口臭の原因に?舌苔の取り方と取らずに綺麗にする方法

鏡で舌を見ると舌が白っぽくなっている、これは舌苔という症状です。

舌苔は舌が汚く見えるから、出来てしまうとショックです。

しかし、この舌苔をなんとか綺麗したいと思い舌を歯ブラシでこすってみても全然汚れが落ちません。

舌苔はこすっても綺麗にならないのです。

この舌苔は放置すると口臭の原因にもなってしまいます。

そもそも舌苔はなぜ出来てしまうのでしょう?そして、出来てしまった舌苔をきれいに落とすにはちゃんと方法があるのでしょうか?そんな舌苔についてのいろいろな疑問を解決していきながら、舌苔の取り方をご紹介していきますね。

口臭の原因にもなる舌苔とは

舌が白くなる舌苔、その原因は口内の細菌にあります。

口の中にはたくさんの細菌が棲んでいますが、とくに舌の表面には多くの細菌が棲みついています。

その数は約5,000億個とも言われていて、肛門の細菌の数より口内の細菌の数の方が多いのです。

その細菌が、舌の表面にある糸状乳頭という部分に付着して、口内の食べカスや剥がれ落ちた細胞などと混ざって出来たのが舌苔です。

舌苔は細菌の塊のようなものなのです。

最近は悪臭ガスを発するので、舌苔も口臭の原因となってしまいます。

舌苔は誰にも出付くもの正常のものと異常なものがあります。

舌苔は誰にでも付着します。

健康な時は舌苔は薄く付着していますが、ストレスがかかったり胃粘膜が荒れている時などは、舌苔が舌一面に分厚くなります。

舌苔が厚くなって来たら、内臓からの何かしらのサインである可能性があります。

また舌苔の色も症状別に違います。

食べカスが舌苔の原因に

食事をした時の食べカスが、舌の表面の糸状乳頭に入り込み、舌苔になることがあります。

食べカスが口内や舌に棲んでいる細菌と結びつき、舌苔になってしまいます。

体の疲労などで免疫力が低下すると舌苔が発生する

体の疲労や睡眠不足で免疫力が低下すると自律神経に乱れが生じます。

自律神経は外的ストレス、内的ストレスともに大きく影響します。

自律神経が乱れると唾液の分泌量が低下してしまい、口内が乾燥して細菌が発生しやすくなります。

細菌が舌に付着すると舌苔の原因となるのです。

口呼吸、唾液の減少などドライマウスになると出来やすい

口呼吸をすると口内に空気が通りやすくなるため、口内が乾燥して舌苔が出来やすくなります。

口内が乾燥すると、舌の汚れも取れにくくなるため、舌苔として残ってしまうのです。

また唾液が減少して起こるドライマウス症では常に口内が乾燥するので、唾液が汚れや細菌を洗い流すことができなくなります。

すると舌にも汚れが溜まっていき、舌苔になりやすくなります。

細菌が原因の場合は色が違う

舌苔も症状によりさまざまです。

健康な舌はうっすら白い膜がはる感じです。

舌の表面が見えないほどに真っ白な舌は、カンジダ菌に感染している場合があります。

カンジダ菌は人の常在菌ですが、ストレスや疲労などで免疫力が低下してくると、カンジダ症になりやすくなります。

舌の色が黒くなる時は、黒毛舌症(こくもうぜつしょう)という病気です。

長く抗生物質を飲み続けて、体内の細菌バランスが崩れやすくなると黒毛舌症になる可能性が高くなります。

舌が黒くなったら病院で診察を受けましょう。

放っておくと口臭の原因に

舌苔は舌苔に棲みついている細菌は、舌の上の食べカスなどを腐敗させてメチルメルカプタンや硫化水素の悪臭ガスを発します。

これが舌苔による口臭の原因になるのです。

舌苔の基本的な取り方

舌苔を取る時は、適切な取り方で行いましょう。

舌苔をはやく取りたいからと言って、無理やり舌をごしごしこするのは、かえって舌苔を悪化させることにもなりかねませんので注意しましょう。

歯ブラシでゴシゴシするのは逆効果

舌苔を歯ブラシでゴシゴシすると、舌の表面が傷ついてしまいます。

舌の表面の糸状乳頭はとても繊細なので、ゴシゴシこすると糸状乳頭を削り取ってしまうことになります。

これでは効果がないどころか、削り取られた糸状乳頭が細菌と結合して再び舌苔となってしまうので逆効果になってしまいます。

過剰に舌磨きをすると、舌に傷が付き炎症を起こして真っ赤になってしまいます。

舌はデリケートな皮膚なので、ゴシゴシするのはNGです。

舌ブラシを使用する

舌磨きは舌ブラシを使うという人が多いでしょう。

舌ブラシを使用する際は舌の粘膜を傷つけないように優しく磨きます。

舌ブラシの使用は起床時の1回だけにしましょう。

ゴシゴシ磨き続けるのは厳禁です。

舌ブラシを使用する際は、舌を突き出すようにします。

舌を出してからでないと嘔吐反射でおえっとなってしまいますので注意が必要です。

舌を上あごに押し付ける

とても簡単な方法をとして、舌を上あごに押し付ける方法があります。

舌を上あごに押し付けてこすりながら舌苔をこすり落とします。

気付いた時にいつでもできるのでオススメの方法です。

取り過ぎは舌苔に逆効果

舌苔が気になりいつもブラシなどで取っていると、舌の表面の糸状乳頭を削り取ることになってしまいます。

また舌の表面が角質化して剥がれ落ちやすくなり、剥がれた角質が新たな舌苔になってしまうこともありますので、舌苔の摂りすぎには注意しましょう。

舌苔を取らずに綺麗にする予防方法

舌苔を無理やりとらずに、舌をきれいにする方法があります。

すぐにでも出来る方法をご紹介しますので、ぜひ実践してみて下さい。

はちみつをなめる

スーパーなどで売られているはちみつ小さじ1杯分を舌の上に乗せて、口の中で転がすようにします。

はちみつに含まれているプロテアーゼと呼ばれる成分が舌苔を溶かしてくれます。

ガムを噛み唾液を出す

ガムを噛んで唾液の分泌を促すようにすると、口内が唾液で潤い舌も潤います。

唾液は洗浄効果があるため、舌苔の汚れも溶かしてくれるのです。

また唾液で口内が潤っていると乾燥も防ぐので、口内環境にはとても良いのです。

タンパク質を分解する食べ物を取る

南国系の果物を食べると舌が綺麗になると聞いたことはないでしょうか?
舌苔の原因となる細菌や細胞の死骸、食べカスの成分はタンパク質です。

タンパク質を分解するプロテアーゼ酵素が含まれる食べ物を食べると、舌苔を分解することが出来るのです。

パイナップルやキウイなどの南国系の果物には、このプロテアーゼ酵素が含まれています。

パイナップルを食べた後に舌がピリピリするのは、プロテアーゼ酵素の働きで通常保護されている舌の成分が取れてしまうためです。

この時一緒に舌苔も取れるのです。

プロテアーゼ酵素は、パイナップル、キウイの他にも、パパイヤ、ショウガ、イチジク、キャベツ、セロリ、タマネギなどに含まれています。

重曹でうがいする

重曹はアルカリ性ですので、タンパク質を分解する効果があります。

重曹でうがいをすることは、舌苔のタンパク質を分解するのになります。

重曹とお水を合わせて重曹水を作り、重曹でうがいをしてみましょう。

重曹には、工業用、薬用、食用とありますので、食用の重曹を使うようにしましょう。

▪重曹うがいの方法
200miほどの水水に、重曹小さじ半分を入れて溶かし重曹液を作ります。

口に含んで、口の中全体に重曹液が行き渡るようにくちゅくちゅとうがいをしましょう。

タンパク質をとれるマウスウォッシュを使用する

タンパク質が取れるマウスウォッシュ、ゴッソトリノを使ってうがいをすることもオススメです。

舌苔の原因になるたんぱく質をしっかり除去してくれて、口臭の原因となる細菌も除去してくれます。

ゴッソトリノは個別包装になっており持ち運びも出来ますので、いつでも手軽にうがいが出来ます。

本格的な口腔ケアをしたい人はゴッソトリノでうがいをすることもオススメです。

舌苔にも口臭にも日頃の口内ケアが大切です

舌苔は無理やりとろうとすると逆効果です。

しかし舌苔を放置しておくと口臭の原因になってしまいます。

舌苔も口臭も、日ごろからの口腔ケアが重要です。

毎日しっかり歯磨きやうがいをして口内環境を整えていきましょう。

舌は内臓を映す鏡と言われるほど、体の不調が現れる場所です。

日ごろから舌の色もしっかりチェックしておきましょう。