口臭がしている気がするけど、口臭が苦い感じもする、そんな時はないでしょうか?
苦いものを食べていないのに、口の中で苦みを感じるとき、それは体からの病気のサインである可能性があります。
ではどのような時に、口臭が苦いと感じるのでしょうか?
目次
口臭が苦いと感じる7つの原因
口臭が苦いと感じるときには、体に何らかの不調がある時なのです。
症状別に見ていきましょう。
原因が肝臓の場合
口臭が苦いと感じるとき、肝臓に原因がある場合があります。
肝臓は内臓の中でも重要な役割をします。
食べ物が胃で消化されるとき、アンモニアが発生します。
肝臓はこのアンモニアを分解する働きがあるのですが、肝機能が弱ってくると分解しきれずに体内に残ってしまいます。
すると残ったアンモニアは血液に取り込まれて全身を巡り、肺へ達して気化され口臭となります。
この口臭に苦みを感じるのです。
また肝臓は胆汁の分泌も行っていますが、この胆汁が不足すると、生ごみのような臭いを発するようになります。
この臭いが血液から体内を巡り、肺に達して気化され口臭となります。
肝機能は、だいたい40歳ぐらいから低下し始めます。
原因は暴飲暴食・飲酒・喫煙・運動不足・薬の過剰投与などがありますが、特にアルコールの摂りすぎによる原因が多いです。
お酒を毎日飲む人、大量に飲む人は特に注意が必要ですので、お酒を飲まない休肝日を週に2日は設けるようにしましょう。
肝機能が低下すると、肝脂肪になり、肝脂肪が悪化すると肝硬変になり、さらに悪化すると肝臓がんに進行します。
肝臓は沈黙の臓器とも呼ばれ、肝臓の不調の際初期段階では症状が出ないことが多く、病気の進行が気づきにくいのです。
一旦悪くなってしまった肝臓は、元に戻すことが出来ないので、日ごろから意識的に肝臓をいたわり生活習慣を改善していくようにしましょう。
【手遅れになる前に】肝臓が原因の口臭セルフチェックと4つの対策原因が胃酸の逆流(逆流性食道炎)の場合
逆流性食道炎が原因で苦い口臭を感じる場合もあります。
食事の欧米化により近年日本でも逆流性食道炎の患者数が増加傾向です。
逆流性食道炎とは、胆汁が胃を荒らして胃炎になり、胃液が食道に逆流してしまう病気です。
胃液の強い酸が、食道の粘膜に炎症や潰瘍を起こします。
この時の口臭が強烈に臭く、苦みを感じるのです。
逆流性食道炎は、以下の症状が現れます。
- 胃もたれ
- 胸やけ
- 喉の違和感
- 過度のげっぷ
- 胸の痛み
これらの症状が頻繁に起きるときは、逆流性食道炎の可能性があります。
逆流性食道炎の症状が出始めたら、早めに病院を受診することをオススメします。
アメリカでは、食道がんの患者の半数が、逆流性食道炎が起因して発症しています。
逆流性食道炎は、脂っこい食事や甘いものを過度に摂りすぎるなどの暴飲暴食も原因になります。
なるべく消化に良い食べ物を食べるようにして、飲酒・喫煙は控えましょう。
また、寝るときは胃酸の逆流を防ぐためにも枕を高くして寝るなどの工夫が必要です。
胃の不調がある人は要注意!ピロリ菌と口臭の関係性原因が亜鉛不足による場合
人は亜鉛が不足すると、味覚障害を起こします。
以下のようなことを感じたことはありませんか?
- 食べ物の味が薄く感じる
- 家族から、急に料理の味が濃いと言われるようになった
- 食事をしていなくても、口の中に苦みを感じる
こういった症状が出たときは、味覚障害を起こしている可能性があるので注意が必要です。
亜鉛の目標摂取量は8~15mgと言われています。
亜鉛不足は、食事の栄養バランスが悪い時やダイエットで栄養不足になった時、ファーストフードの食べ過ぎ、糖尿病・高血圧の薬を長期投与している、ヘビースモーカーであることが原因となります。
亜鉛を多く含む食材を食事に取り入れて、亜鉛不足を補いましょう。
これらの食材には亜鉛が多く含まれています。
- 牡蠣
- レバー
- チーズ
- 鶏肉
- 豚肉
- 牛肉
- 小麦胚芽
- 小麦ふすま
亜鉛を上手に取り入れた食事をして、亜鉛不足を解消していきましょう。
ただし亜鉛の摂りすぎは亜鉛中毒症状になり体内のバランスを崩してしまうので、過剰摂取には気を付けましょう。
原因が虫歯や歯周病の場合
虫歯や歯周病は、それぞれ菌が関係しています。
虫歯菌や歯周病菌の活動が活発になると、食べかすや細胞上皮を腐敗していき、その時菌がガスを発生して、そのガスが苦みのある口臭を感じます。
とくに歯周病の場合、出血や膿が出るので唾液と混ざり口臭も臭くなり苦みも感じます。
また、虫歯を治療する時の詰め物も、とても苦みを感じます。
虫歯や歯周病は、悪化すると治療が大変になっていきますので、早めの治療をオススメします。
【対策まとめ】その口臭は虫歯が原因?虫歯以外が原因?朝起床時に苦いと感じる原因
朝起きてすぐ、口の中に苦みを感じる人は多いのではないでしょうか。
この苦みは、嫌気性細菌が原因です。
寝ている間に口の中が乾燥して、唾液の分泌量が減ると、口の中は細菌が活発になり増殖していきます。
この細菌は唾液に含まれるたんぱく質をエサにして、臭いの元になるガスを発します。
これが口臭の原因で苦みも感じます。
予防するには、寝る前の丁寧な歯磨きが必須です。
歯ブラシだけではなく、歯間ブラシやデンタルフロスを使って、歯と歯の間に詰まった食べかすをしっかり洗浄していきます。
そしてマウスウォッシュでうがいをして、口の中を殺菌して眠ると、寝ている間の細菌の繁殖を抑えられます。
また寝起きも、寝ている間に増えた細菌を洗い流す意味も含めて、丁寧な歯磨きとうがいをしましょう。
朝からスッキリ!寝起きのきつい口臭を撃退する効果的な対策法原因が舌苔による場合
舌を見たときに、舌が白くなってないでしょうか?舌が白くなるのは、舌苔という症状です。
様々な原因により口の中が乾燥すると、唾液の分泌量が減ってしまいます。
すると口の中は細菌が繁殖しやすい環境になるため、舌にも細菌が付着します。
これが舌苔です。
舌苔は細菌の塊なので、更に細菌が舌苔のタンパク質を分解して、臭い物質を発します。
この臭いが苦みを感じるのです。
舌苔を作らないようにするには、口の中を清潔な唾液で潤すことが大切です。
また睡眠中はどうしても唾液が出にくくなるので、寝る前にはしっかり歯磨きをして、マウスウォッシュで殺菌うがいをしてから寝るようにしましょう。
また朝起きたら、口の中の細菌を洗い流す意味でも、起床後すぐに歯磨きとうがいをするようにして、舌苔を予防しましょう。
【舌苔はぜったい阻止!】口臭の元凶となる白い舌の原因と対策原因が膿汁による場合
喉からは、細菌やウイルスを攻撃するために、常に粘液状の抗体が出ています。
風邪などで喉が乾燥して炎症が起き扁桃腺が腫れると、その粘液状の抗体が化膿して膿汁になります。
膿汁は臭い玉と呼ばれる膿栓になります。
これはとても臭いがきついので、苦い口臭になります。
膿汁は以下の症状の時も出来やすくなります。
- 風邪
- 副鼻腔炎
- アレルギー性鼻炎
- 耳鼻科系の疾患
- 逆流性食道炎
喉が乾燥しやすい人は、より膿汁が出来やすくなりますので注意が必要です。
膿汁が出来ないようにするには、口や喉を乾燥させないことが一番です。
特に口呼吸をしている人は、早めに改善していきましょう。
また口の中が乾きやすい人は、こまめな水分補給も大切です。
口の中が苦いと感じるときはやはり口臭も臭う?
口の中が苦いと感じる時は、口臭も同様に臭くなっています。
ですので、口の中の苦みを取ると、口臭の原因となる苦みがなくなるため、口臭もなくなっていくのです。
口の中の苦みを取るには、清潔な口内環境を保つことが大切です。
ホームケアでは口の中を乾燥させないためにも、丁寧な歯磨きとうがいは必須です。
清潔な口内環境を保ちましょう。
口臭が苦いと感じる原因のまとめ
口臭が苦いと感じるときは、体調不良のサインの可能性があります。
ストレスも大きな原因になりますので、ストレスをため込まないようにリフレッシュしながら、生活習慣を改善していきましょう。
口臭対策サプリメントのおすすめは?ランキング形式でまとめてみた