歯磨きもきちんとしているのに口臭が治らない、そんな時は内臓の不調で口臭がしているのかもしれません。
その中でも肝臓が炎症を起こしていると、独特な口臭がするのです。
肝臓と口臭の関係を詳しくみていきましょう。
目次
セルフチェック!肝臓を悪くする原因は?あなたは大丈夫?
肝臓を悪くする原因は、食事や生活習慣にあります。
以下の項目をチェックしてみましょう。
- 食べ過ぎ
- お酒の飲み過ぎ
- 運動不足
- 過剰な筋トレなどの筋肉運動
- 睡眠不足
- 精神的ストレス
- 薬物の常用摂取
いくつあてはまったでしょうか?
1~2つなら要注意、3つ以上あれば危険信号の可能性があります。
まずは生活習慣を意識して改善していくことが大切です。
肝臓から口臭が悪化するまでの流れ
食事をして体内に取り込まれた食べ物が消化される際には、アンモニアが発生します。
肝臓は、このアンモニアを尿として体外へ排出させるために尿素へ変える働きをしています。
しかし、肝臓の機能が低下すると、アンモニアを処理する力が弱まってしまい、排出しきれなくなります。
その結果、体内に残ったアンモニアが血液を通して体中を巡り肺まで届き、気化され肺から口臭として吐き出されるのです。
肝臓の不調による口臭は、ドブの臭い・カビの臭い・ネズミの臭いと言われるほど強烈な臭いになります。
また肝機能の低下がより深刻になると、アンモニア臭がしてきます。
口臭だけじゃない?命にかかわる肝臓のお疲れレベル
肝臓は痛みを感じる知覚神経がないので、沈黙の臓器と呼ばれます。
そのため不調の時でもほとんど自覚症状がありません。
例えば肝臓の不調は、脂肪肝→肝炎→肝硬変→肝臓がんと、自分でも気づかないうち病気が進行する可能性があるのです。
そのレベルが上がるごとに命の危険性は増していきます。
アンモニア臭が強烈な時は、重度の肝臓疾患や末期の肝臓がんである可能性もあるのです。
肝脂肪
肝脂肪は、名前の通り肝臓に脂肪が過剰に蓄積されている状態です。
お酒の摂取量が多い人が肝脂肪の症状が出ているというイメージがありますが、お酒を全く飲まない人でも肝脂肪になる可能性はあります。
肝臓内の中性脂肪の割合じゃ、通常3%ですが、脂肪肝と診断された人は30%も中性脂肪が占めています。
アルコールを過剰に摂取したことによる脂肪肝をアルコール性脂肪肝、その他の原因から起こるものを非アルコール性脂肪肝と呼びます。
脂肪肝はアルコール性肝炎の前兆です。
肝臓でアルコールを分解するときに、中性脂肪が発生します。
アルコールを多く摂取するほど、その中で中性脂肪が多く発生します。
脂肪肝はどこか痛みが出るという自覚症状があるわけではありませんので、発症していても発見が遅れてしまい、進行してしまうことが多いのです。
アルコール性脂肪肝
アルコール性の脂肪肝は、原因となるお酒を控えれば、短期間で改善される可能性があります。
非アルコール性脂肪肝(NASH)
非アルコール性脂肪肝は近年増加傾向にあり、肥満・糖尿病・脂質異常症・高血圧など生活習慣病と大きく関係しています。
とくに肥満体質の人は、非アルコール性脂肪肝の症状が出る人が多いとされています。
肝炎
肝炎とは肝臓に炎症が起きている状態で、炎症によって肝臓の細胞が壊されてしまう病気です。
肝炎にもアルコール性肝肝炎・非アルコール性肝炎があり、どちらも早めに適切な対処をすることが必須です。
肝炎が悪化すると肝硬変へと進行します。
アルコール性肝炎
アルコール性脂肪肝の状態で、お酒を過剰に飲み続けるなどアルコールを摂取し続けると、肝炎に進行します。
肝炎の段階になると、命にもかかわってきます。
アルコール性肝炎が進行すると、アルコール性肝硬変へと進行します。
非アルコール性肝炎(NASH)
非アルコール性脂肪肝と同じく、肥満・糖尿病・脂質異常症など生活習慣病が大きく関係しています。
非アルコール性脂肪肝から進行した症状で、非アルコール性脂肪肝と同じくNASHと呼ばれています。
ウイルス性肝炎
ウイルス性肝炎はA型・B型・C型・D型・E型の5種類あります。
日本で多いのはB型とC型であり、両方の感染者を合わせると200万人と推定されます。
感染する主な原因は、A型とE型は食べ物や水から、B型とC型とD型は、血液や体液からの感染とされています。
肝硬変
肝炎が進行すると肝硬変になります。
肝炎の状態で適切な治療と対処をすることで、肝硬変の進行は抑えられます。
肝硬変は重い病気で、一度発症すると、もとの健康な肝臓に戻ることはないと言われています。
肝臓がん
肝炎や肝硬変を放置していると、肝臓がんになるリスクがあります。
肝臓は大きな臓器であり、痛みを感じる知覚神経がないため、肝臓がんになっても気づかないケースもあるのです。
肝臓をいたわる!やればやるほど効果的なおすすめの対策4選
現代社会では、知らず知らずのうちに肝臓にとても負担をかけてしまっています。
日ごろから気を付けていくことで、肝臓への負担を減らすことが出来ます。
食べすぎ注意!食事は腹八分に抑える
食事の量は適量が肝心です。
満腹まで食べてしまうと、体はそのエネルギーを消費しなければならないのです。
消費しきれず肝臓にエネルギーが残ってしまうと、とても負担がかかります。
食事量が多いほど、肝臓の活動量も負担も増えてしまいます。
暴飲暴食をしないように、栄養バランスが取れた食事をすることが大切です。
お酒はほどほどに!休肝日を設ける
お酒をたくさん飲むことは、アルコールを大量に摂取ルすることになりますので、肝臓へのダメージも大きいです。
肝臓に負担をかけることは、肝機能の低下・肝臓疾患を引き起こす可能性があります。
お酒の摂取量として日本酒で1合・ビールは中瓶1本程度でおさめることが望ましいとされています。
お酒の摂取量を抑えることと、週に1日以上の休肝日を作ることも大切です。
アルコール・お酒が口臭を悪化させる6つの原因と対策を徹底解説運動は肝臓に好影響をあたえる対策
肝臓疾患は、お酒を飲まない人でも起こりえます。
お酒以外にも肝臓に負担をかける原因として運動不足があります。
1日30分程度の軽い運動を続けることで、肝臓にため込んでしまったエネルギーを消費することが出来ます。
しかし激しい運動は乳酸が発生しやすくなるのでほどほどにすることも大切です。
睡眠不足は口臭の原因に!睡眠不足が原因になる理由肝臓の相棒!タウリンを摂取する
肝臓に良いタウリンという成分があります。
タウリンは、体内の有毒な成分を体外へ排出する働きをするので、とても肝臓の働きを助けてくれます。
タウリンが含まれた食品を摂取することにより、肝臓への負担が軽くなるので、口臭予防にも繋がります。
タウリンが多く含まれている食品は、しじみ・いか・たこ・牡蠣・ホタテ・カツオなどです。
タウリンが含まれる食品を食生活にうまく取り入れることや、これらの成分が含まれたサプリメントを飲もうこともオススメです。
口臭のサプリメントに頼りすぎない!
肝臓など内臓が原因による口臭にも有効とされるサプリメントは多くのメーカーから販売されています。
しかし、これらのサプリでは消臭は出来ても、根本の原因である内臓疾患は解決できないままなのです。
肝臓疾患は進行していく命の危険性もありますので、放置しないようにしなければなりません。
咄嗟の時にサプリメントを活用するのも仕方ないですが、サプリメントだけに頼って、生活習慣を改善しないことはNGです。
口臭対策サプリメントのおすすめは?ランキング形式でまとめてみた肝臓が原因の口臭まとめ
口臭の原因はさまざまですが、口臭がかなりきつくなってきたら、肝機能が低下しているサインかもしれません。
口臭がきつく、全身の倦怠感・食欲不振・疲れやすいなどの症状が出てきているようでしたら、肝機能が低下しているかもしれません。
肝臓の不調は、脂肪肝→肝炎→肝硬変→肝臓がんと進行していく可能性があります。
普段から肝臓をいたわるような生活を心がけることがとても大切です。