口臭は男女問わず、悩んでいる人が多いです。
その原因は鼻炎が原因のこともあるのです。
なぜ鼻炎が喉からの口臭の原因になってしまうのでしょうか?
目次
鼻炎で口臭が起こる原因を徹底解説
鼻炎にもいろいろな種類があります。
症状別にみていきましょう。
急性鼻炎
一般的には鼻風邪と呼ばれるのが急性鼻炎ですが、ウイルスの感染によって発症し、鼻水や鼻詰まりが起こります。
発熱やのどの痛みを伴う場合もあります。
鼻が詰まると、口で呼吸をするようになります。
この口呼吸が口臭の原因になってしまいます。
口の中には細菌がいて、口呼吸で口の中が乾燥すると唾液の分泌量が低下して、細菌の活動が活発になります。
繁殖した細菌は悪臭ガスを発するので、これが口臭の原因になるのです。
アレルギー性鼻炎
アレルギー性鼻炎とは、鼻の粘膜でアレルギーの原因物質と、体を守るために作られる抗体が反応して、くしゃみや鼻詰まりが起こる症状です。
現代の日本人は、20%~40%の人がアレルギー性鼻炎の症状が出ていると言われます。
ハウスダスト・スギなどの花粉・カビがアレルギーの原因物質となり、アレルギー鼻炎を引き起こします。
アレルギー性鼻炎での鼻詰まりも口呼吸をするようになり、口臭の原因になります。
慢性鼻炎
急性鼻炎を繰り返し発症していると、鼻の粘膜が常に赤く腫れた状態になってしまいます。
その時は鼻腔も狭い状態が続いているので、呼吸もしづらくなっています。
すると慢性鼻炎に移行して、鼻水は粘り気のある鼻水になり、常に鼻詰まりも伴います。
すると鼻呼吸がしづらくなるため、口呼吸をするようになり、口臭の原因になります。
鼻炎の薬が原因になることも
鼻炎の薬が原因で、口臭が発生しやすくなる場合もあります。
それは、鼻炎薬に含まれる抗ヒスタミン剤の影響です。
体にウイルスやアレルギーの原因物質が入ると、脳が異物が入ってきたと判断して、細胞からヒスタミンという物質を出して、鼻水やくしゃみをし始めます。
このヒスタミンを抑える作用があるのが、抗ヒスタミン剤です。
抗ヒスタミン剤の服用で、鼻水やくしゃみが止まるのですが、この薬の副作用として、口の中が乾く口喝という症状があります。
口の中が乾くと、唾液の分泌量が低下してさらに口の中が乾燥して、細菌の活動が活発になります。
繁殖した細菌の出す悪臭ガスが口臭となってしまうのです。
抗ヒスタミン剤は薬剤自体の効き目も強いため、多くの風邪薬や鼻炎薬に配合されています。
副作用で口の渇きが気になる場合は、医師や薬剤師に相談して薬を変えてもらいましょう。
喉に垂れ込む後鼻漏が口臭の原因に!
鼻水が出ている時に、鼻水が喉の奥に落ちる感覚がする経験がないでしょうか?この症状を後鼻漏と言います。
後鼻漏は、口臭の原因になるのです。
以下の症状は後鼻漏の例です。
- ねばねばした鼻水や痰が、喉に流れる感覚、飲み込む感覚がある
- 鼻水が喉から気管に流れて、咳が出たり痰が出たりする
- 寝ている時にも鼻水が喉へ流れて、咳が出て不眠になる
- 鼻水が喉と鼻の中間や喉に張り付いて、なかなか外に出せない
- 鼻水が喉に流れることで、吐き気がする
- 喉に流れた鼻水が途中で止まって固まってしまい、不快感がある
- 鼻の奥に臭いがある気がする
こんな時は、口臭がしている可能性が高いです。
鼻炎・後鼻漏・鼻づまりによる口臭対策
鼻炎・後鼻漏・鼻詰まりによる解消はどうしたらよいでしょうか?また対策はどんなことをしたらよいでしょうか?
耳鼻咽喉科での鼻炎・鼻づまり治療
鼻炎・鼻づまりが始まったら、早めに耳鼻咽喉科の受診をオススメします。
鼻水が喉に流れ炎症を起こすと、膿栓が出来やすくなります。
膿栓は細菌の塊で臭く、口臭の原因にもなります。
鼻水が期間に入ると、咳の原因にもなり痰が出やすくなります。
痰も細菌の塊なので臭く、口臭の原因になります。
鼻炎・鼻詰まりの炎症がひどくならないうちに病院を受診しましょう。
自分で鼻炎・鼻づまり時の口臭対策するなら!
鼻炎・鼻詰まりの多くはウイルス感染です。
外から帰ったら、うがいと手洗いを徹底しましょう。
空気が乾燥していると、喉の炎症もひどくなります。
マスクをつけて、鼻や喉を乾燥させないようにしましょう。
口の乾燥を防ぐ
耳鼻科での治療はもちろんですが、口の中の乾燥を防ぐ対策も必要です。
水分をこまめに摂取して口の中を潤すように心がけましょう。
この時、一度に大量の水分を摂取するのではなく、少量ずつこまめに水分補給をするようにしましょう。
ガムを噛むことは唾液腺を刺激するので唾液の分泌量が増えるので、ガムを噛むこともオススメです。
このとき噛むガムは、虫歯の心配がないノンシュガーのキシリトールガムがオススメです。
口の中が乾燥せず、唾液で潤っている状態にしておきましょう。
鼻うがい
鼻うがいは、喉の粘膜に付着したウイルスや細菌・膿を洗い流すことが目的です。
しかし、正しい方法で鼻うがいをしなければ危険性もあるので、注意して行いましょう。
鼻うがいは自宅で簡単に出来ます。
鼻うがい用の0.9%の食塩水を用意します。
- 一度沸騰させた水1L
- 塩9g
これらを清潔な容器に入れて、塩が溶けるまで良く振って混ぜます。
容器の先に細長いノズルがついたものを使うと、やりやすいです。
まず、片方の鼻の穴に水を入れて、もう片方の鼻の穴から水を出します。
これを数回繰り替え足、その後鼻をかみます。
市販されている鼻うがい用洗浄薬は洗浄器もついているので、まず始めはそちらでチャレンジしてみるのもオススメです。
真水を使うと痛みを伴いますし、浸透圧の関係で体に悪影響があります。
必ず0.9%の生理食塩水を使用しましょう。
入浴時にシャワーで鼻うがいをするのは危険です。
2.生理食塩水は、使用するごとに作ります。
作り置きをすると雑菌が繁殖する危険があります。
3.鼻うがい中に、唾や洗浄液を飲み込もうとすると、洗浄液が耳管に流れて中耳炎になる可能性がありますので、絶対に飲み込まないようにしましょう。
点鼻薬は過剰に使わない
点鼻薬を使ったことがある方は分かると思いますが、点鼻薬は即効性があるため、使うと急に鼻腔が広がり呼吸が楽になります。
これは点鼻薬に含まれる血管収縮剤という薬剤の効果です。
しかし、血管収縮剤が入った点鼻薬は、長く常用すると鼻の粘膜が変質してしまい肥大していきます。
それにより、血管収縮剤の効果が弱まり、鼻の粘膜が腫れてさらに点鼻薬が欲しくなるという依存性があります。
点鼻薬は長期間使用しないようにして、1~2週間以上鼻炎が改善しない場合は、早めに耳鼻咽喉科を受診しましょう。
鼻炎・鼻づまりが原因の口臭まとめ
鼻炎・鼻づまりが原因による口臭は、鼻が詰まって鼻呼吸が出来なくなり口呼吸をするようになってしまうことから発生する場合と、鼻炎薬の副作用が原因で口臭がする場合があります。
鼻炎からの口臭は生活習慣の改善も大切です。
まずは自分で出来ることとして、鼻にウイルスが付くことを手洗い・うがいで徹底的に予防することです。
清潔な口内環境を保てるように、しっかり日々のケアしていきましょう。
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