自分の口臭が気になった時に、口臭の原因が歯垢や歯石なのではないかと気になっていしまいますよね。
実は、口臭の原因として歯垢や歯石は大きな関係を持っています。
歯垢は自分で掃除する事はできますが、歯石に関しては自分で掃除をする事ができません。
また、歯垢は放っておくと歯石になってしまいます。
つまり、歯に付着している歯石を除去して、日頃から歯垢が溜まらない為のケアが必要になります。
この記事では、歯垢や歯石が口臭の原因になる事を知ってもらい、その対策方法までお伝えします。
いち早く歯垢や歯石が原因の口臭を改善しましょう。
目次
歯垢・歯石が口臭の原因になる3つの理由!
歯石とは、歯磨きが行き届かずに磨き残しとなってしまった歯垢(プラーク)が、時間がたって変化して出来たものです。
歯垢が石灰化すると歯石となってしまい、固く歯に付着します。
歯に付着した歯石は、歯医者さんでないとしっかり取ることは出来ません。
歯石は放っておくと、歯周病の原因になりますし、口臭が強くなる原因になります。
歯垢は雑菌の固まり!臭いガスを排出する!
歯垢はプラークと呼ばれ、歯垢1mgの中には数億から10億個の細菌が潜んでいます。
細菌の種類も300種類ほどあり、その中には虫歯菌や歯周病菌が含まれています。
歯石に潜んでいる菌が毒素や酸を出し臭いガスとなってしまうのです。
また歯周病や虫歯を引き起こす原因にもなってしまいます。
さらに、歯と歯の間に溜まった歯垢は、発酵して口臭の原因となるガスを発生させます。
歯垢が歯石になり歯石があると歯垢が付着しやすく臭いやすい!
口の中の歯垢(プラーク)が、唾液の中のカルシウムやリンなどのミネラル成分と結合してしまい、石のように固まってしまったものを歯石と呼びます。
歯に歯石が付くと、歯の表面がざらざらしてしまい、さらに歯垢が付きやすい状態になります。
歯石の上についた歯垢は、歯磨きをしてもなかなか取りにくいので、歯石が歯と歯の間に詰まってしまうこともあるのです。
歯石を放置すると歯槽膿漏の原因に。その対策方法はこれ!!歯垢・歯石が原因で歯周病に!膿が出るとめっちゃ臭い!
歯に歯垢が溜まっていると、歯垢が石灰化して歯石に変化します。
歯石が溜まっていくと歯茎から出血しやすくなります。
口の中で歯垢に潜んでいる細菌の活動が活発になると、歯茎を刺激して歯茎から出血の症状が見られます。
歯茎から出血した血はとても生臭く、強烈な口臭の原因となります。
実は、歯石自体はスカスカで軽石のような形状でスカスカなので細菌が入り込みやすい状況にあります。
歯垢をきちんと除去することによって、歯石の中に潜んでいる細菌と歯石の外側に付着している細菌の両方を除去することができるため、口臭予防にも繋がるという事です。
つまり、歯石が付着している状態は悪循環で負の連鎖となっている状態です。
歯に歯石が溜まると、体は異物を排除しようと歯石の周りの歯茎に白血球などの炎症細胞が集まり、歯茎が腫れていきます。
腫れた歯茎の周りには、炎症を起こした歯茎の周りから出る浸出液や歯垢によって、生臭い臭いを発するので、これも口臭の原因となります。
歯茎の中に歯石が溜まっていくと、だんだんと歯茎が腫れ、膿が出てきます。
膿が出るととても臭いのですが、膿が口臭の最大の原因です。
歯槽膿漏は歯周病の一種で、放置しておくと強い痛みや、周囲の骨が溶けてだんだん歯が抜けていくようになるとても怖い病気です。
歯垢・歯石を取り除いてスッキリ解消する3つの対策法!
歯垢と歯石が口臭の原因になるという事が理解できれば、歯に歯石が付着している事がとても気持ち悪く感じないでしょうか?
歯垢・歯石を取り除く事で口臭の対策になる事は容易に想像できるかと思います。
歯石は自分では除去できないと先に述べましたが、今すぐに歯石を除去したいという気持ちになっているかと思います。
では早速、歯垢や歯石の除去方法について解説します。
まずは溜まった歯石を歯医者さんでキレイにする
溜まってしまった歯石は自分で除去する事ができないので、歯医者さんで除去してもらう必要があります。
歯医者さんでは専用の超音波器具で振動を与えながら、歯石を丁寧に除去してくれます。
しかし、歯石は毎日どんなに歯を磨いていても徐々に形成されてしまいます。
なぜなら、少しの歯垢が毎日溜まり続けて歯石に変化するからです。
特に歯に痛みがない場合でも、定期的に歯石を除去してもらいに歯医者さんへ行くことが最も早い歯石の除去方法です。
半年に1度、予防も兼ねて歯医者さんで歯石を取ってもらう等にしましょう。
また1回の通院では全ての歯の歯石を取ることは難しいです。
特にしばらく歯石除去をしていない人は、3回程度の通院が必要になります。
費用は保険診療3割負担の人で初回が3000円~4000円程度、2回目からは 1500円~2000円程度です。
スケーリングとは。痛さや保険、費用について歯医者さんで歯周ポケット内の歯石も除去してもらう!
しばらく歯石を放置している人は、歯茎の中にも歯石が溜まっている可能性が非常に高いです。
さらに、血液を含んでいる歯茎の中に出来てしまった歯石は、血も一緒に固まるので黒く硬い状態です。
歯茎の生臭い血が一緒に固まっていると想像したら臭いのすごさがなんとなく想像できるのではないでしょうか?
歯と歯茎の隙間には歯周ポケットがあり、歯周ポケットの中の歯石は歯周病の原因になってしまいます。
歯医者さんで、超音波の振動の機械や、歯石を取るための細い器具を使って、歯周ポケットの歯石を除去しましょう。
この時、歯茎が腫れていたり、出血がある場合は歯石を完全に取ることができません。
歯茎に出血がない状態で歯石を取ることが理想です。
また、歯周ポケットの深さが4mm以上になると、歯石取りの器具が届かないため、外科的処置が必要になってきます。
進行する前に早めに歯医者さんで歯石を除去しましょう。
歯周ポケットの歯石を取るには、5~8回程度の通院が必要です。
費用は通常の歯石除去と同じで、保険診療3割負担の人で初回が3000円~4000円程度、2回目からは1500円~2000円程度です。
通常はまとめて除去してくれますので、歯周ポケットと歯の歯石を除去しても上記の値段のみで収まります。
歯も歯の隙間もしっかりとキレイにする!
歯医者で歯石を除去してもらえば、次は日頃から歯垢が溜まらないような歯磨きが必要です。
歯ブラシだけでは、歯と歯の隙間などの歯ブラシが届きにくいところに溜まった歯垢を完全に落とすことは出来ません。
そのため歯間ブラシやデンタルフロスといった補助清掃用具を使うことをオススメします。
デンタルフロスとは、歯と歯の間の歯垢を綺麗にするための細い糸です。
歯医者さんで使われたことがある人はいるかもしれませんが、なかなか家庭では使う習慣がない人も多いでしょう。
歯ブラシだけでは歯垢はおおまかにしか取ることが出来ません。
歯ブラシのみの人の歯垢の除去率は61%ですが、歯ブラシとデンタルフロスを使うことで歯垢の除去率が約80%までアップするのです。
1日1回はデンタルフロスを使用して歯垢が残らないようにすることが大切です。
虫歯の90%は、歯と歯の間から発生します。
汚れや細菌がきちんと除去できていないまま眠ってしまうと、寝ている間に口の中で細菌が活発に動くことになります。
また、何本かの歯が繋がっているブリッジをしている場合は、自分の本当の歯とブリッジのダミーの部分の間に食べかすが溜まりやすい状態です。
隙間部分は歯ブラシと歯間ブラシで磨いていかねばきれいになりません。
その時にデンタルフロスも使うとより効果的です。
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口臭を予防するには口内環境を清潔に保つことが大切です。
そのためにも歯石取りは欠かせません。
人とコミュニケーションをする際にも歯石だらけの歯より、きれいな白い歯であると印象がぐんと良くなります。
歯医者さんで定期的に歯石を除去し、家庭でも歯磨きとデンタルフロスを使ってセルフケアをきちんとしておくようにしましょう。