口臭いって思われてる…?忙しい男の口臭対策

もしかして口臭がしているかも?と自覚しながらも、電車などでため息をついた時に、周囲の人から怪訝な顔をされたるするとショックですよね…

口臭は自分で気にする以上に、周りの迷惑になってしまっています。
スメルハラスメントの問題もあり、臭いの問題は意識して気をつけたいところです。

なぜ口臭がしてしまうのでしょう?
そんな忙しい男の口臭の原因と、口臭対策について詳しく見ていきましょう。

歯を雑に磨いていませんか?

口臭の原因の90%は口内にあります。
歯磨きをすることは、口臭対策の基本になります。
しかし男性は歯磨きが雑になりがちな傾向があります。
力いっぱいゴシゴシ磨いて終わってしまい、口内の細部まで綺麗に出来ていないパターンも多いです。

歯磨きは、起床時・毎食後・就寝前にするのが理想ですが、男性の場合1日1回の歯磨きしかしていない人も多いです。

口の中にはたくさんの細菌が潜んでいます。
口内に棲む細菌の数は、歯磨きケアが十分に出来ている人で約2,000億、歯磨きが十分に出来ていない人は約4,000~6,000億と言われています。

この口内細菌が繁殖すると、硫化水素やメチルメルカプタンなどの悪臭ガスを発し、口臭の原因となってしまいます。

日々の歯磨きでは、口内に残った食べカスや歯垢、口内に繁殖した細菌を除去することが目的です。
日頃から丁寧な歯磨きケアをすることが重要なのです。

開ききった歯ブラシは取り換える

長期間同じ歯ブラシを使用している人も多いです。

歯ブラシの毛先が開ききっていないでしょうか?

毛先が広がってしまった歯ブラシでは、歯の汚れを除去することは難しいです。

開いた毛先を歯茎に擦り付けているだけなので、歯や歯茎を傷つけて知覚過敏の原因になってしまうことになります。

しばらく交換していない歯ブラシには、雑菌もたくさんついています。

口の中に入れる道具ですので、不潔なものを口に入れてさらに口内に雑菌を増やしたくはないですよね。

歯ブラシは毛先が開いたら替え時とも言われていますが、2週間〜1ヶ月で変えることが理想です。

偏食がちで、濃い味のものばかり食べている

口臭が起こりやすい生活習慣というものもあります。
食生活は特に口臭に影響してきます。

仕事が忙しく、偏食がちで濃い味のものばかり食べている人は、食生活の乱れから口臭がしている可能性があります。

口臭を発生する細菌は、口内の食べカスに含まれるタンパク質をエサにして繁殖していきます。
タンパク質が多い食事をしている人は、それだけ口臭も発生しやすくなるのです。

濃い味付けの肉類中心の食事をしている人は要注意です。

また濃い味付けの食事は、塩分が多いので喉が乾いてきます。
喉が乾く時は唾液の分泌量も減少し、口内が乾燥しています。
唾液は口内で洗浄・殺菌・消毒の役割をしてくれているのですが、唾液が減少することで口内は細菌が繁殖しやすい状況になってしまいます。
細菌はどんどん繁殖して悪臭ガスを発するため、口臭の原因になってしまうのです。

忙しくても、栄養バランスが取れた食事をすることは、口臭対策だけでなく健康のためにも大切です。
肉類だけでなく野菜も食べる様にして、バランスの良い食事をするように心がけましょう。

舌苔を除去していない場合、臭いは強烈なはず

舌がコケ状のもので白く覆われていないでしょうか?これは舌苔という症状で、舌苔は口臭の原因になってしまうのです。

舌の表面は、糸状乳頭と呼ばれるヒダヒダ状のもので覆われています。
食事の食べカスや剥がれ落ちた細胞が糸状乳頭に付着し、そこに細菌が繁殖して溜まったものが舌苔となるのです。

舌苔は細菌の塊でもあるので、舌苔からの口臭は強烈になってしまうのです。

舌苔は、口内が乾燥するドライマウスの症状でも付着しやすくなります。
ドライマウス症は口内が乾燥するため、細菌が繁殖しやすい状況になるので、舌苔にも細菌が繁殖しやすくなってしまうのです。
ドライマウス症の人は唾液の分泌量も減少しているので、唾液で洗浄することも出来ずに、舌苔がどんどん厚くなってしまいます。

コーヒー・タバコも口臭の原因

男性のストレス解消、リラックス対象として、コーヒーとタバコが選ばれることが多いですが、このコーヒーとタバコも口臭の原因になってしまいます。

コーヒーの粒子

コーヒーの粒子はとても細かいので、コーヒーを飲むとコーヒーの粒子が歯や舌に付着して、細菌が発する悪臭ガスと混ざり悪臭となってしまうのです。

コーヒーの利尿作用

コーヒーには利尿作用があるため、体内の水分を排出しようとします。
すると、口内の水分も奪われてしまい、唾液の分泌量が低下してしまいます。

唾液には殺菌作用があるのですが、唾液の分泌量が減少することで、口内は細菌が繁殖しやすい状況になってしまいます。

コーヒーのカフェイン

コーヒーに含まれるカフェインには、血管を収縮する作用があります。
歯茎にはたくさんの毛細血管が通っており、カフェインを摂取すると歯茎の毛細血管も収縮してしまい血流が悪くなるので、歯肉炎などの炎症が起きやすくなります。

タバコが原因の口臭

タバコに含まれるニコチン・タールは悪臭成分であり、そのまま口臭の原因になります。
また喫煙者は独特のヤニ臭がします。
本人は慣れてしまい気づかないことも多いのですが、ヤニ臭は喫煙者本人だけでなく、喫煙者の持ち物、洋服、住居にまで臭いが染み付いてしまうのです。

ニコチンの作用

タバコに含まれるニコチンにも、血管を収縮する作用があります。
タバコを吸うと毛細血管が収縮されてしまい、歯茎付近の毛細血管が収縮して歯肉炎になりやすくなります。

ニコチンの血管収縮作用はかなり深刻で、喫煙者が歯周病になる確率は、非喫煙者の5倍と言われています。

タバコとコーヒーが合わさると…

リラックスのお供に、とコーヒーを飲みながらタバコを吸う人は多いですが、
この
タバコとコーヒー、2つの血管収縮作用がダブルで重なることで毛細血管は収縮し、口内は唾液の分泌量も減り悪臭がさらに発生しやすくなるのです。

口臭ケアグッズで対策、予防をしましょう

口臭がする時は、しっかり対策をしなければ口臭は無くなりません。
また口臭がしないように日頃から予防することも大切です。

日頃の歯磨きはもちろん大切ですが、舌苔は口臭の大きな原因にもなりますので、舌苔除去をすることも心がけましょう。

舌苔を除去するためのアイテムは、舌ブラシがありますが、舌はとてもデリケートな組織のため、ゴシゴシこすることはNGです。
舌ブラシを使用する時は、鏡を見ながら舌を出し、舌の奥に舌ブラシをあてて奥から手前にブラシを引きます。
これを数回繰り返すだけで大丈夫です。

舌をケアする時の注意点

  • 歯ブラシでゴシゴシ舌をこするのは絶対NG!
  • 舌ブラシは優しく軽い力で使う。強い力を入れて磨かないこと
  • 舌の奥の方の届かない舌苔は無理をしてこすらない

口臭対策のためのアイテムは色々ありますが、マウスウォッシュでうがいをすることも手軽でオススメです。
マウスウォッシュは液体ですので、歯ブラシが届きにくい歯と歯の間や、ブリッジなどの器具の隙間、頬の裏側、舌全体にも行き渡るので、手軽に口内を洗浄することが出来ます。
マウスウォッシュを使ってうがいをすることで、舌苔の汚れも落とすことができますし、口内を清潔に保てるので、口臭の予防にもなります。

食後に歯磨きをする時間までは取れなくても、うがいならば手軽に出来ます。
携帯出来るタイプのマウスウォッシュならば、いつでもどこでも口臭ケアをすることが出来ます。

加齢・ストレス・暴食のせいかも

口臭の原因は、加齢・ストレス・暴飲暴食など様々な原因があります。

中でも、日頃ストレス社会で働いている男性は、内臓の疲れが原因による口臭が発生することも多くあります。
胃腸の疲れは、口臭だけでなく舌苔も出来やすくなります。

臭いは体調のバロメーターでもあります。
口臭がしている時は、内臓もお疲れのサインです。

日頃の生活習慣や食生活を改善しながら、口臭対策を意識的にしていきましょう。

また、口臭の原因にピロリ菌の存在もあります。
ピロリ菌とは正式名称はヘリコバクター・ピロリといい、胃の粘膜に棲む細菌です。
まだ上下水道設備が整っていなかった頃に、水を介して感染していったと言われており、日本人の2人に1人は感染していると言われていますが、年代が若くなるにつれ感染率も低くなっています。

ピロリ菌がいることで、胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃がんなどのトラブルが発生し、口臭につながるのです。
ピロリ菌を除去することで、病気を防ぐことが出来るので口臭予防にもなります。
ピロリ菌の存在が疑われるときは、早めに病院を受診しましょう。

忙しくても定期健診を受けよう

口内のトラブルである虫歯、歯石、歯周病も口臭の原因になります。

どんなに歯磨きをしていても、ホームケアの歯磨きで口内の汚れを100%除去することは不可能です。
口内には歯垢や歯石が溜まっていき、虫歯や歯周病のトラブルになってしまうのです。

虫歯も歯周病も、口臭の原因になってしまいます。
また、虫歯や歯周病は、放置しておくと悪化するばかりなので、治療にお金も時間もかかるようになってしまいます。

虫歯や歯周病は、出来るだけ初期段階で治療することが理想です。
歯のトラブルの早期発見のためにも、定期的に歯医者さんで歯科検診を受けるようにしましょう。

歯石除去クリーニングもおすすめ

口内の歯垢は、細菌の塊です。
歯垢は48時間経過すると歯石になります。
歯石にはさらに歯垢が付着しやすくなるため、歯石はどんどん大きくなっていくのです。

こうして歯に付着してしまった歯石は、歯医者さんでなければ除去することは出来ません。
歯医者さんで、歯石除去クリーニングを受けると、専用の機械で歯石を綺麗に除去してもらうことが出来ます。

歯石はどうしても溜まっていくので、3ヶ月〜半年に1度は、歯石除去クリーニングを受けるようにしましょう。

病気かも?生活習慣や臭いの種類で判別してみよう

口臭にも色々な種類があり、臭いも腐敗臭、発酵臭、アンモニア臭など様々です。

糖尿病の人に独特の口臭や体臭や尿臭があるように、口の中からわかる病気があると言われるほど、口臭は体調とリンクしています。

例えばがん患者には特有の臭いがあり、がん患者が入院する病棟は独特の臭いがすると言われています。
がん患者特有の臭いを嗅ぎ分けることが出来るというがん探知犬の研究も、外崎肇一氏が平成17年頃から取り組んでいます。

これはがん患者の呼気を嗅ぎ分けるという研究からスタートしたのですが、犬の嗅覚は人間の何倍も優れているので、病気判定の成功率は9割以上とされています。

それぞれの口臭や体臭の臭い別で、臭いの裏に隠れている病気を判別することも出来るのです。

腐敗臭やドブの臭い、下水の臭いがする時…胃腸に不調がある時の口臭
ツンとしたアンモニアの臭い…腎臓や肝臓に不調がある時の口臭
果物が腐ったような臭い…無理なダイエットや糖質制限をしている時の口臭
酸っぱい臭い…胃のトラブル、逆流性食道炎による口臭
ヨーグルトやメンマのような臭い…歯周病・歯肉炎による口臭
うんこやオナラのような臭い…腸が原因による口臭
血なまぐさい臭い…歯周病による口臭

詳しくはこちら→「臭い別で原因が異なる!口臭・体臭で病気を知ろう」

口臭で人間関係や仕事に影響がでてしまう可能性も。

口臭は自分で感じているよりも、周囲の人の方が不快に思いますし、迷惑をかけている可能性もあります。
スメルハラスメント問題は、人間関係や仕事に影響が出てしまう可能性もあります。

エチケットとしても、健康な歯を守るためにも、口臭ケアをすることはとても大切です。

面倒に感じてしまう時は、手軽なマウスウォッシュを使うなど、口臭対策グッズも上手に利用するのがオススメです。

日常的なオーラルケアをしっかりとして、口臭を気にせずコミュニケーションが楽しめるようになりましょう。