自分やパートナーの唾液が臭い時がある、と感じたときはありませんか?
唾液が臭い時は口臭もそのまま臭いのです。
唾液は口臭の原因になってしまうのです。
赤ちゃんはたくさんよだれをだしますが、赤ちゃんって唾液は臭くないですよね。
では、どうしたら唾液が臭くなってしまうのでしょうか?
目次
唾液の臭さが口臭になる5つの原因
人の唾液は1日に1.0L ~1.5Lも分泌されています。
唾液の99.5%は水分で、残りの5%は食事や日常で必要な酵素が含まれています。
この酵素に臭いがあるのです。
唾液は分泌されたばかりの状態の時は、さらさらで無臭ですが、さまざまな唾液が臭くなっていくのです。
その主な5つの原因を見ていきましょう。
歯や歯茎の病気や汚れ
虫歯や歯周病にかかると、歯茎から出血したり炎症で膿が出てきたりします。
不潔な口内環境では唾液に血や膿が混ざってしまい、唾液が臭くなってしまうのです。
歯石が多い人は、その周りに歯垢が溜まりやすくなってしまうので、細菌が好む環境になっています。
細菌は繁殖すると臭いを発するので、唾液の臭いも強くなる傾向にあります。
口臭を放つ歯茎と歯の異常事態10選!その原因と対策とは?口腔内の細菌が増加
口の中が乾燥すると、唾液の分泌量が減り口内が乾燥して、口腔内の細菌が繁殖し増加してしまいます。
また、歯磨きが雑だったり歯磨きのタイミングを逃してしまうと、口の中に食べカスや残っている状態になります。
この食べカスは細菌のエサになるため、細菌がどんどん繁殖して増加するようになります。
舌苔の付着
舌の表面が白くなってないでしょうか?これは舌苔と呼ばれるもので、舌の表面に付いた食べカスや細菌などの汚れが付着して白くなったものです。
舌苔は細菌の塊なので、臭い物質となって唾液が匂うなってしまいます。
【舌苔はぜったい阻止!】口臭の元凶となる白い舌の原因と対策膿汁
膿汁とは、喉の扁桃から分泌される粘液に、白血球や細菌の死骸などが混ざったものです。
膿汁が唾液に混じると、唾液が臭くなってしまいます。
喉が乾燥しやすい人は、風邪・副鼻腔炎・アレルギー鼻炎・喉の炎症が出ている時に、膿汁が発生しやすくなります。
膿汁とは菌の塊のようなものなので、とても臭いのです。
膿汁が口の中に残ると、臭い玉と呼ばれる膿栓に変化します。
免疫力の低下
慢性的な睡眠不足・慢性疲労・病気・ストレスにより、体の免疫力は低下していきます。
免疫力が低下すると、唾液の抗菌力も低下していきます。
そのため唾液も臭くなってしまうのです。
要注意!その口臭は唾液の減少が原因かも?
口の中の唾液の分泌量が減少して乾燥すると、口の中は細菌が繁殖しやすい環境になります。
細菌が繁殖すると悪臭ガスを発生し、口臭になってしまいます。
薬の副作用が原因で口が乾きやすくなることもあります。
口が乾くことで唾液が減少していきます。
一般的になじみのある花粉症やアレルギー薬・風邪薬・鼻炎薬・抗うつ剤・降圧剤などにも、口の中が乾燥する副作用がありますので、これらの薬を常用している人は注意が必要です。
副作用としては、がん治療で行った放射線治療の後遺症として、唾液腺が破壊されてしまいドライマウスになる場合もあります。
また、シェーグレン症候群という病気で唾液の分泌が困難な場合もあります。
シェーグレン症候群とは国の指定難病でもある病気で、原因はまだ解明されていません。
女性ホルモンが関係していると言われているため中高年の女性に多いですが、男性の患者もいます。
現在シェーグレン症候群の患者数は日本では約50万人と言われています。
自己免疫疾患の1つで、自分の免疫細胞が自分の体の一部を攻撃してしまう病気です。
目に症状が出るとドライアイに、口の中に症状が出ると、口の中の唾液の分泌が出来にくくなりドライマウスになってしまいます。
唾液が原因の口臭対策!意識すべき3つのポイント!
様々な原因で唾液の分泌量は左右されます。
以下の点に意識を置くことで、唾液の臭いが改善されていきます。
唾液を増やす方法を徹底解説!ドライマウスで口臭がきつい人の悩みを一発で改善!!水分をこまめにとること
口の中が乾燥すると、どうしても唾液の分泌量は低下してきます。
体が頑張って唾液を作ろうとしても、体内に水分が無ければ唾液は出ません。
新鮮な唾液を作り出すにためにも、十分な水分の補給が大切です。
水分補給の際は、大量のお水を一気に飲むのではなく、少量のお水をこまめに飲むことが大切です。
大量に一気に水分を摂っても、すぐに尿や汗で排出されてしまいます。
また冷えやむくみの原因にもなりますので、水は一度に大量摂取をしないようにしましょう。
こまめに水分を補給することは、水分補給のためだけではなく、口の中が常に潤っている状態になり、口内の細菌を洗い流してくれる効果もありますので、口内環境を整えるのにとても効果的です。
水分不足は口臭の原因に!水分不足と口臭の関係口腔内を清潔に保つこと
唾液の臭いを抑制するには、口の中の細菌を洗浄・除去し清潔に保つことです。
そのためにも、歯磨きは丁寧にすることが大切です。
歯磨きも、歯ブラシだけでなく歯間ブラシやデンタルフロスを使って、歯と歯の間に溜まった食べカスや汚れを丁寧に洗浄しましょう。
マウスウォッシュを使ってうがいをすることも、口の中を殺菌・消毒してくれるので効果的です。
細菌は喉の奥にも付着しますので、マウスウォッシュを使ってうがいをするときは、喉の奥に液体が届くようにガラガラと言いながらうがいを行いましょう。
汚れが目に見えるマウスウォッシュランキング唾液の分泌量を増やすこと
口の中に唾液の量が少なくなると、口内はネバツキを感じます。
ストレスがかかっていて唾液
がネバネバしていて分泌量が少ない人は、きつい口臭がしている可能性があります。
唾液の分泌量を増やすには以下のことを実践してみて下さい。
食事でよく噛むようにする
顎を使って咀嚼すると、唾液腺が刺激を受けるため、唾液の分泌が促されていきます。
慌てて食べると咀嚼回数も減りますので、食事はゆっくりと時間をかけて食べましょう。
柔らかいものばかり食べずに固いものも食べるようにして、積極的に噛んで食事をするようにしましょう。
ガムを噛む
ガムを噛むことも、唾液腺を刺激するので、唾液の分泌が促されます。
この時ノンシュガーのキシリトールガムを噛むようにすると、虫歯の心配もないのでとてもオススメです。
唾液を出すツボを押す
手と足には唾液を出すツボがあります。
手の中指の付け根が、唾液腺を刺激するツボです。
足は足の裏を丸めたときにちょうど中央にくぼみが出来る点が、唾液腺を刺激するツボの位置です。
自律神経の乱れも緩和してくれるので、押したり揉んだりして刺激していきましょう。
口臭の原因は唾液にある
口の中の唾液が臭いというのはなかなかショックなことですが、口臭の原因になっているとしたら、しっかりと対策をしていきたいところです。
また臭い唾液は、口臭だけでなくさらに菌を増やすことにもなるので、膿汁が出来ることにもつながります。
唾液が原因の口臭を予防するためには、水分補給をしながら清潔な唾液を作り出すようにして、口内環境を整えていくようにしましょう。