタミンやクエン酸もアルコールの分解を助ける働きがあります。
この時出来れば100%のリンゴジュースが良いです。
慢性的に飲みすぎで口臭がきつくなる方の対策
慢性的に飲み過ぎて口臭がきつくなっている人は、体内に作用する対策を取る必要があります。
発酵食品・オリゴ糖・食物繊維で腸内環境を整える
お酒を飲んで口臭がきついなと感じる人は、腸内環境も悪化している可能性があります。
以下のような症状はありませんか?
- 便秘症である
- 下痢ばかり続く
- 疲れやすい
- 血圧が高い
- 肌荒れをしている
このような症状が出ている人は、腸内環境が悪化して口臭がしている可能性があります。
もともと腸内には600種類以上の細菌が潜んでいて、善玉菌と悪玉菌がバランスよく活動しているのですが、腸内環境が悪化すると、善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れ、悪玉菌が増加していきます。
腸内で増加した悪玉菌は、アンモニア臭・硫黄水素・インドールなどの悪臭ガスを発します。
このガスは腸内に充満し、腸壁から血液に取り込まれて全身を巡り、肺に達して気化され口臭となるのです。
腸内環境の改善には、生活習慣の改善と食生活の改善が大切です。
食事に、発酵食品・オリゴ糖・食物繊維を上手に取り入れて、腸内に善玉菌を増やすようにしましょう。
- 味噌
- 納豆
- 酒粕
- ヨーグルト
- ごぼう
- はちみつ
- 納豆
- バナナ
- たまねぎ
- トウモロコシ
- アスパラガス
- きな粉など
- 野菜類(ごぼう・大根・ニンジン・レンコンなど)
- 豆類
- キノコ
- イモ類
- 海藻類
腸は第2の脳と言われるほど大切な臓器です。
腸内環境を整えていきましょう。
肝臓の働きを促す食品を食べる
お酒を飲み過ぎると1番ダメージを受けるのが肝臓です。
肝機能が低下するとアルコールを分解する力もどんどん弱まります。
肝臓の働きを良くするための食品を積極的に摂っていきましょう。
- 大豆
- しじみ
- あさり
- ほたて
- イカ
- 牡蠣
- ウコン
- ごま
これらの食品を、お酒を飲みながらたくさん食べるようにすると、肝臓の働きを良くしてアセトアルデヒドの分解を促すことが出来ます。
【手遅れになる前に】肝臓が原因の口臭セルフチェックと4つの対策口臭専用サプリメントを飲む
お酒を飲み過ぎてしまった時は、どうしても体の中から臭いを発してしまいます。
大事な予定が入っている時など、口臭があってはマイナスイメージです。
そんな時は口臭専用のサプリメントを飲むこともオススメです。
口臭サプリメントは、消臭成分が入っていますので、体内で発生する悪臭成分に効くように作られています。
口臭サプリメントはだいたい1袋1,000円~2,000円の価格で販売されています。
お酒を飲む機会が増える時期などは、口臭サプリメントを携帯しておくのもオススメです。
口臭対策サプリメントのおすすめは?ランキング形式でまとめてみたアルコール・お酒が口臭を悪化させる原因と対策まとめ
お酒を飲んだ時に口臭が悪化してしまうのは、体内の水分が奪われて口臭がしてしまうことと、、お酒のアルコールが分解されるときに出る悪臭成分が口臭になってしまうことが原因です。
お酒は飲み過ぎないことが鉄則ですが、飲んでしまった時には、上記のような対策を実践してお酒による口臭を緩和してみて下さい。