男女問わず多くの人が口臭で悩んでいます。
口臭を気にしている場合、原因が口呼吸の場合があります。
私たちは常に呼吸をしています。
呼吸には鼻から息を吸う鼻呼吸と、口から息を吸う口呼吸があります。
口臭が気になる人は、無意識に口で呼吸をしていませんか?
口呼吸をしていると、口臭だけでなく様々なリスクがあるのです。
1回でたくさん空気を吸えるから楽ちんで口で呼吸をしていることが多いかも?!と気付いたならば、しっかり口呼吸を改善していきましょう。
目次
口の乾燥が招く口臭発生の原理!
口呼吸をしていると、どうしても口を開けていることが多くなり、口の中に空気が通りやすくなります。
すると口の中の唾液が蒸発してしまい、口内は乾燥してしまいます。
口の中が常に乾燥していると、唾液によって溶かされるはずの口臭原因となる揮発性硫黄化合物がそのまま気化して、呼吸に混ざってしまいます。
それで口臭がきつくなってしまうのです。
口が乾燥して唾液が減ることで細菌が繁殖する!
口呼吸をしていると、口の中が乾燥して唾液の分泌量が減ってしまいます。
唾液は殺菌成分があり、口の中で細菌の活動を抑制しています。
しかし唾液が減少すると、口の中で細菌の活動が活発になり細菌が繁殖しやすい環境になります。
口内の殺菌は食べカスを栄養にして発酵させていきます。
これが口臭の原因となってしまうのです。
口呼吸が招く口臭意外のリスクとは?
口呼吸は、口の中が乾燥してしまうため唾液が減少して口臭の原因となってしまいますが、口呼吸が招く口臭以外のリスクもあるのです。
虫歯や歯周病のリスクが増加する!
口呼吸をしていると、唾液の分泌量が減り、口の中の細菌活動が活発になってしまいます。
唾液には、溶けた歯を修復する再石灰化の作用・口の中の汚れを洗い流す自浄作用もあるため、唾液が減少するとその結果、虫歯や歯周病にかかりやすくなってしまうのです。
また、口の中が乾燥するので、歯の表面も乾燥してしまい、汚れがこびりつきやすく着色して変色したり、白斑といって歯に白いまだら模様が出来てしまうこともあります。
【対策まとめ】その口臭は虫歯が原因?虫歯以外が原因?風邪などの病気にかかりやすくなる!
口呼吸をしている人は風邪をひきやいと感じる人が多いです。
これは呼吸をすることで、口からそのまま外気を吸い込むことになるため、ウイルスやアレルゲン物質を含んだ不衛生な空気もダイレクトに吸い込んでいるからです。
このため、ウイルス感染もしやすくなり、風邪をひきやすくなったり、慢性的なアレルギー体質になりやすくなる場合があります。
自分意外の周りの人が口臭に気が付いているかも?
口呼吸は口で呼吸をするため、人と会話をしている時などに口の中の臭いやきつい口臭を、相手へダイレクトに届けてしまうことになります。
そのため自分以外の人が、あなたの口臭に気付いている可能性があります。
あなたはいくつ当てはまる?口呼吸チェックリスト!
呼吸は、新鮮な空気を取り入れて、不要な老廃物を吐き出す行為です。
呼吸はルーティーンで出来るため、知らず知らずのうちに口が開いてしまい口呼吸になっている人も多いです。
鼻呼吸が自然なのに、どうして無意識に口呼吸をしてしまうのでしょうか。
チェックリストで口呼吸をチェックしてみよう!
あなたも口呼吸をしているかも?以下の項目に思い当たることはないでしょうか?
- 鼻が詰まりやすい
- 意識してないと口呼吸できない・無意識のうちに口呼吸をしている
- 口が開いていると人から指摘されたことがある
- 口を閉じた時にアゴに梅干し状のシワができる
- 起きた時に口の中が乾燥してネバネバする、喉が少し痛む
- 寝ている時に歯ぎしりやいびきをかいている
- 口内炎ができやすい方だと思う
- 歯磨きを欠かさず行っているのになぜか前歯に着色汚れがつくことがある
- 唇が乾きやすくガサガサになりやすい
- 風邪でもないのに痰がからむことが多い
上記の項目が1つ以上当てはまったら、口呼吸をしている可能性があります。
口呼吸から鼻呼吸に切り替えるための簡単な改善方法5選!
口呼吸が癖になっている人は、口周りや舌の筋力が足りなくて口が開いているため口呼吸をしている人、鼻づまりで鼻呼吸が出来ない人がいます。
口呼吸が癖づいている人は、以下の方法を実践して意識的に鼻呼吸をするように切り替えていく必要があります。
ハードタイプのガムで咀嚼筋を鍛える!
ガムを噛むことは咀嚼筋が鍛えられます。
ノンシュガーのガムであれば虫歯になるリスクもありません。
また、ハードタイプで味が長持ちするタイプのガムは、長時間噛んでいてもストレスになりません。
きちんと咀嚼する力をつけるためにも、1日2回、20分間ガムを噛み続けることをオススメします。
ガムを噛むときは、左右どちらかに偏らないように、両方をきちんと使ってガムを噛みましょう。
ガムをかむと咀嚼力もアップするため、唾液の分泌量も増えて口臭の抑制にもつながります。
舌トレーニングで舌の筋肉を鍛える!
舌にも適切なポジションがあります。
普段どこに舌がついているでしょうか?舌が、舌の歯の裏側や前歯についている場合は、舌の筋力が弱っています。
舌の正しいポジションは上あご、前歯の根元の少し後ろあたりです。
この位置に舌を持って行って、少しきつく感じたり違和感を感じる場合は、舌の筋力が弱っています。
しっかり舌をトレーニングしていきましょう。
[舌トレーニング方法]1.口を閉じたまま、舌を上の前歯と唇の間に入れる
2.口を閉じたまま、舌を時計回りに回していく。
右頬の内側を舌でなぞりながら舌の歯と唇の間に入れ、舌を左頬の内側へ移動し、ぐるっと回って上の前歯と唇の間に戻す。
3.次は反時計回りに同じようにぐるっと回していく
これを毎日、時計回り・反時計回りで各10周ずつ実践すると、舌の筋力がついてきます。
ペットボトルトレーニングで口輪筋を鍛える!
口の周を輪のように囲んでいる口輪筋という筋肉があります。
口輪筋は、口を閉じたり尖らせたりする時に使う筋肉です。
この口輪筋が衰えてしまうと、口を閉じている状態を保つことが難しくなります。
また周囲の表情筋にも影響するため、表情が乏しくなってしまうのです。
口輪筋を鍛えるには、ペットボトルを用いたトレーニングを行います。
ペットボトルトレーニング方法
- ペットボトルに100cc~200ccの水を入れて蓋をする
- 歯を使わずに唇でペットボトルをくわえる
- ペットボトルを唇でくわえたまま、10秒キープする
これを5回繰り返します。
毎日続けて実践すると、口輪筋が鍛えられていきます。
自宅で簡単に出来ますので、ぜひ毎日実践して口輪筋を鍛えていきましょう。
バンドエイドとマスクで寝ている時の口呼吸を矯正!
睡眠中は無意識に口呼吸になってしまいやすいので、バンドエイドを口に貼ることもオススメです。
縦にバンドエイドを貼って口が空いてしまうことを防ぎ、睡眠時でも鼻呼吸に切り替えていけるようにします。
また、寝る前にマスクをすることも効果的です。
マスクをすると睡眠時に口呼吸をしにくくなり、いびきの予防にもなります。
また普段からマスクをして鼻だけ出しておくと、意識的に鼻呼吸をするようになります。
鼻詰まりはツボ押しで解消!
鼻が詰まっている時や、慢性的な鼻炎を患っている人は、どうしても口呼吸をしてしまいます。
まずは鼻詰まりを改善させましょう。
鼻詰まりを解消するツボを押して刺激してみましょう。
晴明
両目の間・鼻の付け根の両脇に清明のツボがあります。
両手の人差し指で軽く押しましょう。
迎香
小鼻の左右のふくらみの脇に迎香のツボがあります。
両手の人差し指で優しく押しもみします。
清明から迎香の間
両手の人差し指で、上下に軽くさすることでツボの刺激になります。
まとめ
口呼吸は多くの人が無意識にしている悪習慣です。
口呼吸をすることで、口臭はもちろんですが、体にもさまざまな影響を及ぼしてしまいます。
口呼吸は口が空いていることが多いので、見た目にもだらしがなく締まりのない印象になってしまいます。
口周りが引き締まると見た目も印象が変わってすっきりします。
また近年問題になっている睡眠時無呼吸症候群も、口呼吸が大きな原因になっています。
口呼吸が習慣になっている人はぜひ早めに改善して鼻呼吸に切り替えて、健康な生活を送るように心がけましょう。