最近便秘だなと思っていたら口臭がひどくなってきたという事ってよくありますよね。
実は腸内環境と口臭には密接な関係があって便秘気味だと口臭がひどくなるというケースがあります。
ここでは便秘と腸内環境と口臭について解説致します。
目次
腸内口臭のメカニズム
腸が原因の口臭を腸内口臭と言います。
既にお察しかもしれませんが、腸の汚れは口臭と体臭に大きく影響するのです。
口から遠い腸が、なぜ口臭の原因になってしまうのか、また予防方法はあるのかという事が気になりますよね。
あなたの口臭がうんこ臭くなる前にしっかりと対処しておきましょう。
うんこ臭い口臭は腸内口臭が原因の可能性がある
一般的な口臭は、歯磨きが雑だったり、口の中が乾燥して唾液が減少することによって引き起こされるなど、口の中に原因がある事が多いです。
しかし口臭が、オナラや便のような臭いがする場合は、腸内環境の悪化が原因の腸内口臭の可能性があるのです。
腸内環境の乱れが腸内口臭を招く!
腸の中は通常500~600種類以上の善玉菌と悪玉菌がバランスよく存在しています。
しかし腸の中に汚れが溜まると、善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れて、悪玉菌の量が増えてしまいます。
これを菌交代と言います。
菌交代が起きると、悪玉菌の勢力が拡大してきて、腸内でアンモニア・硫化水素・インドール・スカドールなどの有毒な物質を作り出します。
これらが悪臭となり、通常はおならとして体外へ排出されるのですが、発生する悪臭ガスが多いと腸の壁から血液に溶けだしてしまい、血液を巡り体中へ運ばれます。
肺に運ばれた悪臭ガスが気化され、呼気と共に呼吸で吐き出されてしまいます。
これが腸内口臭となってしまいます。
食生活や便秘が腸内口臭を招く可能性が高い!
普段からお肉や乳製品などの脂肪分が多い食品を好んで食べている人は、腸内環境が乱れている可能性があります。
肉類にはタンパク質や脂質が多く含まれていて、腸内の悪玉菌のエサとなってしまうのです。
それでお肉ばかり食べると悪玉菌が増えて腸内環境が悪化していくのです。
乳製品も動物性脂肪分が多いため、腸内細菌のエサになってしまい、代謝の際に腸内で腐敗して悪臭を発生してしまうのです。
便秘も腸内口臭の原因になります。
排便は1日1回が理想とされていますが、個人差もあります。
一般的に排便が3日程度行われないと便秘症と呼ばれます。
便秘がちな人は、体内に老廃物をため込んだ状態になるので、腸内に悪玉菌が増加して、老廃汚物の腐敗と発酵が進行していきます。
体内に留まった老廃物は、発がん性物質などの有害物質を発生することもあります。
本来なら便として排出させるはずの有害物質は、腸壁から吸収されて血液中に溶けだして、血液を巡り全身へ運ばれます。
肺に運ばれた有害物質は、気化され呼吸として排出されるので、うんこ臭い口臭となってしまうのです。
糖分や乳製品が口臭を発生させる3つの原因と2つの対策方法!腸内環境を改善して腸内口臭を断ち切る4つ対策方法
口からうんこ臭い口臭がしているだなんて、ぞっとしてしまいますよね。
もしかして口臭がうんこ臭いかもしれないと不安になり、人とのコミュニケーションも遠慮しがちになってしまいます。
早めに腸内環境を改善して、不安な腸内口臭を断ち切っていきましょう。
善玉菌を増やして悪玉菌を減らす!
腸内口臭を改善するには、腸内の有害物質を発生する悪玉菌を減らして、善玉菌を増やしていくことが大切です。
善玉菌を増やし、悪玉菌のエサとなる動物性脂肪を減らしていくようにしましょう。
善玉菌を増やしてくれる食べ物としては、食物繊維・乳酸菌&ビフィズス菌飲料・オリゴ糖の摂取を心がけましょう。
穀類・豆類・海藻に多く含まれる食物繊維は善玉菌を増やしてくれます。
豆類・ブロッコリーなどの野菜類・サツマイモ類は不溶性食物繊維と呼ばれ、水分を吸収してふくらみ、腸の蠕動運動を活発にしてくれます。
バナナなどの果物類や海藻・キノコ類などの水溶性植物繊維は粘着性があり胃腸内をゆっくり移動するため、腹持ちがよいため食べ過ぎを防ぎます。
食物繊維を上手に取り入れながら、腸内環境を効果的に改善していきましょう。
乳酸菌は、善玉菌の繁殖を促す効果があります。
ヨーグルトなどの乳製品に含まれる動物性乳酸菌と、過酷な条件に強く生きたまま腸まで届く植物性乳酸菌があります。
植物性乳酸菌は、ぬか漬け・しば漬け・キムチ・味噌・醤油などに含まれています。
オリゴ糖は体内に吸収されにくい性質なので、大腸でそのままビフィズス菌など善玉菌のエサとなります。
オリゴ糖は、玉ねぎ・ゴボウ・ニンニク・はちみつ・大豆・バナナ・アスパラガスなどに多く含まれています。
腸内の善玉菌を増やすために、これらの食品を食事に上手に取り入れて腸内環境を改善していきましょう。
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腸内に届く善玉菌サプリを飲む!
食べ物で補えない分は、体の中に直接作用する口臭対策サプリメントを飲むこともオススメします。
中でも腸内に届くサプリメントを選びましょう。
オリゴ糖や乳酸菌の成分が入っているサプリメントは、腸内の善玉菌を増やしてくれるため、腸内環境の改善に効果があります。
肉中心ではなく和食や野菜中心の食事を心がける!
現代ではファストフードやコンビニ弁当などが身近になっていて、肉中心の食事が多くなっています。
このような食生活では腸内環境を悪化させて、腸内に悪臭物質が発生しやすい体になってしまいます。
肉や油分の多い食事ばかりでなく、和食中心の食事にしていき、新鮮な野菜や発酵食品を積極的に食事に取り入れるようにしましょう。
適度な運動を心がける!
運動不足も便秘症の原因になってしまいます。
女性は男性よりも筋肉量が少ないため、腹筋も弱いです。
そのため女性の方が男性より便秘症の人が多いのです。
快適に排便するには、腹筋を鍛えることも重要です。
全身運動であるウォーキングやジョギングは、適度な有酸素運動になるのでオススメです。
適度な運動は、ストレスを解消することにもつながるので、便秘解消に効果的です。
ストレスが原因の口臭を和らげる5つの対策法まとめ
腸内環境の悪化は、うんこ臭い口臭がしてしまう腸内口臭を引き起こします。
また腸内口臭だけでなく、肌荒れや不快感も伴ってしまいます。
腸内環境を悪化させる大きな原因となるのは便秘です。
便秘症の人は、体質だから仕方ないと諦めている人も多いかもしれませんが、上記のような対策を実行しながら腸内環境を改善していき、すっきりとした健康な生活を目指していきましょう。
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