口臭がなんとなく便のような臭いがする時があります。口からうんこの臭いがするなんて、とても困りますよね。
「あの人の口臭はうんこ臭いんだけど!!」、「あいつはうんこマンだ!!」そんな風に言われてしまうと最悪ですよね。
さらに口臭がうんこ臭い時は、なにか病気のサインなのかなと心配にもなってきます。その通り、口臭がうんこ臭い便臭の時は体からのサインです。うんこ臭い口臭について、その理由と改善方法を解説します。
目次
うんこ臭いのは、便秘のせい?口臭が便臭の原因
うんこ臭い口臭は、実は日本人に多くみられる口臭です。うんこ臭い口臭は、腸のトラブルが原因で発生することが多いです。
なぜなら腸内の老廃物が悪臭ガスを発し、口臭の原因となってしまうからです。
朝ゆっくりトイレに行く時間がない人や肉類が中心の食事を摂ることが多い人は便秘症の傾向があり、腸内に老廃物が滞っているという背景があります。
そして、この症状は歯磨きやマウスウォッシュでいくら口腔ケアをしても、うんこ臭い口臭が改善することはありません。うんこ臭い口臭はかなり厄介なので激しい臭いを発するまでに早急に対処する必要があります。
臭いの種類は「腐敗臭」や「酸っぱい臭い」など
うんこのニオイとは、腐敗臭、硫黄臭、下水の臭い、酸っぱい臭い、があります。これらは口の中からでなく、主に胃腸から発生しています。
1日に腸内で作られるガスの量は400~1,200mlで、大半が便と一緒に排出されます。ガスの成分は、食事中に飲み込んでしまった空気や、腸内に棲む細菌が食物を分解したときに発生させるガスです。
腸で発生するガスは主に2つあります。
- メタンガス
- 水素ガス
どちらも腸内細菌が大量に産生している生理的物質です。おならはメタンガスになります。
腸内では誰もがこの2つのガスが発生しますが、臭いに差があるのはメタンガスと水素ガスの濃度に違いがあるからです。
またアンモニアや硫化水素、インドールなどのガスも少量ですが発生します。これらは腸内に棲む悪玉菌が肉類に含まれるたんぱく質や脂肪分を分解する時に発生させます。
肉類に偏った食事をしている人は腸内に悪玉菌が増えやすくなり、便秘症になりやすく3~4日に1度だけ少なくて臭い便が出ます。
呼気に含まれるメタンガスや水素ガスの濃度を測定した時にガスの濃度が高い人は、うんこ臭い口臭がするだけでなく、腸内の異常発酵、過敏性大腸炎、慢性便秘、潰瘍性大腸炎などの病気も関係していることが多いです。
ガスの濃度が低い人は、周囲には迷惑にならない程度の臭いです。
うんこ臭い口臭の原因は「腸内体臭」
うんこ臭い口臭の原因となる便臭や腐敗臭は、腸内体臭です。腸内で食物のタンパク質や老廃物が、腸内細菌によって分解されるときに発生する悪臭ガスが臭い成分になります。
タンパク質を分解する細菌は、主にウエルシュ菌などの悪玉菌です。これらの悪玉菌は肉類を食べ過ぎると増加します。
悪玉菌が発する悪臭ガスは腸内に充満して腸壁を通り越して血液に取り込まれて全身を巡り、肺に達することで口臭の原因となります。
腐敗臭・便臭の代表的な臭い成分は、メチルメルカプタン・硫化水素・インドール・スカトール・アミン類などの含硫化合物や窒素化合物です。これらは腸内に悪玉菌が過剰に増えることで発生しやすくなります。
うんこ臭い口臭を予防するためには、食生活の改善が重要です。特に腸内の悪玉菌を減らし、ビフィズス菌などの善玉菌を増やすようにすることが大切です。
善玉菌を増やすには、乳酸菌とオリゴ糖を一緒に摂取することがオススメです。乳酸菌であるヨーグルトと、オリゴ糖が含まれているはちみつを一緒に食べることは、腸内の善玉菌を2割以上に増やす効果があると言われます。
また、現代の日本はストレス社会で、精神的にも肉体的にもストレスが溜まりやすい状況です。ストレスがたまると自律神経に影響するため、腸の働きが悪くなります。
すると、ストレス性胃腸炎や過敏性大腸炎、便秘症など腸の病気につながります。そのため腸内発酵が起こり悪臭ガスが発生し、口臭になってしまいます。
内臓が原因で臭うメカニズム
うんこ臭い口臭は腸内環境の悪化によって起こり、老廃物が腸内に残って発酵した時に発生する悪臭ガスが原因です。
悪臭ガスに含まれるメタンガス、水素ガスが血管内に吸収されて全身を巡り、肺に達して気化され呼吸と共に体外に排出されます。
これが口臭となるのです。この臭いは口臭だけでなく体臭にもなりますので注意が必要です。
内臓に原因がないのに便臭がする理由
うんこ臭い口臭がするのは、内臓に原因があるだけではありません。
他にも口臭の原因となる症状がいくつかあるのです。
舌苔や膿栓など口内が原因
口内に出来る舌苔や膿栓も、口臭の原因になります。
舌苔
舌に白い苔状のものがびっしりと付着したものが舌苔です。
舌の表面には糸状乳頭というひだひだ状のものがびっしりと立っています。その糸状乳頭に食事の食べカスや、剥がれ落ちた口内の角質や、口内に繁殖した細菌が付着してしまうのです。
細菌はメチルメルカプタンなどの悪臭ガスを発するので、そのまま口臭原因になってしまいます。舌苔は、免疫力の低下と、口内の乾燥がきっかけで発生します。
口臭がうんこ臭いと感じる場合は舌苔を取る方法を知り、舌を清潔な状態に保ちましょう。
膿栓(臭い玉)
膿栓は臭い玉とも呼ばれ、口臭の原因になります。
外部から細菌やウイルスが侵入すると、喉の扁桃から細菌をやっつけるために免疫物質として粘液が分泌されます。その粘液との戦いで死んだ細菌やウイルスが混ざったものが膿栓です。
膿栓は誰にでもできるものですが、口呼吸をしている人は膿栓が出来やすくなります。
膿栓はうがいによって溜まる事を予防できるので毎日うがいをする事もおすすめです。
蓄膿症
蓄膿症は慢性副鼻腔炎とも呼ばれ、副鼻腔に膿が溜まって口の中に嫌な臭いが充満したり、息が詰まった不快感があります。その臭いは呼吸とともに外に漏れてしまうため、口臭がしてしまうのです。
蓄膿症は、細菌やウイルスによって鼻の中に炎症が起こり、鼻の中の副鼻腔に炎症が達することで起こります。きっかけは風邪から始まる事が多いですが、花粉症・アレルギー症状から蓄膿症になることが多いです。
鼻風邪を放置して蓄膿症になるケースもありますので、鼻水が出始めた初期の段階に治すようにすることが大切です。
口内の病気
虫歯や歯周病など口内の病気も口臭の原因になります。
虫歯
虫歯は、ミュータンス菌などの虫歯菌が酸を発して歯を溶かしていきます。
歯が溶けた部分には食べカスや歯垢が付着しやすくなり、そこに細菌が集まり口臭の原因になります。
虫歯によって口臭が発生しているかもしれない場合は虫歯による口臭なのかを判別することが大切です。
歯周病
歯周病は、歯周病菌の感染によって起こります。口内環境が悪化すると、歯と歯茎の境目に細菌の塊である歯垢が付着します。
歯垢は細菌の塊であり、その中には歯周病菌も多く棲んでいます。
歯周病菌は硫黄ガスなどの悪臭を発し、そのガスが歯肉にあたると歯肉が炎症を起こし、歯周病にになります。
歯周病菌が発する悪臭ガスは強烈な臭いです。さらに歯周病が進行すると、歯周ポケットに膿が溜まります。
膿の臭いや血のような生臭い臭いが強い口臭になるのです。
口内のがん
口腔がん、舌がん、咽頭がんなどでも口臭が発生します。
歯磨き不足
歯磨きをあまりしない人は、口臭がしてしまいます。これは歯の表面に付いた歯垢(プラーク)から臭いがします。
歯垢からは腐敗臭がするだけでなく、放置すると歯石や虫歯、歯周病の原因になりますので、丁寧に歯磨きをする習慣を付けることが重要です。
うんこ臭い口臭の改善方法はコレ!!
うんこ臭い口臭の原因は、腸内環境が悪化してしまうことにあります。腸内に悪玉菌が増加して腸内発酵が起こり口臭となってしまいます。腸内環境の改善には、食生活や生活習慣を変えていくことが必要です。
しかし、口臭が治るまでには早くても数週間かかってしまいます。今すぐに口臭を改善したい場合、口臭対策サプリメントを飲むこともオススメです。
口臭サプリメントは、口臭の原因となる臭いの元に作用しますので、体内に充満している臭い成分を消臭して無臭化してくれます。
口臭で悩んでいる人は、生活習慣の改善をしながら、体内からの臭いにも素早く作用する口臭対策サプリメントを併用して飲んでみることもオススメです。