口内ケアが効かない?内臓が原因の口臭の見分け方と対策まとめ

口内ケアが効かない?内臓が原因の口臭の見分け方と対策まとめ

きちんと歯磨きをしているのに口が臭いことがありませんか?

また、どうも口臭の臭いが普段と違い独特な気がする、ということはないでしょうか?

こんな時は、内臓に口臭の原因があるかもしれません。

口臭を気になると、人と円滑なコミュニケーションが取りにくくなります。

しっかり口臭について知っていきましょう。

内臓が原因?どんな口臭なら内臓を疑うべき?

口臭からこんな臭いを感じたことはありませんか?

  • アンモニア臭
  • 雑巾の臭い
  • 腐った卵のような臭い
  • ドブの臭い

一般的な口臭と違って、かなりきつい臭いを感じたときは内臓に原因があるかもしれません。

そしてこの臭いは歯磨きをした直後でも改善されないのです。

口臭の原因になりうる臓器は4つ!病気やにおいの特徴

普段から調子が悪いと感じている内臓はないでしょうか。

内臓が原因による口臭は、どの臓器が原因になっているかによっても、臭いのタイプが違ってきます。

胃が原因となる口臭

胃が弱ってくる原因はさまざまです。

食べ過ぎ・飲み過ぎなど暴飲暴食による負担、疲労・悩みが多い・ストレスが続くなど、体に直接関係していないことでも、心のストレスにより胃に負担がかかることもあります。

胃が弱ってくると、食べ物がなかなか消化されずに消化不良となります。

すると、長い時間消化されずに食べ物が胃の中に残ってしまい、異常発酵を起こしてしまうのです。

そこから悪臭がし始めて、胃壁から血液へ取り込まれ全身を巡り、肺まで運ばれ、肺で気化され呼吸と共に体外へ排出されてしまいます。

その臭いは、ドブの臭いや雑巾の臭いです。

口臭としてはとても強烈な臭いです。

普段から胃もたれ・胃のむかつきがある人は日常生活から注意しましょう。

胃の不調が続くと胃炎・胃潰瘍などを発症する可能性があります。

また、胃液が食堂に逆流してしまう逆流性食道炎の症状が出ている人は、かなりきつい口臭になる場合があります。

人と60cm離れている距離でも強い口臭を感じることもありますので、早めに病院で逆流性食道炎の治療をすることをオススメします。

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腸が原因となる口臭

腸も口臭の原因になります。

腸は、体の部位としては口から離れているのになぜ?と思うかもしれませんが、それは腸の悪玉菌が大きく関わっているのです。

腸内環境が悪化すると、悪玉菌が増加します。

悪玉菌は腐敗ガスを発生させるため、腸内が負排ガスで充満してしまいます。

その腐敗ガスは腸壁から血液に取り込まれ全身を巡り肺まで運ばれ、肺で気化され呼吸と共に体外へ排出されてしまいます。

その臭いは卵が腐ったような臭いで、いわゆるオナラの臭いと同じです。

腐敗した排泄物が全身を巡った結果です。

口からオナラの臭いがしていたら、体臭がオナラの臭いだったら、と考えるととても嫌なので、まずは腸内の悪玉菌を減らしていきましょう。

悪玉菌が増加すると便秘症の原因にもなります。

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肝臓が原因となる口臭

肝心かなめ、という言葉があるように、肝臓は内臓の中でもとても重要な働きをしています。

そして肝臓は沈黙の臓器と呼ばれていて、調子が悪くなってもなかなか自覚症状としては現れないのです。

肝臓の役割で一番重要な役割は、体に有毒なアンモニアを解毒する働きです。

食べ物に含まれているたんぱく質が分解される時、有毒なアンモニアが発生します。

通常はアンモニアは肝臓で尿素に解毒されて、体外に排出されますが、肝臓の働きが悪くなると、アンモニアを解毒することができなくなってしまいます。

また、お酒を飲んだ後に体内で発生するアセトアルデヒドも悪臭を放つ原因となります。

このアンモニアやアセトアルデヒドが、血液中に取り込まれ全身を巡り肺まで運ばれ、肺で気化され呼吸と共に体外へ排出されてしまいます。

肝機能が低下すると、肝炎・肝硬変・肝臓がんなどの病気になる可能性があります。

肝臓に原因がある場合の口臭は、ドブのような臭い・雑巾のような臭いと例えられるくらい強烈で臭いのです。

また口臭がアンモニア臭の時は、肝臓が正常に働かなくなっているサインです。

口臭からアンモニア臭がしたら、早めに医師の診断を受けることをオススメします。

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腎臓が原因となる口臭

腎臓は、老廃物を尿として排出する重要な役割があります。

腎臓は体内のろ過装置であり、肝臓で有害なアンモニアを解毒して出来た尿素を血液からろ過して尿として排出しています。

腎臓が弱ると、ろ過装置が弱まってくるため、血液から尿素をろ過しきれなくなります。

すると、血液中にアンモニアの量が多くなり、アンモニアは全身を巡り肺まで運ばれ、肺で気化され呼吸と共に体外へ排出されてしまいます。

腎機能が低下すると慢性腎不全などの病気になる可能性もあります。

腎臓に原因がある場合の口臭はアンモニア臭がします。

口臭からアンモニア臭がしたら、早めに医師の診断を受けることをオススメします。

内臓が原因の口臭対策!サプリと病院どっちを選ぶ?

 
とりあえず忙しいけれど、なかなか生活習慣の改善にまで至らない、でも口臭は治したい!という時には口臭サプリメントがあります。

しかしサプリメントはあくまでも補助的な役目です。

内臓疾患がある場合は、どの内臓が原因なのかを知り、そこへアプローチをしていかなければなりません。

口臭サプリメントは、内臓疾患を治してくれるわけではないので、口臭を根本的に解決したいなら、まず病院で診断してもらうことをおすすめします。

内臓をいたわる!臓器別ホームケアのおすすめは?

治すことも大切だが、これ以上悪化させないよう生活を改めるのも大切

胃をいたわる口臭対策

胃の調子が悪いとムカムカしていて、口臭がしている自覚症状が出てくることも多いです。

胃の不調は口臭の原因に直結しやすいです。

胃に負担がかからないようにするにはいくつかポイントがあります。

  • 暴飲暴食をしない
  • お酒を飲み過ぎない
  • 辛い料理・塩分の多い料理・脂肪の多い料理を控えめにする
  • ストレスや心配を減らす
  • 睡眠時間をしっかり確保する
  • 喫煙を控える
  • 姿勢をよくする
  • 適度な運動をする

これらは胃に負担をかけない重要な7つのポイントです。

まずはこれらの改善すべきポイントに意識を置いて生活してみてください。

腸をいたわる口臭対策

腸に口臭の原因がある場合は、腸内の悪玉菌を減らさなければ改善されません。

腸に悪玉菌が増える原因は、生活習慣にあります。

  • 食事が肉中心である
  • 食生活が乱れている
  • 暴飲暴食をしている
  • ストレスが多い
  • おなかを締め付けるきつい服装をしがちである

これらに心当たりがある人は多いのではないでしょうか?

腸内環境を良くしていくには、以下の対策がオススメです。

  • 納豆・キムチ・味噌など発酵食品を食べる
  • 毎日ヨーグルトを食べる(はちみつと混ぜるとより効果的)
  • ジョギング・ウォーキングなど適度な運動をする
  • ストレスをためないリラックスした生活を心がける
  • おなかを締め付けないゆったりとした服装をする

腸内環境が気になる人は、以上のことを生活に取り入れてみてください。

腸内環境を良くして、口臭を改善していきましょう。

肝臓をいたわる口臭対策

肝臓は、日常生活のあらゆる原因で負担がかかりがちです。

気づかないうちに負担がかかっていることもあり、自覚症状のないまま病気が進んでいくため、日ごろから肝臓に負担をかけないような注意が必要です。

肝臓に負担がかかる要因をチェックしてみましょう。

  • お酒を毎日飲む
  • 食べ過ぎや暴飲暴食
  • タバコを吸う
  • 夕食の時間が遅い、または寝る前に食事する
  • 辛い物や刺激物を好んで食べる
  • 味付けが濃いものを好んで食べる
  • 慢性睡眠不足
  • 忙しくストレス過多
  • 便秘症
  • 抗生物質、解熱鎮痛剤を常用している

上記のチェックリストに3つ以上当てはまる場合は、肝臓に疲労がたまっているかもしれません。

普段から忙しくストレスが多い人は肝臓に負担がかからないように注意をすることが大切です。

肝臓は、アルコールを分解するのにとても負担がかかってしまいます。

お酒を飲むときは、肝臓に負担がかからないように、何かを食べながらゆっくりと、自分に適した量を飲むことも大切です。

タウリンという成分は、体内の有毒な成分を体外へ排出する働きをするので、とても肝臓の働きを助けます。

タウリンを摂取することにより、肝臓への負担が軽くなるので、口臭予防に繋がります。

タウリンが多く含まれる食品は、しじみ・いか・たこ・牡蠣・ホタテ・カツオなどです。

食事の際、意識的に取り入れていきましょう。

腎臓をいたわる口臭対策

腎機能を回復していくには、塩分を控える食事をすることが大切です。

塩分を控えめにするには、塩や醤油を使う量を減らすようにして、食事の味付けを全体的に薄味にすることが効果的です。

塩分を多くとると、血液の浸透圧が上がってしまいます。

すると体は体内に水をためておこうとして血液の量を増やし、浸透圧を下げようとしていきます。

しかし血液の量が増えると、腎臓がろ過する時かなり負担がかかってしまいます。

タンパク質の摂り過ぎも、体内に老廃物をため込んでしまい、腎臓に負担がかかります。

タンパク質は体に必要な栄養素なので、足りなくても不調になります。

そこで魚・肉・卵・大豆製品など良質なタンパク質を取るようにすることがオススメです。

喫煙や疲労・睡眠不足も腎機能を低下させます。

これらはストレスになり、ストレスが体にかかると活性酸素を含む物質が多く発生するため、血液が汚れる仕組みになっています。

日常的にストレスを溜めない生活をすることがとても大切です。

内臓が原因の口臭まとめ

内臓が原因で口臭がする場合は、歯磨きなどの口内ケアでは口臭を抑えることは出来ません。

内臓機能を回復させていくことで口臭が改善されますので、まずは内臓をいたわることから始めてみなければなりません。

まず暴飲暴食を避け、ストレスのない生活を心がけることが大切です。

内臓が原因の口臭は、改善するのに時間がかかります。

生活習慣に気を付けながら予防にも意識を置いて、口臭を根本からしっかりと改善していけるように心がけましょう。