使用後の歯間ブラシが臭い!その原因と効果的な対策方法!

使用後の歯間ブラシが臭い!その原因と効果的な対策方法!

歯間ブラシを使った後の臭いを嗅いでみたら、自分でも驚くほど臭いということがあります。

歯を綺麗にした後のブラシが臭いということは、口も臭いのでは…と不安になってしまいます。

もちろん歯間ブラシが臭い時点であなたの口臭も強烈な悪臭を放っています。

これには歯周病が関係している場合もあり、他にもいくつかの原因があります。

ではこんな時はどんな対策を取ったらよいのでしょうか?

使用後の歯間ブラシが臭い3つの原因!!

使用後の歯間ブラシが臭い時は、原因があります。

その原因をしっかり理解する事で、適切な対処をしましょう。

歯間部分がまだ汚れている証拠!

歯間ブラシで銀歯と普通の歯の間を洗浄したあと、その歯間ブラシがとても臭い時があります。

銀歯自体は無臭なのですが、銀歯は自然の歯に比べて食べかすや汚れが取りづらく、完全に汚れを除去できないのです。

そのため歯垢が発生してしまい、蓄積した歯垢が歯石となっていきます。

差し歯や銀歯のあるところは、もともと汚れが溜まりやすいために虫歯になり処置をしたところです。

治療をしたとは言えど、0.1mm単位での凹凸もある訳で、健康な歯とは全くの別物です。

その結果、差し歯・銀歯と普通の歯の歯間は、汚れやプラークが溜まりやすい箇所になってしまうので、口臭の原因となります。

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歯周病(歯肉炎・歯周炎)になっている可能性がある!

こんな症状は歯肉炎かも!!
  • 歯磨きをすると出血がする
  • 歯茎から血なまぐさい臭いがしている
このような症状がある時は、歯周病(歯肉炎・歯周炎)になっている可能性があります。

歯周病になると歯茎から出血したり、膿が出たりします。

その状態で歯間ブラシを使うと、かなり臭いがします。

歯間ブラシが強く臭う時は、当然ですが口臭も強烈な状態です。

なぜかと言うと歯周病菌がタンパク質を分解して口臭ガスを発してしまうため、口臭がしてしまうというメカニズムです。

中高年の口臭がきつい理由
現在では40代の約80%の人が歯周病を患っています。

45歳~55歳の人では9割近くの人が歯周病と言われています。

中高年の口臭がきつい、と言われるのは、この年代が歯周病を患っている人が多いからです。

歯周病はとても怖い病気です。

なぜなら、放置していると口内だけでなく全身に影響を及ぼしていくからです。

歯の根元から歯周病菌が全身に巡り、心臓に悪い影響を与えるという話を聞いた事がある人も少なくないかと思います。

この記事では歯周病と心臓の関係性については深く触れませんが、大事に至る前に何か対処をしておく事をおすすめします。

インプラント・ブリッジの隙間に汚れが溜まっている!

歯磨きや歯間ブラシを駆使して歯磨きをしていても、インプラントやブリッジから臭いがすることがあります。

こんなときは歯磨きが雑になっている可能性があります。

インプラントやブリッジなどは土台と歯茎が連結されていて、目視では確認できない死角になる部分もあります。

その部分の汚れは見えない上に、なかなか歯ブラシでは除去しにくいため注意が必要です。

歯ブラシで全体の汚れを除去した後、インプラントやブリッジの隙間部分を歯間ブラシで洗浄してましょう。

隙間の汚れを除去していくと、虫歯や歯周病の予防にもつながり、口臭の改善が期待できるのです。

使用後の歯間ブラシに臭いが残らないようになる3つの効果的な対処法

歯間ブラシを使った後に歯間ブラシを臭ってみて臭かった場合は、歯周病の可能性が高いので、歯周病の対策をしっかりとしていかなければ、臭いの改善にはなりません。

実際にどのような対処をしていけばいいのか疑問だと思います。

一つずつ丁寧にご紹介しますね。

何度もしっかり歯間ブラシで歯間洗浄をする!

歯と歯の間はとても狭く、普通の歯ブラシではきれいに磨くことは難しいです。

歯間部分をきれいにするためには、歯間ブラシが適しています。

歯間ブラシは、ブラシ部分にワイヤーが入っていて、自分の歯に合うように曲げて使用します。

歯間ブラシは、歯肉炎などによって歯間の歯茎が下がってしまい、歯と歯の間の隙間が広がっている場合、そこにたまった歯垢を取るのにとても役立ちます。

歯と歯の隙間は人によって違いますので、歯間ブラシを購入する時には、自分の隙間にあった歯間ブラシを選びましょう。

サイズの種類は4S/SSS/SS/S/M/L/LLとだんだん太くなっていきます。

4Sの歯間ブラシはブラシの幅が0.6mm、LLの歯間ブラシは2.4mmと、サイズでかなり幅が違います。

サイズが合っていないと、汚れが取りにくかったり、歯茎を傷つけてしまうこともありますので注意が必要です。

歯ブラシと歯間ブラシを使い分けて、しっかり歯と歯の間も洗浄していきましょう。

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歯医者さんで歯周病の検査や歯石を取ってもらう!

歯周病になると、歯茎やあごの骨などの歯の周辺組織に炎症が起きてしまいます。

初期段階では自覚症状があまりないのですが、放置すると歯を失うこともある怖い病気です。

日本では歯を失う原因の1位が歯周病なのです。

歯周病の大きな原因は、歯垢(プラーク)や歯石に潜む歯周病菌です。

歯周病は早期発見・早期治療で重症化を防ぐことが出来るので、歯医者さんで定期的に検査とメンテナンスをしてもらうことが大切です。

歯にこんな症状があるなら注意!!
  • 歯を磨いたときに、歯茎から出血する
  • 歯茎から膿が出ることがある
  • 歯茎の位置が下がっている
  • 歯茎が痛い
  • 朝起きたとき、口の中がねばついている
  • 口臭がきつい
  • 歯茎が赤く腫れているところがある
  • 歯がグラグラする

上記のような症状がある人は、歯周病かもしれません。

歯医者さんで歯周病の検査を受けることをオススメします。

歯石が蓄積されると発症するのが歯周病です。

日ごろから定期的に歯医者さんで歯石を取ってもらうようにすることも、口臭や歯周病のリスクを軽減できます。

歯石についている細菌を自力で除去することは出来ないので、歯医者さんで定期的に歯石を除去してもらいましょう。

歯医者さんではスケーリングという手法で、超音波スケーラーなどを使って歯石を取り除いていきます。

3か月~6か月ごとに歯石を取ってもらうと、歯石の蓄積を予防できます。

歯周病の検査は、以下の検査が実施されます。

歯のぐらつき

ピンセット状の器具で歯をつまんで動かして、ぐらつき度合いを調べます。

グラグラする度合いが大きいほど歯周病が進行しています。

歯周ポケットの検査

まず歯周ポケットの検査をします。

プローブというものさし状の専用器具を使って、歯周ポケット(歯と歯茎の間の溝)の深さを調べます。

歯周ポケットが深いほど、歯周病が進行しています。

レントゲン検査

あごの骨の状態と骨密度をレントゲン撮影して調べます。

レントゲンを撮ることで、歯の隙間に隠れた歯石も見つけられるのです。

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ポイントブラシやデンタルフロスでインプラントやブリッジの隙間も丁寧に洗浄する!

自宅でも歯に歯石を付着させないようにしっかりケアすることも大切です。

歯垢が口の中に残ったまま48時間経過すると、歯石になってしまいます。

食後はすぐに歯磨きをするようにしましょう。

その時は歯ブラシだけでなく、ポイントブラシやデンタルフロスを使って歯垢を除去していくようにしっかり洗浄します。

特にインプラントやブリッジをしている部分は、隙間に汚れが溜まりがちなので、インプラントやブリッジの隙間や歯茎との境目をしっかり洗浄していきましょう。

歯間ブラシが臭いのは歯垢と歯石が原因となる歯周病

歯間ブラシが臭くなってしまう大きな原因は歯垢と歯石によって引き起こされた歯周病です。

歯磨きは毎日している人が多いですが、だんだんと雑になってしまい歯石がたまっている人は多いのが現状です。

日頃から丁寧に歯磨きをするようにして口内環境を清潔に保ち、定期的に歯医者さんで定期検診を受けて、歯石が溜まりにくいようにケアしていきましょう。