口臭と言えば男性に多いイメージがありますが、女性だけに起きる口臭があるのをご存知でしょうか?
女性特有の口臭は、女性のホルモンバランスに大きく関係しているのです。
女性ホルモンはよく耳にする言葉ですが、はたしてどのようなホルモンなのでしょうか?
目次
女性ホルモンによる口臭発生の3つの大きな原因!
女性ホルモンとは、妊娠・出産ができる体にするために、脳が指令を出して卵巣で作られるホルモンです。
女性の身体は、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という2つの女性ホルモンの働きがからだの作用しています。
この2つのホルモンは一定の周期でそれぞれの分泌量が変わりながら変化しています。
ホルモンバランスや増減で、心と体に大きく影響してくるのです。
エストロゲンの増加で原因菌が増える!
女性ホルモンのエストロゲンは、月経終了時から排卵日にかけて分泌量が増えていきます。
エストロゲンは女性らしい体を作ってくれたり、妊娠に備えて子宮の内膜を厚くしていきます。
エストロゲンが分泌されている時は、歯周病菌も活発になり、菌の増殖が促されます。
特に妊娠中は、妊娠前はなんともなかったのに急に歯肉炎を発症することがあります。
歯肉炎などの歯周病は、当然口臭の原因になります。
妊娠中は特に歯磨きを丁寧にして、歯ブラシだけでなく歯間ブラシやデンタルフロスも使って、綺麗に口の中を洗浄するように心がけましょう。
ホルモンバランスの乱れで唾液の分泌量が減少!
女性ホルモンのプロゲステロンは、排卵日後から次の月経にかけて分泌されるホルモンです。
プロゲステロンが増えると、基礎体温が上昇していきます。
月経時はホルモンが大きく変動して、免疫力が低下して口内環境が悪化しやすくなります。
免疫力が下がると口の中が乾燥しやすくなります。
唾液は口の中の細菌活動を抑える働きがあるのですが、口の中が乾くと唾液の分泌量も減り、細菌が活発に増殖していきます。
細菌は食べカスを分解して発酵していきますので、口臭の原因なるガスを作ってしまうのです。
月経後もホルモンバランスは乱れますので、注意していきましょう。
排卵後に口内環境が変化しやすい!
排卵後は、エストロゲンとプロゲステロン、2つの女性ホルモンの分泌が活発になり、口の中の免疫力は低下してしまいます。
免疫力が低下すると口内環境も同時に変わりやすくなります。
特に歯の周辺に潜んでいる細菌の活動が活発になり、口臭の原因になってしますのです。
女性ホルモンによる口臭発生の2つの対策方法!
女性ホルモンの乱れによる口臭は、口内環境の乱れに繋がります。
口の中が乾くと細菌が活発に繁殖し始め、口臭の原因になるのです。
しっかりとした対策を取っていきましょう。
歯石の除去やうがい・歯磨きを丁寧に行なう!
排卵前後など、免疫力が低下する時期が来たら、いつもより丁寧に歯磨きをするようにしましょう。
また歯茎のケアも大切です。
歯医者さんに行って歯垢・歯石を除去してもらったり、取集ポケットのクリーニングをしてもらいましょう。
この時期は特に歯と歯茎のケア、舌のケアも念入りに行いましょう。
費用や頻度は?口臭予防になるの?そんな歯石除去の疑問をまるっと解決程度な水分補給や規則正しい生活を心がける!
排卵前後から、女性ホルモンのプロゲステロンが分泌されていきます。
プロゲステロンは、女性の体が妊娠に備えるためのホルモンです。
プロゲステロンは受精卵が着床しやすい状態にしていく大切な役割をします。
プロゲステロンが分泌中は体の中は体温が上がり、頭痛や腰痛などの体調不良や精神的にも不安定になりがちです。
体の変化は心の変化にも影響して、免疫力が低下していき口の中が乾くようになります。
口の中が乾くと唾液の分泌量が減りますので、意識的に水分補給をするようにしてください。
免疫力が低下している時には、1日に1.5L~2.0Lの水分が必要です。
こまめに水分補給をしていきましょう。
水分不足は口臭の原因に!水分不足と口臭の関係
まとめ
女性ホルモンは、排卵時・月経時にバランスが崩れやすくなります。
ホルモンバランスが崩れると体調に変化が現れます。
- 口が乾きやすい
- 唾液の分泌量が減った
- なんとなくだるい
- イライラする
このように体にも心にも変化が現れてきます。
とくにイライラする、などのストレスも口臭の大きな原因になります。
また、女性の閉経を挟んだ10年くらいを更年期と言い、この時期は女性ホルモンの分泌量が減少するため、ホルモンバランスが急激に崩れます。
これに伴い、口が乾きやすくなっていくため、口臭がするようになります。
閉経時期は女性ホルモンの現象により、胃腸などの機能が不調になりやすくなり、口臭が発生する可能性も増えていきます。
普段の生活の中でも、ホルモンバランスを整えていくように意識することが大切です。
以下のようなことも、ホルモンバランスを整えるのに効果的な事柄です。
- 口の中を潤わせる
- 適度にこまめに水分補給をする
- 適度な運動をする
- 大豆製品を食べる(大豆製品に含まれるイソフラボンは女性ホルモンに働きます)
- 海藻類を食べる
- ビタミンE.ビタミンB6を摂取する
- 深い呼吸・腹式呼吸をする
- 喫煙・飲酒を控える
- のんびりする
- しっかり睡眠をとる
女性ホルモンの変化が起きる時期は上記のことを意識しながら、ストレスが少ないリラックスした生活を送るようにしましょう。