【舌苔はぜったい阻止!】口臭の元凶となる白い舌の原因と対策

【舌苔はぜったい阻止!】口臭の元凶となる白い舌の原因と対策

あなたの舌の色は何色でしょうか?鏡でチェックしてした時、舌が白くなっていませんか?舌に白い苔のようなもがあるのならば、それは舌苔(ぜったい)と呼ばれるものです。

舌苔は口臭の原因にもなるのです。

口臭の原因の60パーセントが舌苔であると言われています。

舌が白い!舌苔(ぜったい)とは細菌のかたまり?

舌苔は、食事のカスに細菌が繁殖して出来たものと、舌の上で細胞が剥がれ落ちたものが舌に付着して出来たものです。

分かりやすく言うと、舌苔は細菌が固まって出来た塊です。

白い色をしていることが多いですが、禁煙者や口腔内が清潔に保たれていない場合は、黄色や茶色になってしまいます。

口の中にはたくさんの細菌が潜んでいます。

とくに舌の表面にはたくさんの細菌が棲みついていて、その数は約5000億個と言われています。

排泄器官である肛門よりも、口の中の方が細菌の数は多いと言われています。

口の中でも、舌は特殊な作りになっていて、頬や歯茎とは違い舌の表面はざらざらしています。

舌の表皮を広げてみると、もとの面積よりも何倍も広がります。

この構造により、多くの細菌が奥まで入り込んでこびりついてしまう原因になっているのです。

奥に潜んだ汚れや臭いは、口臭の原因になってしまいます。

【危険!】要診察レベルの舌苔

舌苔は細菌が集まっている症状ですが、あまりにもびっしりと舌苔ができてしまう重度の舌苔の症状として、以下のような症状が出てくる場合があります。

免疫力の低下が原因の場合もありますので、このような場合は病院の受診をオススメします。

1.黒毛舌(こくもうぜつ)
舌に黒い毛が生えたような症状になる黒毛舌は、舌に黒い部分が多くなります。

2.地図状舌
舌に地図上に苔が出来てしまうことで、地図上舌と呼ばれます。

原因はビタミンBの不足や、ストレスではないかと言われています。

自覚症状はあまりないのでよく観察しておく必要があります。

舌にピリピリとした痛みを感じる場合もあります。

3.カンジタ症
舌や口腔粘膜に白い舌苔(ぜったい)が出来てしまうカンジタ症があります。

カンジタ症は「カンジタ・アルビカンス」という菌に感染することで起こります。

免疫力が弱っている時などにもかかりやすくなります。

カンジタ症は舌苔をカビのように増やしてしまいます。

いまある舌苔を落とす!4つの対策

今ついてしまっている舌苔を落とすにはどのようにしたらよいでしょうか?簡単にできる方法をご紹介します。

昆布を舌でころがす

ガムや小さく切った昆布を口に入れて、舌で転がすようにします。

こうすると舌苔を取るのに効果的なだけでなく、唾液の分泌も促進できますのでオススメです。

ネバネバしたものを食べる

唾液にはムチンという成分が含まれます。

これは粘液素でネバネバしています。

ムチンは細菌の活動を弱らせたり、排出を促す働きをしてくれます。

そのため、ムチンが多く含まれる食品を取ることも効果的です。

納豆・山芋・オクラ・昆布・なめこなどのネバネバする食べ物には、ムチンが含まれています。

これらを食べることで、舌苔を取り除くだけでなく、舌の粘膜が保護されるので、舌苔の予防にも役立ちます。

参考 唾液の成分と歯の健康を保つ7つの作用水天宮前歯科医院 参考 ムチンコトバンク

パイナップルやキウイを食べる

パイナップルやキウイなどの南国系フルーツには、タンパク質を分解してくれる酵素が含まれています。

舌苔もタンパク質なので、酵素が含まれるフルーツを食べることで舌苔も取れていきます。

ただし、これらを食べ過ぎると、舌にある糸状乳頭の一部も取れるため、舌がピリピリする症状が感じられます。

上あごに舌をこすりつけて落とす

上あごの粘膜は、舌よりも硬いです。

そして表面はゴツゴツしています。

そのため、舌を上あごにこすりつけると、舌の表面についている苔が取れるのです。

ただし舌苔が全てとれるわけではなく、舌の表面に付着した分が取れます。

上あごにこすりつけるという動作は、舌を動かすので唾液の分泌も促進できますので、オススメです。

口臭の原因に?舌苔の取り方と取らずに綺麗にする方法

舌苔をこびりつかせない!7つの予防策

口臭の原因にもなる舌苔をこびりつかせないためには、予防対策が大切です。

予防策を詳しくみていきましょう。

口呼吸を改善させる

口呼吸をしていると、常に口内に空気が入ってしまうので乾燥して、舌が乾燥して舌苔が出来てしまいます。

口呼吸をやめて、意識的に鼻呼吸に変えていくことが重要です。

慢性的な鼻炎があり鼻呼吸がしづらい場合は、まず耳鼻咽喉科を受診して鼻炎の改善をして、鼻呼吸が出来るようにしましょう。

ストレスの解消を図る

あらゆる心のストレスは、身体に影響を与えます。

心配事が長く続いたり、緊張状態が続くと、自律神経が乱れて、唾液の分泌が減り口内が乾燥してしまいます。

口内が乾いた状態になると舌も乾燥して舌苔を作ってしまいます。

心身ともにリラックスするように心がけていくと、唾液の分泌が促進されて口内も潤ってきます。

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水をたくさん飲む

唾液の成分の99.5パーセントは水分です。

唾液が少ない人は、水分の摂取量も十分ではありません。

水分の摂取は唾液の分泌量を上げることにもとても大切です。

舌苔の原因は、まず口が渇くことにあります。

こまめに水分を補給して、口の中を潤し、細菌を洗い流すことが大切です。

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飲酒をおさえる

アルコールをたくさん飲むと、口の中が渇き唾液の現象につながります。

また暴飲暴食をしてしまうと、胃腸が不調になり、免疫力が低下して舌苔ができやすくなってしまいますので、飲酒をおさえて胃腸の管理に気を付けることは大切です。

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喫煙をおさえる

喫煙は毛細血管を収縮させてしまいます。

そのため、体に過度なストレスがかかるため、舌苔の原因になってしまうのです。

 舌苔を防ぐだけでなく健康のためにも喫煙を抑えることは大切です。

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起床時と就寝前の歯磨きを徹底する

口内が不潔になると、細菌にとっては好ましい状態になるため、舌苔はできやすくなります。

夜眠っている間に、口内では細菌の活動が活発になります。

口内を細菌が好まない環境にするためにも、起床時と就寝前には丁寧に歯磨きをすることが大切です。

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よく噛んで食べる

よく噛んで食べると、顎と舌もよく動き、唾液の分泌を促進します。

食事で舌をたくさん動かすことによって、舌苔が剥がれ落ちる効果もあります。

厚生労働省も、一口に30回の咀嚼を進めています。

咀嚼回数を増やすように意識的に食事をしましょう。

意外!舌ブラシがおすすめできない理由とは?

 舌苔があるからといって、過剰に舌をブラシで磨き続けると、舌苔は慢性化してしまいます。

舌は胃腸の延長と呼ばれるほどデリケートな皮膚でできています。

舌の表面には糸状乳頭が一面に立っているため、舌はざらざらしています。

この糸状乳頭の間にも細菌や苔は入りこんでしまっています。

舌をブラシでごしごし磨いたとしても、この糸状乳頭の間に入りこんだ細菌を取ることは出来ません。

それどころか、過剰に磨きすぎて削れてしまった舌の組織が、さらに細菌のエサになってしまい、また舌苔が出来てしまうのです。

こうやって、舌苔を取ろうとして舌を磨いても白い汚れは落ちず、さらに舌苔がひどくなっていくという負のスパイラルに入ってしまいます。

舌苔が原因の口臭まとめ

舌苔は、口臭の原因の大きな要素です。

原因は口内が乾燥してしまうことにあります。

口内の潤いと、口内環境を清潔に保ち、舌苔を予防することも大切です。

また舌苔を見つけたら、そのまま放置せずにきちんとケアをしていきましょう。