口か卵が腐ったような臭いの口臭がする時、なぜこのような臭いの口臭が起きるのでしょうか?
卵のような臭い、硫黄の臭い、卵が腐ったような臭い、オナラのような臭い、温泉街の臭い…とにかく硫黄臭い、ゆで卵のような臭いの口臭がするのは非常に困ります。
まるで口からオナラのような臭いがするのですから、自分自身も周りの人も不快です。
このような口からゆで卵のような臭いがする原因と対処法をご紹介していきます。
目次
虫歯が原因である可能性が大!
卵が腐ったような臭いの時は、虫歯が原因である可能性が高いです。
虫歯が進行すると、歯の神経が死んで腐敗します。
腐敗した神経からは強烈な悪臭がするので、口臭となってしまいます。
また、虫歯が進行して神経にまで達する時は、神経から最近も入り込みやすくなり、細菌が繁殖して化膿し膿が溜まるようになります。
この膿もかなりの悪臭です。
歯科治療で神経を取ってしまった歯は痛みを感じなくなっているので、虫歯が再発しても気づかないまま進行してしまいます。
古い銀歯がある場合は要注意
古い銀歯がある時は要注意です。
昔治療した銀歯でも、詰め物と歯の隙間から細菌が侵入することがあります。
侵入した細菌が、詰め物の下で虫歯菌が酸を出し歯を溶かしてしまうのが二次カリエスと言う症状です。
歯医者で銀歯を外してみたら、銀歯の下で虫歯が進行していた、と言うのはよくあるケースです。
過去に虫歯の治療はきちんとしたからといって、完全に安心できるわけではないのです。
銀歯などの被せ物は、その時の歯と歯茎の状態に合わせて作られているので、年数が経つとどうしても歯肉や歯茎も変化するので、被せ物が合わなくなってしまうのです。
特に銀歯の下が神経を取ってしまっている歯の場合、虫歯が進行しても痛みを感じないので、発見が遅れてしまいます。
でも虫歯菌が発する腐敗臭がしてきます。
もし虫歯の治療をしていても口内から腐敗臭がする時は、二次カリエスのサインである可能性がありますので、歯科で検査してもらいましょう。
ゆでたまごの他に、膿やチーズの腐った臭いも
ゆで卵のような臭いの他に、膿の臭い、チーズの腐ったような臭いがするとも例えられています。
これらは硫化水素(H2S)の発生によるものです。
硫化水素とは強い毒性を持つ有毒ガスですが、口の中でもこの有毒なガスが作られているのです。
口内の硫化水素は、空気と混ざるために毒性が強くはないのですが、臭いは強烈なのです。
虫歯がない場合でも口内を隅々まで調べよう
虫歯の治療をしていても、被せ物の下で虫歯が進行している可能性もあります。
自分で口内を見ても二次カリエスにはなかなか気がつかないかもしれません。
気がつかないうちに被せ物の下で虫歯が進行することもありますので、定期的に歯科で検診を受けて、治療してから年数が経ってしまった被せ物などのチェックをしてもらいましょう。
定期的な膿栓チェックを
口臭が気になり出すと、膿栓も気になるところです。
膿栓とは、くしゃみや咳をした時に飛び出してくる黄白い米粒大くらいの塊です。
この膿栓は潰してみるととても臭い腐敗臭がします。
口から入ってくる細菌やウイルスと戦うために、喉の扁桃から免疫物質が発生し、菌やウイルスと戦います。
その戦いが終わった免疫物質と細菌の死骸が混ざりあったものが膿栓です。
風邪や鼻炎の時も炎症が起こるので、膿栓が出来やすくなります。
慢性鼻炎やアレルギー鼻炎の人で、鼻水が喉の奥に垂れてしまう後鼻漏の症状がある人も、膿栓が出来やすくなります。
あまりにたくさん膿栓が出て不快な時は、耳鼻咽喉科でチェックしてもらいましょう。
鼻炎の症状がひどく膿栓の数も多い時は、耳鼻咽喉科で吸引などの処置をされることもあります。
セルフケアとして膿栓が出来ないようにしていくためには、うがいをすることが効果的です。
お茶うがいをすると、お茶に含まれるカテキンに殺菌作用があるので、喉の不快感を和らげてくれます。
また日頃から丁寧に歯磨きをすることも、口内環境を清潔に保つことになるので、膿栓の予防に繋がります。
みがき残しや舌苔からの臭いかも?
歯磨きが雑であったり磨き残しが多い人は、口内に食べカスや歯垢が残ってしまいます。
歯垢は細菌の塊で、歯垢1mgの中には10億個もの細菌がいるのです。
細菌は口内の食べカスをエサにして、食べカスの中のタンパク質やアミノ酸を分解して繁殖していきます。
この時に、卵が腐ったような硫化水素ガスを発するのです。
口臭を防ぐには、まず歯垢を除去することが大切です。
舌が白くなる舌苔にも食べカスは影響します。
舌の表面は、ヒダヒダ状の糸状乳頭や突起で覆われています。
この糸状乳頭に食べカスや剥がれ落ちた細胞のかけらなどが溜まっていきます。
食べカスなどをエサに細菌が繁殖してしまい、卵が腐ったような腐敗臭を発するのです。
また舌苔を気にして、舌を歯ブラシなどでゴシゴシこすると、糸状乳頭が傷付き角化してしまいます。
傷ついた糸状乳頭にはさらに細菌が寄ってきて細菌が繁殖しやすくなります。
このようにして舌苔とともに口臭が発生してしまうのです。
舌には生きている細菌も存在しているので、その細菌も卵が腐ったような悪臭を発しています。
舌の表面は非常にデリケートです。
舌苔を取りたいと思っても、ゴシゴシこするのではなく舌ブラシでそっと取るようにしましょう。
しかし取りすぎはNGです。
出来れば、こするよりもうがいなどで対処することをオススメします。
簡単な汚れにはマウスウォッシュのケアが効果的
歯磨きの磨き残しや舌苔などにも、マウスウォッシュでのケアは効果的です。
口臭の原因は、細菌が食べカスなどに含まれるタンパク質をエサにして、悪臭ガスを発することで起こります。
歯ブラシでは行き届きにくい奥の方や、舌苔の汚れなども、タンパク質を分解してくれる作用があるマウスウォッシュでうがいをすることで、口臭の発生原因にアプローチして口臭を改善してくれるのです。
口にマウスウォッシュを含んでクチュクチュするだけで、口臭の原因となる細菌を殺菌・消毒して、最近のエサとなるタンパク質を除去してくれるので、口臭予防にとてもオススメです。
また天然の植物成分由来のマウスウォッシュであれば低刺激で強い臭いもないので、お子様から高齢者まで幅広い人が使用できます。
口内に異常がなければ腸や胃の障害の可能性も…
口内に口臭の原因がない場合は、腸や胃の障害がある可能性があります。
胃がムカムカする時、口臭もきつくなっている、と感じた経験をした人も多いでしょう。
胃の不調も口臭の大きな原因になります。
胃の不調は消化不良になり、食べ物が消化されずに胃の中に残ってしまいます。
胃の中に残った食べ物はそのまま発酵して卵が腐ったような腐敗臭の悪臭を発します。
この悪臭成分が胃の中に充満し、胃壁を通り越して血液に取り込まれて全身を巡り、肺に達して気化され呼気となり、口臭になってしまうのです。
この時の臭いは、酸っぱい臭い、卵が腐ったような臭い、下水の臭い、腐敗臭と強烈な臭いです。
腸の不調は便秘を引き起こすために、腸内に老廃物が滞ってしまいます。
老廃物は腸内で腐敗・発酵して、硫化水素の悪臭ガスを発します。
この時の臭いは、温泉のような臭い、卵が腐ったような臭いです。
腸内に充満した悪臭ガスは、腸壁を通し越して血液に取り込まれて全身を巡り、肺に達して気化され呼気となり、腐敗臭の口臭がしてしまうのです。
この臭いはオナラのような臭いでもあります。
口から硫黄臭であるオナラのような臭いがしていたら、とても困りますよね。
胃腸の不調は、以下のことが原因で起こります。
当てはまる項目がいくつあるでしょうか?
- 暴飲暴食をする
- 肉類が中心の食事をしている
- 夜遅くに食事をする
- あまり噛まずに食べる
- ストレスが多い
- 睡眠不足
- 運動不足
- 喫煙や飲酒をする
これらの項目に2つ以上当てはまる場合は、胃腸の調子が悪くなっている可能性があります。
日頃から食生活や生活習慣を意識して、胃腸に優しい生活を送るようにしましょう。
特にストレスは、胃腸の不調に大きく関係します。
胃腸の働きは、自律神経が司っています。
ストレスがかかると自律神経に乱れが生じるので、胃腸の働きにも影響してしまい、消化不良が起こりやすくなってしまいます。
ストレスがかからないような生活をすること、また1日の中で出来るだけリラックスした時間を持つこともストレス解消につながります。
胃腸に優しい生活をするためにも、ストレスが過度にかからないようにしましょう。
ゆで卵臭は何らかの不具合によって発生している
ゆで卵臭の口臭は、体内の何らかの不具合によって発生しています。
ゆで卵臭の口臭は、虫歯がかなり進行している可能性が高いです。
特に詰め物の下で進行している虫歯は、目視では確認出来ません。
ゆで卵臭の口臭が強い場合は、早めに歯医者さんで受診することをオススメします。
虫歯治療が終わったから安心、と油断していてはいけません。
何も問題はなくても、定期的に歯科検診を受けることは、口内環境をチェックする意味でもとても大切なのです。