口臭いと言われてショック!原因と対処方法は

人と会話中に、あなた口臭いよ、と口臭を人から指摘されてしまったらショックです。

みんなに口臭を振りまいているとしたら、一刻も早く改善したいですよね。

普段からいつも口臭がしているのか、もしかして私の口は今も臭ってる?、と不安になってしまいますが、まずは口臭の原因を知りましょう。

そしてあなたにもすぐ出来る口臭の対処方法をご紹介していきますね。

口臭のほとんどは正しいケアで治せる

スメルハラスメント、略してスメハラという言葉があるように、臭いの問題は深刻です。

老若男女問わず、口臭は深刻な悩みなのです。

しかし口臭のほとんどは正しいケアをすることで治せます。

口臭の原因の9割は口内にあります。

口臭ケアの方法をきちんと知っていきましょう。

日々の歯磨きにデンタルフロス、舌苔ケアもプラス

まず、あなたは歯磨きにどれくらい時間をかけているでしょうか?
歯磨きの時間は3分という人は多いのですが、3分では短すぎます。

理想は鏡の前で10分以上磨くことですが、丁寧に磨くとそれくらいは時間がかかるのです。

また歯磨きの回数は、起床時、寝る前プラス毎食後です。

毎食後に磨くことが難しいという人は、せめて朝晩は磨きましょう。

起床後の歯磨きは、就寝中に口内に繁殖した細菌を洗浄する目的があります。

寝る前の歯磨きは、唾液の分泌量が減少する睡眠中に細菌が繁殖しやすくなるので、少しでも細菌の繁殖を防ぐためです。

歯ブラシの動かし方

歯ブラシは、歯に直角になるようにあてましょう。

1本の歯に対して20回ほど細かく動かします。

奥歯は斜め45度に毛先をあてるようにして、歯と歯茎の境目も綺麗に磨けるようにしましょう。

前歯の裏側などはブラシを縦に持ち、ブラシの角を使って磨くようにしましょう。

デンタルフロスや歯間ブラシを併用しよう

歯磨きは、歯ブラシだけのケアでは十分に口内の歯垢を除去することは出来ません。

歯ブラシだけのケアでは口内の歯垢除去率は60%なのですが、デンタルフロスと歯間ブラシを併用することによって歯垢除去率は90%にまで上昇します。

予防歯科先進国のスウェーデンでは、デンタルフロスと歯間ブラシの使用率は80%を超えています。

先進国の中で日本は予防歯科に対しての意識が低いとされています。

意識的に歯磨きにデンタルフロスや歯間ブラシを使うようにしましょう。

舌苔ケア

体が冷えたり風邪や寝不足などの体調不良が続くと、舌苔が出来やすくなります。

舌は健康な時は薄い白色をしていますが、白いコケ状のもので厚く覆われていたら舌苔の可能性があります。

舌苔とは、口内に残った食べカスや口内の粘膜から剥がれ落ちた細胞などが舌に付着して白いコケ状の膜が張ったものです。

付着した食べカスや細胞は口内細菌のエネルギー源となるタンパク質が多く、細菌はタンパク質を分解する際にメチルメルカプタンなどの悪臭ガスを発するので口臭の原因になってしまうのです。

口臭の約6割は舌苔による口臭と考えられています。

舌苔のケアは、歯ブラシで舌をゴシゴシこするのはNGです。

舌は内臓とも関係するとてもデリケートな組織ですので、表面をゴシゴシこするのはやめましょう。

どうしてもという時は、舌ブラシを使います。

鏡を見ながら舌を前へ出し、舌ブラシを苦しくない奥まで入れます。

この時嘔吐反射がある位置まで入れないようにしましょう。

そして奥から手前にブラシを軽く引きます。

1日数回舌ブラシを使用するだけで十分です。

また舌苔ケアには、細菌の好物であるタンパク質を除去する成分の入ったマウスウォッシュを使用することも効果的です。

マウスウォッシュを口に含んでクチュクチュするだけで、舌はもちろん歯の裏側、奥歯付近、頬の裏など口内の隅々にまで液体が届くので手軽に口内のケアが出来るのです。

丁寧な歯磨きと舌苔ケアをするだけで口臭はかなり改善されるケースが多いです。

意識してホームケアを取り組んでみましょう。

1日最低1回はうがいをして喉を清潔にする

私たちは口内に入ってきた雑菌やウイルスと対抗するために、喉の扁桃から免疫物質を発生しています。

この免疫物質とウイルスが戦った後の死骸と雑菌が混ざったものが膿栓です。

膿栓は細菌の塊でもあるので、口臭の原因になってしまいます。

膿栓予防には、うがいをして喉を清潔に保つことが重要です。

1日に最低1回はうがいをして、喉と口内を清潔にしましょう。

忙しい時はマウスウォッシュやサプリで対策

口内の食べカスを洗浄し、口内に細菌が繁殖しにくい状況にすることが大切です。

しかし仕事中などどうしても忙しい時は、食後に歯磨きをする時間を確保することも難しいかもしれません。

そんな時はマウスウォッシュでうがいをしたり、口臭対策サプリメントを服用したりすることもオススメです。

殺菌成分が配合されたマウスウォッシュであれば、口内を清潔に保つことが出来ます。

携帯可能なマウスウォッシュであれば、どこででもうがいをすることが出来るため、食後に口が粘つくこともありません。

口臭対策サプリメントを服用することも手軽な口臭ケアとしてオススメです。

ガムや飴などで匂いをごまかす口臭ケアは長続きしませんが、ニオイ成分そのものに働きかけることが出来る口臭対策サプリメントであれば、ニオイの根本原因に働きかけて殺菌・消臭してくれるのです。

内臓からの口臭にも効果的な口臭対策サプリメントであれば、乳酸菌が配合されているので便秘対策にもなり体調も改善されます。

サプリメントも携帯しやすいので、1つ持っているととっさの時に便利です。

体のためにも習慣を見直す

暴飲暴食、睡眠不足、飲酒や喫煙、ストレス過多な生活を送っていると、口臭だけでなく体の健康も損ねてしまいます。

体のためにも日頃の生活習慣の改善をしていきましょう。

簡単でも良いので朝食をとる

朝食を食べずに学校や職場に行く人が増えていますが、朝食抜きは口臭の原因になってしまいます。

寝ている間は水分補給をしないため、口内は乾燥し口内の細菌はどんどん繁殖していきます。

そのため朝起きた時の口内は細菌がマックスで繁殖していて、口内の粘つきやキツイ口臭を感じます。

寝起きに喉が乾く人は口呼吸をしている可能性もありますので、さらに口内が乾燥しています。

その状態で歯磨きをしても、朝食をとらなければまたすぐに空腹状態になってしまい、ランチの時まで空腹状態は続きます。

人は空腹状態になると唾液の分泌量が低下して口内が乾燥し、細菌が繁殖しやすい状態になるので口臭がしてしまうのです。

午前中の口臭を防ぐためには、起床後まず丁寧に歯磨きをして水分を補給しましょう。

寝起きは喉も渇いていますし体内の水分も汗で奪われています。

唾液の成分の99.5%は水分ですので、体の水分を補給しなければ唾液の分泌量も減少してしまいます。

しっかりと水分補給をしましょう。

その後、きちんと朝食を食べましょう。

たくさん噛んで食事をすると唾液の分泌を促すので、しっかり噛んで食べるようにしましょう。

時間のない人は味噌汁やスープだけでも摂るようにしましょう。

味噌汁やスープ類は内臓も温まるので、口臭予防だけでなく体調も整っていきます。

そして朝食後にもしっかり歯磨きをしましょう。

朝あと10分でいいから寝ておきたい、という誘惑に負けず、きちんと朝食を摂って歯磨きをすることは口臭対策と体調管理にもとても役立ちます。

まずは朝の生活習慣から変えていきましょう。

コーヒー・タバコの後は口臭ケアを

働く人のストレス解消によく利用されるコーヒーとタバコですが、コーヒーとタバコも口臭の原因になってしまいます。

コーヒー

コーヒーの粒子は非常に細かいので舌に付着しやすい物質です。

舌に付着したコーヒーの粒子に口内の細菌が反応して、メチルメルカプタンなどの悪臭ガスを発します。

コーヒーの匂いと悪臭ガスが混ざりキツイ口臭になってしまうのです。

またコーヒーに含まれるカフェインには利尿作用があります。

コーヒーの利尿作用により、体内の水分は尿として排出されてしまうので、体内は水分不足になります。

体内が水分不足になると唾液の分泌量も減少してしまうので、口内は乾燥して細菌が繁殖しやすい状況になり口臭の原因になってしまいます。

タバコ

タバコの成分のニコチンやタールは独特の悪臭がします。

それらに加えて喫煙者はヤニ臭がします。

ヤニ臭は喫煙者本人だけでなく、喫煙者の洋服・持ち物・家具などあらゆるものに臭いが付着します。

また、タバコの成分にはアンモニアやスカトールという悪臭成分も入っているので、キツイ口臭になってしまいます。

タバコのニコチンには血管収縮作用があるため、歯茎に集合している毛細血管が収縮されてしまうので、歯周病になるリスクが高くなります。

歯周病も独特の口臭の原因になってしまいますので、喫煙者からはキツイ口臭がするのです。

コーヒーとタバコの組み合わせは、2つの悪臭が混ざり合ってしまうので、かなりキツイ口臭になってしまいます。

コーヒー・タバコの後の口臭ケア

コーヒーのカフェインによる利尿作用、タバコのニコチンによる血管収縮作用で、口内は乾燥してしまい唾液の分泌量が減少してしまいます。

唾液の分泌を促すためにも、こまめに水分補給をすることが口臭予防ケアになります。

また、うがいをすることも口臭予防に効果的です。

コーヒーとタバコのあとは細菌を洗い流すためにもうがいをして口内を清潔に保ちましょう。

時間的に余裕がある場合は、きちんと歯磨きをすることがオススメです。

歯と歯茎の間などにもタバコのタールが付着しやすいので、念入りに歯磨きをして、口臭とタバコによる歯の着色も防ぎましょう。

手軽な方法としては、ガムやブレスケアを噛む、口臭対策サプリメントを飲む、などもおすすめです。

連日のアルコール摂取、深酒は控える

お酒を飲んだ翌日、口が臭い!息が臭い!と言われた経験はないでしょうか?アルコールは口臭を悪化させますが、お酒を飲んだまま歯磨きをせずに眠ってしまった場合さらに口臭を悪化させることになるのです。

お酒を飲むとアルコールの利尿作用により体内の水分はどんどん排出されてしまうため、体内は水分不足になります。

さらに睡眠中は水分補給ができないため唾液の分泌量が減少して口内が乾燥してしまうので、ダブルで水分不足になってしまうのです。

深酒をしてそのまま眠ってしまうことは避けたいので、連日のアルコール摂取や深酒は控えましょう。

口呼吸になっていないか気を付ける

近頃口呼吸をしている人はとても多いです。

子どもの頃から口呼吸をしている人も多く、無意識の口呼吸が癖づいているのでしょう。

以下の項目にいくつ当てはまるでしょうか?

  • 気づくと口が空いていることがある
  • 唇が乾きやすい
  • いびきや歯ぎしりをする
  • 口内炎ができやすい
  • 前歯が着色している
  • 口を閉じると顎に梅干し状のシワができる
  • 鼻炎がひどい
  • 歯並びが悪い

上記の項目に1つでも当てはまる人は、口呼吸になっている可能性が高いです。

口呼吸をすると、口内にダイレクトに空気が通るので口内の唾液が蒸発してしまい、乾燥して細菌が繁殖しやすくなり、口臭の原因になります。

口呼吸をしていると、口臭だけでなく虫歯や歯周病にもかかりやすくなります。

また見た目も口元がたるむので締まりのない顔になってしまいます。

意識的に鼻呼吸をするように切り替えていきましょう。

意識しにくい睡眠中は、口にテープを貼る、マスクをするなどの対策も有効です。

念のため病院や歯科医院で検診を受けると◎

口呼吸は百害あって一利なしとも言われるほど、口臭だけでなく体に影響も与えます。

歯並びが原因で口をうまく閉じることができない人は、歯の矯正をすることで口呼吸を改善できることがあります。

一度歯医者さんで検診を受けることをおすすめします。

また鼻が詰まっている人は、どうしても口呼吸になってしまいます。

耳鼻咽喉科で鼻の治療を受けましょう。

定期的に歯科検診を受ける

歯は痛くなってからでは治療に時間もお金もかかります。

虫歯の早期発見のためにも、定期的に歯科検診を受けることをオススメします。

虫歯は虫歯菌の感染によって起こり、歯周病は歯周病菌の感染によって起こります。

口臭の原因にもなる虫歯・歯石・歯槽膿漏・歯周病の予防にも繋がりますので、3~6ヶ月に1度は歯科検診を受けるようにしましょう。

歯石は歯科で専用の機器を使ってプロに取ってもらう必要があります。

インターネットで販売されている歯石除去用のスケーラーを購入し自分で歯石を取ることは危険です。

自分では綺麗に歯石を除去することは出来ませんし、歯石除去後の処理として重要な研磨をすることが出来ませんので、かえって細菌が付着しやすい状況を作ってしまうことになります。

歯石を自分で取ることは絶対にやめましょう。

また口臭外来がある歯医者さんへいくこともオススメです。

口臭外来では、プライバシーの配慮された個室でカウンセリング、診察を受けることが出来ますので、初めてでも安心して受診することができます。

神戸には口臭外来として有名なクリニックがいくつかありますが、全国でも口臭外来が設置されている病院を探してみると良いでしょう。

歯科でブラッシングチェックをしてもらう

歯科で歯石除去をしてもらうと、歯石が溜まりやすい部分などを教えてくれます。

そこを丁寧に磨くようにとブラッシング指導をしてくれる場合もありますが、自分から歯科衛生士さんにブラッシングチェックをしてもらうこともオススメです。

一人一人口の中は違いますので、歯並びも違います。

歯磨きにはみんなそれぞれ癖が出やすいので、磨きにくい箇所、磨き残しがある箇所についてチェックをしてもらいましょう。

そしてブラッシング指導をしてもらうと、より歯磨きに意識的になるでしょう。

病院へ健康診断に行く

口臭には病的口臭というものがあり、何らかの病気が原因で引き起こされる口臭のことで、内臓の不調が原因で口臭がする場合もあります。

特に消化器系の病気は、独特の臭いの口臭に繋がりやすいです。

病気が原因で起こる口臭と病状

  • 酸っぱい臭い…胃の不調
  • アンモニアの臭い…腎機能の不調
  • 腐った卵の臭い・うんこの臭い…腸の不調
  • ネズミの臭い・下水の臭い…肝機能障害
  • 魚が腐った臭い…トリメチルアミン尿症
  • カビの臭い…フェニルケトン尿症
  • 甘い臭い・甘酸っぱい臭い…糖尿病

病的口臭の場合は、原因であるその病気を治さなければ口臭は改善されません。

独特の口臭がする場合は、病院で健康診断をしてもらうことをオススメします。

口臭をあきらめないで必ず対策すること

口臭はきちんとケアすることで改善されていくものです。

体質や遺伝だから、と放置せずに、きちんと口臭ケアをしていきましょう。

また口臭を指摘してくれた人のことを嫌うのではなく、感謝するようにしましょう。

人に口が臭いよ、と言ってくれるのはあなたに愛がある人です。

どうでもいい人だったら直接は言わずに陰口として言うでしょう。

まずは歯磨きやうがいなどのホームケアをきちんとして、必要な場合は歯科や病院で検診を受けましょう。