とっても美味しい餃子、最近では餃子女子という言葉もあるほど、餃子は男女問わず大好きな食べ物ランキングで上位の料理です。
でも、餃子を食べると口臭が気になるのが最大の問題です。
人から「昨日にんにく食べた?」と聞かれたらドキッとしますよね。
どうして餃子を食べると口臭がするのでしょう?また対策方法はあるのでしょうか?
目次
餃子で口臭がきつくなる原因はあの食材にあり!
餃子を食べて口臭がしてしまうのには、原因があるのです。
それはニンニク・ニラに含まれる成分が臭いの原因になっているのです。
ニンニク口臭は即効性が大事!次の日まで残る臭いを消す5つの対策 【タイムリミットあり!】ねぎの口臭をリセットする対策まとめ臭う原因はアリシン(硫化アリル)という成分!
臭いの元となる食材のニラ・にんにく・ねぎ・玉ねぎには硫化アリルという臭い成分が原因になっています。
餃子には、にんにく・ニラ・玉ねぎ・ネギなどが入っているので、臭い成分をたくさん食べることになるのです。
硫化アリルにはいろいろな種類があり、アリシン・アイリンなどが代表的な臭い成分です。
餃子を食べた翌日まで臭うのはアリルメチルスルフィド(AMS)!
ニンニクは薄い皮に包まれていますが、お店で売られている時には強烈な臭いはしません。
にんにくは切る前には、臭い成分アイリンと活性化させる酵素(アリナーゼ)は別々に存在しているのです。
これが調理の段階でにんにくを切ったりつぶしたりすると、臭い成分と酵素が混ざり酸化して、アリシン(硫化アリル)という強烈な臭い成分になってしまいます。
臭い成分アリシンは、体内に吸収されるとメチルメルカプタン・アリルメルカプタン・アリルメチルスルフィドという物質に変化します。
この中でも特にアリルメチルスルフィド(AMS)が体内に長く残り口臭の原因になるのです。
アリルメチルスルフィドは尿からも排出されるのですが、血液に取り込まれて全身を巡り、肺に達して気化され口臭となります。
アリルメチルスルフィドは口腔粘膜や各種消化器官に至るまで全ての部位から発生しますので、口からは口臭として、体からは体臭として発せられます。
このアリルメチルスルフィドが原因で起こる口臭は、餃子を食べてから16時間続きます。
でも食べたい!餃子の口臭を翌日にも残さない対策!
口臭の原因になる餃子。
それでも餃子は美味しいので食べたくなりますよね。
餃子を食べた後、しっかりと対策をすれば、口臭を抑えることが出来るのです。
餃子を食べた後の口臭対策は、どのような方法があるのか見ていきましょう。
餃子と一緒に牛乳を飲む
餃子と一緒に牛乳を飲む、食前に牛乳を飲むことは、餃子による口臭を抑えるのにとても効果的です。
餃子に入っているニンニク・ニラなどには、いきなり臭い成分のアリシンがあるわけではありません。
にんにくには、アイリンという物質とアリナーゼという酵素が含まれていて、にんにくを切ったりつぶしたりすると野菜の細胞が破壊され、アイリンとアリナーゼが反応して、臭い成分のアリシンへ変化します。
牛乳に含まれるたんぱく質が、このアリナーゼの働きを阻止するので、口臭を抑えることが出来るのです。
タレをリンゴ酢にしてみるか100%リンゴジュースを飲む
リンゴに含まれるポリフェノールは消臭効果があるのですが、リンゴにはアリシンを分解してしまう作用もあるのです。
餃子による口臭を予防するには、リンゴが一番効果が高いと言われています。
餃子を食べている時に一緒に100%果汁のリンゴジュースを飲むことが効果的です。
この時果汁50%のリンゴジュースでは効果が低くなるので、100%果汁のリンゴジュースを選びましょう。
また、餃子のタレをリンゴ酢にしてたべることも良いでしょう。
緑茶を飲む
餃子を食べ始める前に、口臭対策として緑茶を飲むことも口臭の緩和にオススメです。
緑茶に含まれている茶カテキンには、殺菌作用や抗酸化作用があります。
食前に緑茶を飲み、餃子を食べながら緑茶を飲むと更に効果的です。
にんにくやニラの入ってない餃子を食べる
家庭で作る手作り餃子の時は、にんにくやニラを抜いて作るのもオススメです。
ニンニクやニラの代わりにキャベツを多めにして作るなどの工夫をしましょう。
ニンニクやニラが入っていなければ、心置きなく餃子を食べることが出来ます。
また、最近では無臭ニンニクを使っている餃子も販売されていますが、この無臭ニンニクとはジャンボリーキというネギの種類です。
ジャンボリーキは味がにんにくと非常に似ていて、にんにくの臭い成分のアリシンが含まれているため、にんにくと同じような臭いがしますが、ジャンボリーキのアリシンの量はにんにくの60分の1なので、にんにくほど強く臭わないのです。
腸内環境を整えておく
餃子を食べたときに、翌日更に口臭がひどくなっている場合は、腸内環境が原因になっています。
腸の中では、善玉菌と悪玉菌がバランスよく存在しているのですが、腸内環境が悪化すると、悪玉菌の量が増加してしまいます。
この悪玉菌が、食べたものを分解し腐敗させて有毒ガスを発生しているのです。
この有毒ガスが腸壁から血液に取り込まれて全身を巡り、肺に達して気化され口臭となるのです。
しかもこの時の口臭は、強烈な腐敗臭や卵が腐ったような臭いがします。
このような口臭がするのを防ぐには、日頃から生活習慣に気を付けて、腸内環境を整えておくことが大切です。
腸内環境を整えるには、腸内の悪玉菌を減らして、善玉菌を増やすようにしましょう。
便秘の人は要注意!腸内環境がもたらす腸内口臭の原因と対策方法腸内環境を整える方法
ヨーグルトを食べる
ヨーグルトは、腸の中の善玉菌を増やして、悪玉菌を減らす効果があります。
ヨーグルトに含まれる乳酸自体にも、悪玉菌の増殖を抑える効果があるので、ヨーグルトは腸内環境の改善には最適な食べ物です。
オリゴ糖を摂取する
オリゴ糖は腸の中の善玉菌のエサになるので、善玉菌を増やす効果があります。
善玉菌が増えると、悪玉菌の活動が抑えられるため、悪玉菌が増殖しにくくなります。
オリゴ糖は、ヤーコン・きな粉・いんげん・ごぼう・豆類・たまねぎ・はちみつ・ライ麦・バナナなどに含まれています。
食物繊維が含まれる食品を食べる
6大栄養素の1つである食物繊維は、水分と一緒に腸の中の腐敗物質や悪玉菌を吸着して膨張します。
膨張した食物繊維が腸を刺激して排便を促すので、口臭の原因になる腐敗物質や悪玉菌をそのまま体外に出してしまうことが出来るのです。
食物繊維は、きくらげ・ひじき・切り干し大根・おから・アーモンド・ごぼう・枝豆・アボガドなどに含まれています。
ヨーグルト・オリゴ糖・食物繊維は、継続して食べることで腸内環境が整っていきます。
ヨーグルトと一緒にはちみつを食べると、はちみつに含まれるオリゴ糖が善玉菌のエサになるので、どんどん善玉菌が増えていくので、とてもオススメな食べ方です。
餃子を食べた時の口臭・対策まとめ
餃子を食べたときの口臭は、ニンニクやニラに含まれる臭い成分アリシンが、血液に取り込まれてから全身に巡り起こることが原因です。
餃子を食べるときには、上記の対策をしっかり実践して口臭対策をして下さい。
にんにくは食べてから臭いが抜けてしまうまで16時間かかってしまいます。
夕食で餃子を食べた場合、次の日の昼前まで口臭がする可能性があるのです。
翌日に大事な予定がある時は、その時間から逆算して餃子を食べるようにすることも1つの方法です。
餃子はとても栄養価も高く美味しい食べ物なので、口臭がするから食べないというのはもったいないのです。
餃子を食べるときはしっかり口臭対策をしてから、美味しく楽しんで食べて下さいね。
また日頃から腸内環境をしっかり整えておくこともとても大切です。
意識して食生活を改善して、口臭のためだけでなく、健康のためにも腸内環境を整えていきましょう。