口臭の原因は様々ありますが、コーヒーも口臭の原因となってしまいます。コーヒーは仕事の休憩中やリラックスタイムなど、コーヒー好きにとっては毎日の生活と関わりがとても深いものです。
でもそんなコーヒーが口臭の原因になってしまいます。特にコーヒーい含まれているカフェインが原因になっておりコーヒーを飲むことで口臭が発生してしまうことが多々あります。
コーヒーを飲むと口が臭くなるというのはなんとなく聞いたことがあるかもしれませんし、想像がつくかもしれません。コーヒーによって発生する口臭について徹底的に解説いたします。
目次
コーヒーや乳製品は口臭の原因になる
コーヒーには代表的な9つの成分があります。
- 水
- カフェイン
- 2-エチルフェノール
- キナ酸
- ナイアシン
- ジメチルジスルフィド
- アセチルメチルカルビノール
- プトレイン
- トリゴネリン
コーヒーは香り高く良い香りとされていますが、成分の中には臭いを発するものも含まれています。
中でもエチルフェノールは、コーヒーの香ばしい香りを演出する一方でタール臭のような臭いがします。ジメチルジスルフィドもコーヒーの良い香りを演出しているのですが、特定悪臭物質に指定されている物質です。
コーヒーの成分だけではなく、コーヒーが口臭の原因になるのはいくつか原因があります。
- コーヒーの粒子が舌に付着して粘つく
- カフェインによる利尿作用で、唾液が減少する
- コーヒーは酸性飲料なので、口内のpHが酸性に傾くため口臭がする
また、コーヒーには一緒に乳製品や糖分も入っているものがありますね。特にスタバではクリーム系のラテなどは大人気です。しかし、これも口臭を悪化させるポイントです。
コーヒーに入れる生クリームやミルク、砂糖は、舌に付着しやすく、時間経過とともに口臭の原因になってしまいます。
カフェインが口臭の原因になる理由
カフェインとはコーヒーに含まれていることからカフェインと名づけられましたが、1819年にドイツのルンゲが発見し、正式名称は1,3,7トリメチルキサンチン、化学式はC8H10N402、無色の結晶です。カフェインには眠気をなくす覚醒作用・尿の量が増える利尿作用・自律神経の交感神経を刺激する興奮作用などの特徴的な性質があります。
コーヒーにかファインが含まれているというのは有名ですが、それ以外にも紅茶・ココア・コーラ・玉露・抹茶・煎茶・緑茶・ウーロン茶などのいろいろな飲み物に含まれています。
カフェインを摂ると唾液の減少につながります
カフェインを摂ると、自律神経の交感神経が刺激されて腎臓の血管が拡張します。腎臓にはもともと体内の血液をろ過して老廃物を尿として排出する機能がありますが、腎臓の血管が拡張すると、ろ過される血液の量が増えるので尿の量も増えてしまうのです。
カフェインの利尿作用はこの仕組みで起きています。
尿の量が増えると体内は脱水状態になり、唾液の分泌量も減ってしまいます。これは唾液の成分の99.5%が水分で出来ているので、水分が減少すると唾液の分泌量も当然減ってくるのです。
唾液が減少すると口臭の原因に
唾液と口臭は密に関係しています。唾液には、抗菌作用・自浄作用・保護作用と重要な3つの役割があります。
口の中には何億もの細菌が潜んでいて、細菌は口の中の食べカスをエサにして増殖していきます。
通常は、唾液に含まれるラクトフェリンなどの抗菌成分が口内の細菌の繁殖を抑えているのですが、唾液の分泌量が減少すると、細菌の繁殖が活発になってしまいます。繁殖した細菌は、口の中の食べカスを分解する時に、口臭の原因物質である揮発性硫黄化合物(VSC)を発生させます。これが口臭となってしまうのです。
飲み過ぎは胃が荒れると口臭の原因に
カフェインが含まれた飲み物を飲み過ぎると、カフェインが胃を刺激し、胃液の分泌を促してしまうので胃粘膜が荒れてしまうのです。体重1kgあたりのカフェイン限度数値は5.7mgです。体重50kgの人はカフェイン285mgが限度数値になります。
コーヒー1杯あたりのカフェイン含有量が87mg程度なので、体重50kgの人はコーヒーが1日約3倍が限界となります。飲み過ぎは胃酸過多で胃の荒れを招く可能性がありますので、3倍以上は飲まないようにしましょう。
空腹時にカフェインを摂ると、更に胃が荒れてしまいます。胃が荒れると、消化不良になり、食べ物が胃の中に停滞するようになります。
その停滞した食べ物が胃の中で腐敗し、腐敗臭が発生します。その腐敗臭は胃壁から血液に取り込まれて全身を巡り、肺に届いて気化され呼吸になり口臭となるのです。
もともと胃の弱い人や胃酸過多の人は、カフェインによって胃腸障害が起こりやすくなり、酸っぱいげっぷが出て口臭になってしまいます。
スタバの飲み物は口臭が発生するポイントが全て抑えられている
コーヒーは単体でも口臭の原因となりますが、一緒に楽しむ乳製品と糖分も口臭の原因となってしまいます。ということは、スタバの人気メニューの飲み物には、口臭が発生するポイントが全て押さえられているのです。
キャラメルマキアート・キャラメルフラペチーノ・カプチーノなど、生クリームや砂糖がたっぷり入っているものが多いです。甘くて美味しいスタバの飲み物ですが、口臭が気になっている人はスタバを飲んだ後の口臭対策もしっかりしておきましょう。
コーヒー(カフェイン)をよく飲む人の為の口臭対策
コーヒーは、エチオピアが発祥でイスラーム世界を通じて、世界中に広まりました。今では世界中で嗜好品として人気のコーヒーですが、コーヒーが世界に広まった当初はワインの代わりに飲まれたり、コーヒーの利尿作用や覚醒作用を医療目的で使われていました。
コーヒー好きな人は世界中にたくさんいますが、国別コーヒー消費量だと日本は4位になるほどのコーヒー消費量です。それくらいコーヒーは日本の生活でも欠かせない存在になっています。
ですが、コーヒーを飲むとちょっと嫌な臭いがする、コーヒーを飲んだ後は口臭をする、と悩む人も多いです。コーヒー好きさんのための口臭対策を見ていきましょう。
コーヒー、乳製品による口臭を対策するポイント
リラックスタイムのあとのコーヒーや乳製品の成分が、口臭の原因になってしまってはとても残念です。しっかりリラックスした後は、口臭の原因になるコーヒーや乳成分の成分を除去しましょう。舌に付着したコーヒー粒子や乳成分は、うがいで除去するのがもっとも簡単で速いです。
歯磨きはなかなか出来なくても、うがいなら手軽にどこででもすることが出来ます。コーヒーを飲んだ後は口内を綺麗にするためにうがいをしましょう。
コーヒーを飲んだ後は水を飲もう
コーヒーを飲むと、コーヒーの利尿作用により体内から水分が排出されてしまいます。コーヒーを飲んで水分が補給できたように感じても、実際は利尿作用により体内から水分が出てしまいます。
体の水分量が減少すると、唾液の分泌量も減少してしまい、口臭の原因となってしまいます。コーヒーを飲んだ時は、その倍の量のお水を飲むようにして水分を補いましょう。水分を補給すると、唾液の分泌量も回復してくるので、口臭予防になります。
歯磨きガムなど唾液の分泌を助けるものを取る
コーヒーの利尿作用により唾液の分泌が減少すると、口内の唾液量が低下してしまいます。唾液の分泌量を増やすためにも、歯磨きガムなどを噛んで唾液の分泌を促進しましょう。ガムを噛むと、顎と舌を動かすので、唾液腺が刺激されるため唾液が出ます。
歯磨きガムにはキシリトール成分が多く含まれています。キシリトールは、虫歯菌であるミュータンス菌の活動を抑えてくれるので、虫歯になる心配がなく安心して噛むことが出来ます。
虫歯予防先進国のフィンランドでは、キシリトール成分が50%以上のキシリトールガムを多くの人が噛んでいます。唾液の分泌も促進しながら虫歯予防も出来るので、キシリトール入りの歯磨きガムを噛むことはとてもオススメです。
お酒を飲んだ翌日など胃が荒れている日はコーヒーを飲まない
お酒を飲んだ翌日、胃が痛くなることがあります。これはお酒に含まれるアルコールが、食道や胃の粘膜を刺激しているからです。アルコールの分子はとても小さく、胃の粘膜を通り抜けて胃の内部にも刺激を与えます。そのため胃の粘膜自体を弱らせてしまうのです。
弱った胃粘膜にアルコールの刺激で胃酸が分泌されるので、胃が荒れてしまいます。そんな時にコーヒーを飲むと、コーヒーに含まれるカフェインがさらに胃酸の分泌を促すので胃粘膜が荒れてしまいます。胃が荒れている時は、コーヒーを飲まないようにして胃を休めていきましょう。
コーヒーの口臭にはマウスウォッシュがおすすめ
水だけのうがいでも口内を綺麗にすることは出来ますが、実は水でうがいをしても口内には目に見えない汚れが残っていることがほとんどです。
汚れが見えるマウスウォッシュを使ってうがいをすると、その結果はすぐにわかります。
汚れが目に見えるためしっかり確認出来て、自分の口内はこんなに汚れていたのか、と驚きますが、それだけ口内が汚れているのだなと実感します。
使用方法はとても簡単。マウスウォッシュを20秒間口に含んでくちゅくちゅと口をゆすぐだけです。スタバやカフェでリラックスしたコーヒータイムのあとに、マウスウォッシュで手軽に口臭対策をしましょう。
(まとめ)カフェインは唾液の減少を引き起こし口臭の原因に、合わせて水分摂取を
唾液には抗菌作用・自浄作用があり、口臭を抑える働きをしています、カフェインを摂ると利尿作用により体内が脱水状態になり、体内の水分量が減ることで唾液の分泌量も減少してしまいます。
口内の乾燥は、口内の細菌が繁殖して悪臭ガスを出し口臭の原因になってしまいます。これを防ぐには、口内が唾液で潤うように水分を補う必要があります。カフェインを摂取する時には、意識的に水分を多めに取っていくようにしましょう。また口や舌を動かしながら、積極的に唾液を出すようにしていきましょう。