胃の調子が悪い時、ムカムカの不快感とともに口臭を感じるときがありませんか?
実は胃の不調は、口臭の大きな原因になっています。
目次
あなたの口臭は胃が原因?5つのセルフチェック
胃はとてもデリケートな臓器です。
以下のチェック項目に、どれくらい当てはまるでしょうか?
ストレスが多い
ストレスや心配事は、自律神経の働きを乱してしまいます。
自律神経が内臓の働きをコントロールしているので、自律神経の働きが乱れると内臓の働きも乱れてしまうのです。
ストレスが原因の口臭を和らげる5つの対策法タバコを吸う
タバコを吸うと、胃酸の分泌が促されてしまうので、胃の粘膜を傷つけてしまいます。
またタバコ自体もきつい口臭の原因になります。
タバコの口臭を侮ってはいけない。あなためっちゃ臭いですよ。 アイコスでもかなり臭い。アイコスの口臭の対策方法はこれ!暴飲暴食
暴飲暴食は胃に大きな負担をかけてしまいます。
ご飯を沢山食べると、消化するのに時間がかかってしまい、胃の負担も大きくなってしまいます。
飲酒の習慣がある
お酒を毎日飲んだり、飲み過ぎたりすることは胃に大きな負担がかかってしまいます。
お酒は胃に刺激を与えるので、胃酸と胃粘膜のバランスが崩れて、胃粘膜が荒れてしまいます。
特に空腹時に飲酒をすると胃に大きなダメージを与えます。
アルコール・お酒が口臭を悪化させる6つの原因と対策を徹底解説口臭がドブの臭いがする
胃が不調になると、食べ物がなかなか消化されずに消化不良を起こしてしまいます。
長時間胃に残った食べ物は発酵して悪臭を発するようになります。
これが原因で起こる口臭はドブ臭い口臭です。
膿栓?臭い玉?喉の奥からくるドブ臭い口臭の原因と対策口臭が腐った卵のような腐敗臭がする
こちらも胃が不調になり、食べ物がなかなか消化されずに消化不良を起こしてしまい、胃に残った食べ物が発酵して腐敗した悪臭が原因です。
ゲロ臭い!すっぱい!口臭の原因は病気かも?5つのセルフチェック歯磨きをしてもなかなか口臭が消えない
口の中に口臭の原因がない時は、歯磨きをしてもなかなか口臭が消えません。
胃腸に原因があることが多いです。
普段から胃が弱い
胃の調子が普段から悪い人は、たびたび消化不良で胃のむかつきや痛みを感じていると思います。
このような時は、消化不良で胃に食べ物が残っているため、残った食べ物が腐敗し、悪臭を発生することになります。
しょっちゅうげっぷをする
げっぷは食べ物と一緒に空気も飲み込んでいることからげっぷが出ます。
通常は数回でおさまるのですが、何度も何度もげっぷをするときや、げっぷに臭いがある時は胃が弱っているサインです。
これらはどれも胃に大きな負担をかけることになります。
上記の項目に該当することが多いほど、あなたの胃は弱っています。
胃のにおいは直接口臭にならない?
胃の消化不良で胃の中に悪臭ガスが発生しているということは、その悪臭が逆流して口や鼻から漏れているのでは?と心配になりますが、基本的にはそのようなことはありません。
呼吸を行う器官と食事を行う食道は全く別なのです。
胃と食道の間にはとても高機能な蓋の役割をする下部食道括約部という筋肉があり、胃の臭いを逆流させないようになっています。
時々げっぷで上がってくることはありますが、慢性的に胃からのにおいは直接口臭として排出されることはありません。
つまり、胃からの口臭がある場合は、胃壁を通じてガスが血液を巡って肺に届いているということなので、胃の病気が原因である可能性が高くなるのです。
口臭だけで?死にかかわる重大な胃の病気も
胃が原因の口臭は、胃の不調だけでなく病気が原因になっていることもあります。
その中でも代表的な病気は以下の通りです。
胃の不調がある人は要注意!ピロリ菌と口臭の関係性逆流性食道炎
逆流性食道炎は、食道に胃酸が逆流してしまうことで食道の粘膜に炎症が起こる病気です。
近年は食事の欧米化により、逆流性食道炎の患者数は増大傾向にあります。
逆流性食道炎の時の口臭は、胃酸の逆流が原因なので酸っぱい刺激臭がします。
胃潰瘍
胃潰瘍は、胃酸が胃の粘膜を消化してしまって胃の表面がただれて傷ついている状態です。
胃が消化不良を起こしている状態なので、食事のあと胃がむかむかする、イライラやストレスの時に胃が痛いとうような特徴があります。
胃潰瘍の時の口臭は、卵の腐ったような臭い・腐敗臭がします。
またピロリ菌が原因の胃潰瘍だと、アンモニアの臭いがします。
急性胃炎
急性胃炎は、暴飲暴食やストレスによる刺激が原因で起こる病気で、日常的にも起こる可能性が高い病気です。
胃の消化不良が原因で、胃酸の分泌が少なくなってしまいます。
安静にしていると3日以内で治ることが多いですが、急性胃炎を繰り返すと慢性胃炎へと繋がります。
急性胃炎の時の口臭は、卵が腐ったような臭いがします。
慢性胃炎
急性胃炎を繰り返すと慢性胃炎になります。
また、飲酒・喫煙・ストレスなどが原因で、胃に刺激を加え続けることで、胃が慢性的に炎症を起こした状態になるため、慢性胃炎となります。
胃の働きが鈍くなり、空腹時に腹痛やむかつきを感じたり、吐き気・食欲不振などの症状が出ます。
慢性胃炎の時の口臭は、卵が腐ったような臭い・硫化水素の腐敗臭がします。
ピロリ菌が原因の慢性胃炎の場合は、アンモニアの臭いがします。
十二指腸潰瘍
十二指腸潰瘍は、胃と腸をつなぐ十二指腸の粘膜に潰瘍が出来てしまう病気です。
胃の表面よりも十二指腸の表面は薄く、胃酸によっての出血や穿孔といって穴が開きやすくなります。
胃潰瘍と症状は似ていますが、空腹時や夜間に痛みが出ます。
十二指腸潰瘍の時の口臭は、卵が腐ったようなにおいがします。
ピロリ菌が原因の十二指腸潰瘍の場合は、アンモニアの臭いがします。
胃がん
胃がんは、死亡原因にもなる重大な病気です。
初期症状は、胃もたれ・胃のむかつき・みぞおち当たりの痛みや違和感があります。
また黒いべたべたしたタールのような血便がでます。
これは十二指腸など肛門から遠い消化器官の上で出血しているサインです。
早期の胃がんではなかなか症状が現れにくいため、注意が必要です。
胃がんの時の口臭は、体内の細胞が死ぬ壊疽臭(えそしゅう)が原因となりドブの臭いや、便のようなきつい口臭がします。
病気かどうかわからない!胃からの口臭対策の手順
口臭がするけれども、口からの口臭なのか体内からの口臭なのかわからない場合、また胃の病気なのかどうかはっきりしない場合は、何科を受診したらよいのでしょう?
まず診てもらうのは歯科医から
口臭が気になった時は、ます歯科を受診しましょう。
日本臨床歯周病学会によると、口臭の原因の90%は口の中のトラブルで、虫歯や歯周病が原因になっていることが多いです。
まずは歯科医に診察してもらい、虫歯や歯周病が見つかったら治療をしてもらいましょう。
それでも改善しない時は、口臭外来を設けている歯科を受診してみましょう。
口内に原因がなければ内科/消化器科
口の中の病気以外に口臭の原因がありそうな場合、内科や消化器科を受診しましょう。
肝機能や腎機能の低下が原因の場合は内科に、胃や十二指腸に原因がある場合は消化器科を受診しましょう。
病気によっては、治療期間ンが長期になってしまうこともあります。
根気よく病気の治療をしていくようにしましょう。
胃が原因の口臭まとめ
胃はとてもデリケートな臓器で、心の不調もダイレクトに影響します。
元気な胃を取り戻すには、日々の積み重ねが大切です。
胃が原因の口臭を本気で治したい人は、暴飲暴食をやめてストレスのない生活を送るように心がけましょう。