口臭の原因はさまざまです。
口臭の種類や原因により対策も変わってきます。
血液循環も口臭に大きく関係しています。
血液と口臭とは、どのような関係があるのでしょうか?
目次
口臭の原因に?口臭と血液の関係
口臭と血液の関係は奥深いです。
昔から、血液循環が悪くなると様々な病気を引き起こす、と言われるほど、血液は病気のサインとして伝えられていました。
血液循環が悪くなると、体の冷えや痛みが出たり、免疫力が下がってしまいます。
このような時に歯周病や内臓疾患も悪化してしまうのです。
具体的に、血液が口臭の原因となってしまう症状もあったり、血液が口臭の成分を運んだりしています。
血液と口臭の関係と、その病気の症状を見ていきましょう。
口からの出血は歯周病の可能性大!歯周病は口臭の原因に
口臭が血なまぐさい時はないでしょうか?こんな時は、歯周病の可能性が高いです。
以下のような症状がありませんか?
- 歯茎から出血がある
- 歯茎がむずがゆい
- 歯茎が腫れている
- 歯茎がぶよぶよしている
- 歯茎がピンクではなく紫色に近い
- 歯に食べかすがつまりやすい
- 歯がぐらぐらする
- 歯茎が下がり、歯が長くなった
歯周病は口臭原因の第1位で、現代では日本人の80%が歯周病に感染していると言われています。
歯と歯茎の間に歯垢が溜まり、放置すると歯垢は歯石に変化します。
歯石は細菌の温床で、歯石に細菌が付着して、さらに歯垢がつき歯石が大きくなるというループで、どんどん細菌の温床になってしまうのです。
増殖した細菌が発生する悪臭ガスが歯肉に当たると、歯肉は炎症を起こします。
これが歯周病です。
歯周病になると、炎症により歯茎から出血するので、血なまぐさい臭いがします。
これが口臭となってしまいます。
血なまぐさい臭いの口臭がする時は、歯茎からの出血の可能性があり、歯周病の疑いがあります。
歯茎からの出血は見た目だけでなく、歯茎の内部からの出血の場合もあります。
歯ブラシだけでなくデンタルフロスを使って歯と歯の間を掃除したときに血が付くようならば、歯茎が炎症を起こして歯周病になっています。
歯周病は進行すると出血だけでなく膿も出ますので、血なまぐさい臭いと膿の臭いがするようになり口臭は悪化していきます。
内臓が原因の口臭は、血液を通し鼻から臭う
胃腸・肝臓などの内臓不調が原因で口臭がする場合は、ドブの臭い・生ごみの臭いなど強烈な口臭がします。
内臓が弱ると、内臓の働きが悪くなることによって体内に老廃物が停滞してし、その老廃物から悪臭成分が発生します。
その悪臭成分は血液に取り込まれて全身を巡り、肺に達して気化され呼吸となり、臭い口臭が口と鼻から漏れてしまうのです。
このように体内で発生した悪臭成分は、血液にのって全身を巡ってしまうのです。
口臭の原因、出血を防ぐ歯周病対策!
血液に関係する口臭の原因は、しっかり対策を取っていくことで改善されます。
歯周病を防ぐ歯磨きの方法
口臭の原因となる歯周病を防ぐには、日々の丁寧な歯磨きが重要になります。
歯垢1mgの中には10億個の細菌が棲みついています。
その中には歯周病菌も含まれているのです。
歯磨きで、口内に残った食べカスや歯垢を丁寧に除去すれば、歯周病は予防できます。
しっかり実践しましょう。
- 歯ブラシの毛先部分を歯に軽くあてる
- 力を入れ過ぎないようにして、1~2本ずつ小刻みに歯ブラシを動かしながら磨いていく
- 前歯は歯ブラシを縦にして、歯ブラシの角を使いながら磨く
- 歯と歯茎の境い目も意識して磨く
普通の歯ブラシで上手に磨けない人は電動歯ブラシを使うこともオススメです。
歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシを使用して、歯と歯の間に詰まった汚れも落としていくことが必要です。
歯ブラシだけを使用した場合の歯垢除去率は60%ですが、デンタルフロスや歯間ブラシを使用すると歯垢除去率は81%にまで上がります。
日々の丁寧なオーラルケアを心がけましょう。
内臓が原因の口臭対策
内臓が原因で起こる口臭は、いくら歯磨きをしても口臭はなくなりません。
内臓が原因で起こる口臭の対策は、内臓機能を回復させることが重要です。
内臓機能の回復には時間がかかってしまいますが、それぞれの内臓別に対応していく必要があります。
胃が原因で起こる口臭
胃の不調により胃が消化不良を起こすと、食べ物が胃で消化されずに停滞してしまいます。
この食べ物が腐敗して悪臭成分となり、悪臭成分は血液に取り込まれて全身を巡り、肺に達して気化され呼吸となり口臭がしてしまいます。
弱った胃を回復させるには、生活習慣と食生活の改善が大切です。
胃はストレスにも大きく関係していますので、ストレスのかからないリラックスした生活を心がけましょう。
前かがみの姿勢も胃に負担がかかります。
姿勢を良くして胃に負担がかからないようにしましょう。
腸が原因で起こる口臭
腸の不調は腸内環境の悪化が原因です。
腸内には善玉菌と悪玉菌がバランスよく存在しています。
プラス日和見菌という菌が存在していて、この日和見菌は、善玉菌の活動が活発な時は善玉菌の役割をし、悪玉菌の活動が活発な時は悪玉菌の役割をします。
腸内に悪玉菌が増えると、腸内環境が悪化してさまざまな弊害が起きます。
悪玉菌は悪臭ガスを発しますので、そのガスが腸内に充満してしまいます。
悪臭ガスが腸壁から血液に取り込まれて全身を巡り、肺に達して気化され呼吸となり口臭がしてしまいます。
腸内環境が悪化する原因は、食生活と生活習慣が大きく関係しています。
肉ばかり食べる・外食が多いなども、腸内環境が悪化する原因です。
乳酸菌・食物繊維・オリゴ糖を意識して食事に取り入れるようにして、バランスのとれた食事を取るようにしましょう。
ストレスも腸内環境を悪化させる原因になります。
腸の働きは自律神経が関係していますので、ストレスがかかると自律神経の乱れが生じるため、腸の不調につながります。
腸は第2の脳と言われるくらい重要な役割をしていて、免疫細胞が生成される場所です。
意識的に腸内環境を整えるようにしていきましょう。
肝臓が原因で起こる口臭
肝臓は、代謝・解毒・胆汁の生成と、体内でもとても重要な役割りをしています。
肝臓でうまく解毒が出来ないようになると、体内に有毒物質が残って悪臭ガスを発します。
この悪臭ガスが血液に取り込まれて全身を巡り、肺に達して気化され呼吸となり口臭がしてしまいます。
肝臓は外的要因からも内的要因からもダメージを受けます。
中でもお酒の飲み過ぎは肝臓の病気を進行させてしまいます。
食べ過ぎ・飲み過ぎには十分注意してください。
肝臓は沈黙の臓器と呼ばれるほど、病気に自覚症状がありません。
疲れやすく口臭がきつくなったな、と感じたら、早めに病院を受診しましょう。
歯磨きの際血がでたら歯磨きの見直しが口臭を防ぐポイント
口臭には血液が深く関係しています。
歯磨きをしていて出血したら、歯周病の可能性があります。
歯周病は日常的に口臭がする場合もあります。
日常で意識的に丁寧な歯磨きをして、口内に残った食べカスや歯垢をきれいに洗浄しましょう。
また内臓機能の低下も口臭の原因になります。
食生活と生活習慣を改善しながら、内臓機能を回復させていき、口臭を予防していきましょう。